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2022/07/08(金)
【小松易】片づけとダイエットの意外な共通点
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こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
体脂肪計でおなじみの『タニタ』が行った
アンケート調査によると、
コロナ渦で体重が増えた人は3人に1人、
増加体重の平均は3.4kgだったそうです。
レポートでは、
『コロナ禍以降、
通勤通学やレジャーでの外出機会の減少、
スポーツ・運動量の減少、間食の増加など
により、体重が増加気味という人が多い
と考えられる。』
と分析しています。
参考記事
https://dime.jp/genre/1400817/
さらにタニタでは、世代別で人気の
「ダイエット法」も調査しており、
20代では「筋トレダイエット」が1位、
40代では「カロリー制限ダイエット」と
「筋トレダイエット」が同率1位でした。
10代では「レコーディングダイエット」が
20.8%と、5人に1人の割合となっており
毎日の食事内容や体重を記録することで
減量を目指す人が多いようです。
かつてベストセラーなった、
レコーディングダイエットを紹介した書籍
「いつまでもデブと思うなよ」で
著者の岡田斗司夫さんがおっしゃっていた
言葉を覚えています。
それは
「カード破産する人は、全員必ず、
自分の借金の総額を知らない。」
というもの。
1ヶ月の返済額が
いくらか知らない。
1ヶ月の収入がいくらで、
生活費がいくらなのかも知らない。
破産する人はかならず、
「自分の借金状況を知らない人」なのだ。
さらに、岡田さんはこう続けます。
借金状況などカンタンにわかる。
具体的な数字を出して足してみるだけだ。
が、そんな単純なことができない。
なぜなら、
「やったら、怖い結果がでそうだから」
カード破産する人は
「現実」を把握することを避けている。
そこから「体重的に破産」
している自分の話へと移ります。
ものすごく説得力のある言葉の
オンパレードで、当時大ブレークして
ベストセラーになりました。
当時、痩せる必要が無かった私は、
この本をダイエット本ではなく、
「片づけ本」として読んでいました。
片づけが苦手な人も
ある意味、把握していない人です。
もっと言うと、
モノがどれだけあるのか
把握するのを避けている人です。
その機会をとることが
難しいと彼らは言い始めます。
時間が無い。
片づけ方が分からない。
家にあるのは、自分のモノだけ
でないので難しい。
言い訳を並べたらキリがありません。
でも本当は片づけたい気持ちが
あるんですよね?
ならば、1歩踏み出しましょう。
岡田さんは、ダイエットの第1歩は
食べたものをすべてメモすることから
始めましょうと説きます。
ポテトチップ1枚でも逃さず記録するのです。
それを「助走」と名付けたところが
また心憎い表現です。
岡田さんは「助走」を
5か月続けただけで、
10キロの減量を果たします。
そして、減量できた要因を
こう表現しています。
無意識のうちに太る行動を避けていた。
太っているのは、毎日まいにち
「太り続けるための行動」を
繰り返している成果なのだ。
さて、家や職場にモノが増える人は
モノが増えるような習慣があるはずです。
習慣とは無意識な行動。
私はいまこの瞬間、無意識下で
何をやっているのか?
これを1人で見つけるのは
かなり難しいです。
なぜならその対象は
「透明な」存在だから。
「透明な」動作や行動を
見つけるために、
まずは、モノを「リトマス試験紙」に
見立てて動いてみましょうよ。
モノがどこに、どれくらい、
そして、どんな様(さま)で
あるのか、点検していくのが
片づけなのです。
岡田さんの本が出た2007年の年末、
ある方の紹介で幼稚園の収納を
見学させていただいたときに、
幼稚園が大変片づいていたことも
さることながら、
その園長先生のひと言がいまだに
忘れられません。
「私、家にあるモノもすべて
1冊のノートに記録しています。」
片づけられる人とは、
把握できている人。
現実をしっかり直視する人。
ある意味「勇気の人」なのです。
では今週、まずは家にあるモノの
点検から始めてみましょう。
いつもあなたを応援しています!
小松易
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あなたのデータ片づけのクセが
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◎編集後記
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確かに、食べ物にしても、
浪費にしても、散らかりにしても、
無意識にしてしまっていることが
たくさんありそうですよね!
どんなことも、現状がわからないと
取り組むのが億劫になったり、
絶望的に感じたりしますが、
把握できると、案外カンタンに
進むこともあります。
片づけにおいては、
まずは、ひとつ場所を決めて、
モノを全部出すことから
始めてみてくださいね^^
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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