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2022/06/29(水)

【川畑のぶこ】Q.我が子が仲間外れにされるのが辛いです…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

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Q.我が子が仲間外れにされるのが辛いです…

川畑先生の大ファンです。
よろしくお願いします。

6歳の息子のお友達関係で悩んでいます。

息子は2歳位から、なぜかお友達から嫌われ
たり避けられてしまう場面が多い子でした。

約束して一緒に公園に行ったのにお友達は
息子とは遊ばず公園にたまたまいた
知らない子と遊び始めてしまうことや、
手を繋ごうとして嫌がられたり、仲間はずれ
にされたり、たくさんありましたが、
息子は普通の子で意地悪や他害もなく、
息子に特に大きな原因があるわけではない
と見ていて思います。

そんな息子も年長さんになり、同じバス停で
1人、とても仲良しな女の子ができました。
平和な関係で私も安心していましたが、最近
同じバス停の他の女の子達が、その子を
取り囲み息子から引き離そうとします。

その子を息子から連れて行ってしまい、
息子にはこっちに来ないでと、
1人になるようにします。

毎回そんな場面を目にして、
私は胸が痛んでいます。

息子はそうされたらどうして良いかわからず
ただ悲しそうにしています。

私は傷つきその場面を思い出すと
夜眠れないくらいになってしまいました。

なんで息子はいつもこんな扱いを
受けてしまうのか悲しくなります。

こんな時私はどう行動したら良いのでしょう。
息子になんと声をかければ良いのでしょう。
どういう前向きな気持ちを
持てば良いのでしょう。

色々経験しながら成長していくとわかっては
いますが、目の前で意地悪されることが多く、
本人はそこまで気に病んでいませんが、
親の私が落ち込んでこの先のことを
考えると不安になってしまいます。

(発達に問題はない息子です)

【ハリー・40代・女性・主婦】

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A:FROM 川畑のぶこ

ハリーさんの母心が伝わってくるお悩みです。

愛する我が子が仲間外れにされているのを
見るのは心が苦しいですね。

まず、子どもたちの心理的な発達という
側面から見てみると、2歳ぐらいの子たち
というのは、基本的に相手の気持ちを
予測したり、理解したりすることは難しく、
心の赴くままに遊びます。

興味の対象もめずらしい遊具やモノ
であることが多く、公園や遊戯場に
グループでお友達がいても、それぞれが
一人遊びをすることが多いです。

もし、興味のあることをしている子(自分が
使いたいものを持っていたり、遊びたい
遊具にいるなど)がいればその子と
接触するかもしれませんが、飽きればまた
別なところや人のところへ行ったりします。

特に対友人への絆というのは
まだまだ形成されにくい段階にいます。

よって、周囲の子が
息子さんに近づかないのは、必ずしも
彼の行動や性格に問題があるからではなく、
2歳児は自分と身の回りのものに
関心を抱きがちであるということです。

相手の気持ちを推測したり理解したりする
ことを心理学では「心の理論」と呼びますが、
この心の理論が発達するのは
4歳から7歳と言われています。

6歳だとまだ相手の気持ちが
理解できないお子さんもいます。

バス停の女の子たちはゲーム感覚で、
「女の子グループ」でつるむことがしたい
のかもしれません。これも特に、
息子さんの性格に問題があって嫌いだから
というわけではなく、単に息子さんが
「女の子ではないから」という理由で
グループから外している可能性もあります。

あるいは、息子さんと仲良しの女の子に
関心があって、その子を自分の仲間にしたい
と思ったのかもしれません。

いずれにせよ、幼児の場合、
その子を仲間に入れない理由は必ずしも
その子に問題があるからとか、
その子が嫌いだからとは限りません。

息子さんが特に問題行動を起こして
いないのであれば、今の時期はあまり
深刻になる必要はないかもしれません。

このような状況で親としてできることとして、
息子さんに自分の気持ちを素直に相手に
伝えるように促すことをおすすめします。

お友達に対して、
「ぼくも仲間にいれて」とか
「仲間はずれにしないで」とか
「入れてくれないと悲しいよ」とか
と自分の気持ちを伝えることです。

共感力の高いお友達がいる場合、
一緒に遊ぼうよと促す場合もありますし、
そのやりとりに保護者が気づいて
仲間に入れるよう促すこともあります。

あきらかに意地悪をされている場合は、
ハリーさんが「みんなで仲良く遊ぼうね」と
グループ全体に一声かけても良いわけです。

また、バス停のママ友に
「息子はみんなと仲間になりたいんだけど、
シャイで言えないみたいで見てて
悲しくなっちゃう」と素直に
親心をシェアしても良いですよね。

すると、ママ友のほうが
「〇〇君も仲間にいれてあげようね」と
自分の子どもに教育してくれるかも
しれません。

親子で周囲に気持ちを伝えるレッスンを
してみてください。

小学生くらいになると、
子どもたちの発達も進み、相手の
気持ちを理解できるようなってきますし、
仲間はずれを注意する子どもも出てくるので、
このような問題も今より減ってくることと
思います。

それでも、周りが変わることを待たずに、
自ら率先して気持ちを伝えて
働きかけるように努めてください。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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