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2021/12/17(金)
【小松易】所有する喜びよりも、手放す喜び
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こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
突然ですが、世の中で
成功している人とそうでない人、
ステキだなと感じさせてくれる人と
そうでない人の違いは、
いったいどこにあると思いますか?
実は、両者にはさほど違いはありません。
ただひとつ挙げるとすれば、
「気づき力」の違いです。
30歳を過ぎると人の行動の
「9割は習慣化されたもの」
と言われています。
日常的に行っている動作・行動
のほとんどが「無意識」。
つまり、いつの間にかやっているということ。
いろいろなことをきちんと
できるようになるためには、
まずは自分の動作・行動のひとつひとつを
意識してみることが肝心です。
たとえば、今期MVPに輝いたことで
日本でも今大きな話題になっている
大リーガーの大谷翔平選手。
その野球の才能もさることながら、
称賛されているのは、
球場に落ちているゴミを自然に
サッと拾うような彼の人柄です。
ゴミ拾いは、元々は高校時代の監督の教えで
始めたことだそうですが、
今や彼の自然な習慣として
身についているのでしょう。
それとは逆で、
無意識に散らかしてしまうという人。。。
たとえば、
・玄関で靴を脱ぎ捨ててしまう
・脱いだソックスを部屋の隅に放ったままにする
・郵便受けから取ってきた新聞を、
テーブルの上に無造作においてしまう
など。
そのような行動を自分がやっていることを、
自分で気がつかなくてはいけません。
その上で「理想の行動」を設定します。
ただし実際に行うのは、1つだけ。
最初は大変でも、意識し続けると、
その行動は「習慣化」します。
およそ3週間を目安に、
「無意識」だった行動を「“有”意識」に
変えてひたすら繰り返すのです。
実は、私がかたづけ士の道を選んだのも
「ある気づき」がきっかけでした。
子どものころ、「コレクター体質」だった私。
キーホルダー、カード、カセットテープなど
とにかくいろんなものを集めていました。
大学生になっても収集癖は続き、
映画のビデオを揃えることに
生きがいを感じる日々。
転機が訪れたのは、
大学4年生の冬でした。
アイルランドのダブリンでの
生まれて初めての留学生活が終わるとき、
「3ヶ月間、トランク1つで生活できた!」
ということに気づいたのです。
コレクターとして、
多くのモノを所有していたので、
限られたモノだけでの生活も
可能なのだということは、
自分にとって大きな気づきだったのです。
それからは、モノを所有する喜びよりも、
手放す喜びのほうが大きくなっていきました。
ベストセラー『怒らないこと』の著者
アルボムッレ・スマナサーラさんの言葉に
こんなものがあります。
「なくす楽しみは長持ちする。
捨てることで得る幸福は、それこそ永遠なのです」
最初は、手放すことや捨てることに
不安を感じるかもしれませんが
一歩踏み出した先に「気づき」が待っているはず。
いつもあなたを応援しています!
小松易
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◎編集後記
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子どもの頃は、
自由に手に入れられない
モノがたくさんあったので、
所有する喜びが強かったように思います。
でも大人になって、ある程度
欲しいモノが買えるようになったら、
手放す喜びを感じるようになりました。
一見、贅沢な話に思いますが、
手放すことで本当に自分にとって
大切なモノが見えてきたため、
余計なモノを買うことがなくなりましたし、
ひとつひとつのモノを大切に扱うようになりました。
当たり前ですが、
ひとりの人間がちゃんとケアできる
モノの量は限られているんですよね*
ぜひ、あなたも周りを見渡してみて
自分の限度を超えるモノの量がないか
確認してみてくださいね^^
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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