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2022/01/17(月)

【やましたひでこ】今、目の前にあるモノに焦点を当てる理由

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おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

1月17日、月曜日。
<旧暦師走十五日>

一月も半ばを過ぎて、新しい年の空気にも
馴染んできたというべきか。

そうか、新年が新年ではなくなる、
その感覚は、いったいいつ頃なのだろう。

なんて、どうでもいいようなことを
慮っている私。

過去が過去になるのは、
未来が現在となるのは、

どうした訳なのだろう。

なんて、埒も無いことを考えている私。

ところで、以下はちょうど四年前に書いた
記事であるけれど。

今また、あらためて思うこと。

どうぞ、お読み下さいね。

◇◇◇◇◇

過去を振り切る。

私たちは誰しも、
振り切りたい過去を持っているものだ。

人生には悔いがつきものであるし、
悔いのない人生などということ自体、
そもそも絵空事に過ぎないと
みなした方が賢明だろう。

つまり、
悔いのない人生を送ろうと思った途端、
私たちは行動を起こすことを回避する。

なぜなら、
その行動を起こした結果を想定すれば、
見えてくる未来の有様のほとんどは
「うまく行ってはいない」状態。

私たちの思考の習い性、思考パターンは、
自動的に未来を不安で
思い描くようになっているから。

そう、よほどの楽天思考の持ち主でない限り。

ならば、「うまく行かない」結果を
未来に招かずに済むには、
その行動を起こさなければいい。
現状さえ維持しておけばいい。

が、そうやってやり過ごして行った結果、
何も行動を起こさなかった自分の過去を、
ああすればよかった、こうすればよかったと、
結局は悔いることになるのだ。

過去は過去にまかせて。
未来は未来にまかせて。
今を生きる。

確かに、これが理想だろう。
巷にあふれる成功法則、自己啓発メソッドが
説くのは、総じて「今を生きる」こと。

でも、残念ながらこれも、言葉で言うのは
簡単という批判を免れはしないはず。

実際にそうあれることは稀で、
過去と未来をせわしなく往来する
私たちの思考を現在に引き戻すには、
不断の努力が必要であることは確か。

けれど、その「不断の努力」以前の
大きな問題が横たわっていることも
踏まえておかなくてはならない。

そもそも自分の思考が現在になく、
過去をさまよっていること、
未来に迷い込んでいることに
気づいていないのが私たちの実態であるから。

だから、断捨離は、
今、目の前にあるモノに焦点を合わせる。
モノは、現在、目の前にある。

目の前の「そのモノ」に
よくよく向かい合ってみると、
「過去」の一時期、何らかの価値(必要性)を
感じて自分の手元に招き入れたモノ
だという事実に気づく。

ならば、その価値感(思考)は、自分が
「現在」もやはり同様に感じているものなのか
どうかを検証していく。

目の前の「このモノ」に
よくよく向かい合ってみると、
「未来」の一時期、何らかの価値(必要性)が
生じる可能性を感じて手元の置いてあるモノ
だという事実に気づく。

ならば、その価値観(思考)は、自分が
「現在」もやはり同様に感じているものなのか
どうかを検証していく。

つまり、断捨離とは、
目の前のモノを通して、自分自身の
「現在」に果敢に切り込んでいく行動。

自分の「今」を取り戻そう、
味わい尽くそうとする行為。

これまでは、これまで。
これからは、これから。
今は、今。

その気づきと行動を促す
トレーニングであるのですね。
さてさて、ここまで書いて改めて思うこと。

「過去を振り切る」とは、すなわち、
振り切りたい過去がいっぱいあると思っている、
今現在の思考に他ならず。

要するに、過去に囚われている自分が
今ここにいるという証拠の思考。

だとしたら、「過去を振り切る」という
「思考」自体を断捨離することが、
断捨離の目論見であるのです。

過去は過去。
未来は未来。
現在は現在。

ただ、それだけのこと。

有難うございます。

あなたにとって、
わたしにとって、
最善最良最高の道が
用意されますことを。

やましたひでこ

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◎編集後記
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私も日々、思考が
過去に囚われたり、
未来に囚われたり
しています。

でも、以前に比べると
現在に戻って来られるスピードは、
少し速くなったような気がします。

断捨離を知り、続けることで、
「今」を生きる時間が少しずつでも増えていけば、
人生はより愉しくごきげんなものに
なるのかもしれないと改めて感じます^^

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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