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2021/06/18(金)

【小松易】買いすぎ、入れっぱなし、あなたは大丈夫?

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易

 

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

コロナ禍で大きく売上を
伸ばしている通販事業。

中でもAmazonは今年4月末の決算で
前年同期比、売上高が44%増となったことを
発表しました。

Amazonでは大量の商品をさばくために
倉庫の設備投資にお金をかけており、
現場では「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」を
徹底しているんだそうです。

私も過去に何度か「倉庫の片づけ」を
指導した経験があります。

以前、ある食品メーカーから、
事務所と倉庫の片づけコンサルを依頼されました。

「倉庫」と聞いて、
私には関係ない…と思った方!

倉庫は、自宅で言うと「冷蔵庫」や「食料棚」、
「クローゼット」などの収納スペースです。

つい、大量に買いすぎたモノがあふれていたり、
使わないモノが入りっぱなしになったり
していませんか?

そんな状況を打破する参考に
なれば幸いです。

その会社では、食品のパッケージ容器が
大量にストックされている
3つの倉庫がありました。

スペースがすぐ手狭になってしまうのが
悩みというのです。

しかもこの倉庫、パッケージ容器が
形状や大きさ別に分けられることもなく、
雑然と詰め込まれています。

さらに、社内に置ききれない
膨大な量の書類も保管していました。

いざ容器を使うとなると、
お目当ての容器を社員が手分けして探し、
「ここにあったぞ~!」と叫ぶようなありさま。

物が多いのは倉庫だけではありません。

書類やダンボールが社内の至るところに
溢れていて、少しでも空いたスペースがあると、
部署間で取り合いがおきていました。

すでに、片づけを“放棄”している
印象すら受けました。

もうひとつ、社員のやる気を削ぐ
原因になっていたのは、
事務所に併設された工場から
飛んでくる食品の原料となる粉。

いつの間にかあちらこちらが
うっすら白くなってしまいます。

清掃をしてもすぐ粉が積もる…
という悪循環が発生していたのです。
 
「片づけよう!」と社内に
号令をかけるべき社長自身も、
実は片づけが大の苦手。

1度はリフォームも考えたそうですが、
まずは弊社スッキリ・ラボに相談してみようと、
コンサルの依頼をされました。

そこで最初のステップとして、
なぜパッケージ容器が倉庫の
スペースを圧迫してしまうのか
その原因を洗い出すことに。

問題は、パッケージ容器の発注方法にありました。

実際は1年に数個しか使用しない
容器にも関わらず、
1,000個も発注していたのでした。
 
担当者に理由を尋ねると、
「1,000個発注すると、とても割安だから」

目先の安さを取るあまり、
長年膨大な数を購入することになり、
結果的に倉庫を3つも使うことに。

“場所代”という別のコストの発生に
意識が全く向いていなかったのです。
 
・使わない容器は思い切って廃棄
・容器の発注については、
 多少単価が高くなっても適量を買う

という方法に落ち着きました。

次に、小麦粉の粉が積もる原因は、
工場と事務所の導線の悪さによるものでした。

社員の出入りによって、体に付着した粉が
所内に持ち込まれてしまうのです。
 
「きれいにしても、どうせ積もるから…」と、
半ばあきらめムードだったものを
月に1度の「環境整備day」を
実施することで解決。

倉庫や事務所にあふれている書類の山も、
この月に1度の「環境整備day」で、
定期的に内容を見直すことができ、
いらない物を処分する結果に。

全社をあげて片づけに
取り組んだことによって、
社員同士が意見交換をするようになり、
新たにチームワークが生まれました。

社員同士のチームワークが
格段によくなったことで、連絡ミスがなくなり、
正しく情報伝達が行われるようになったのです。
 
倉庫の片づけから問題を整理した結果、
ムダなコストの削減に成功したばかりか、
社員間の交流が促進し、
仕事の質も高めることもできたのです。

その後、この会社ではリフォームをして
人の動線をさらに見直し、
工場から事務所に舞い込む
粉の問題も解決しました。

さて、つい買いすぎ、入れっぱなし、
あなたは大丈夫ですか?

職場だけでなく、ご自宅でも、
月に1度の「環境整備day」を
ぜひ取り入れてみてください。

いつもあなたを応援しています!

小松易

★片づけのスイッチを入れるツールとして
ぜひYouTube「かたづけやっちゃんねる」
もたまにはご活用くださいね。
https://tinyurl.com/4mm4ttyw

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/

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◎編集後記
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1年に数個しか使用しない容器を
1,000個も発注していたとは
驚きですね、、!

でも、私たちも、
本当は一個しか必要がないのに、
セットだと割安になったり、
送料が無料になると言われると
ついつい多く買ってしまうことが
往々にしてありますよね。

こんなちょっとした余分が
積み重なって空間を圧迫してしまう…

ぜひ、日々の買い物の際、
思い出してみてくださいね^^

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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