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2021/03/22(月)
【やましたひでこ】私にとっての三密とは
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おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
3月22日、月曜日。
<旧暦如月十日>
緊急事態宣言が終わる。
この緊急事態宣言が、どれほどの
コロナウイルス感染拡大防止に
機能したのかは、これからの
感染症対策の専門家による
綿密な検証に委ねるとして。
今、明らかなことは、私たちが、
大変な制限と拘束を日常生活に
強いられたということ。
それによって被った
ダメージは測りしれない。
経済面でも心理面でも、
当然ながら、健康面でも。
そして、緊急事態宣言が
終わったとしても、まだまだ、
自粛は促され、三密回避は
今後も続くことになる。
三密 三つの密
密閉・密集・密接の回避。
私たちは、これによって、
心の栄養であったはずの、
一体感と親密感も失うこととなった。
ところで、
今では誰もが三密といえば、
この回避を意識することに
なってしまったけれど。
実は、私にとっては、
この三密は追求してやまないもの。
三密を初めて知ったのは
学生時代に入門した
沖ヨガ修道場でのこと。
禅行の基本原則、すなわち、三密
沖ヨガの創始者である沖正弘導師は、
その著書にこう記している。
日常生活の全てを丹田訓練法(禅行)と
仏性訓練法として行うと生活が
そのまま無意識的に生命の自然回復力、
生命力を高めることとなり、その結果として、
心身の統一力、安定力、コントロール力、
適応力、耐久力が高まる。
この禅行の基本原則は三つであり、
これを三密行法という。その三つとは、
統一体<自然体>
統一心<自然心>
調和心<自然呼吸>
である。いいかえると、
正しい姿勢・動作
意識<注意>集中
完全呼吸
出典「生命力強化法」沖正弘著
1981年9月30日初版発行
おわかりいただけるだろうか、
「三密」とは、ヨガの基本。
この三密があれば、
日常のあらゆることが「ヨガ」と
なりうるものであり、逆に、
どんなに難易度の高いアクロバット的な
ヨガのポーズが出来たとしても、
三密がなければ、それはヨガとは言えない。
そして、仏教で言うところの
三密とは「身口意」
以下、「心を洗う断捨離と空海」
永田良一、やましたひでこ/共著より引用
「身」とは、身体が行う行動
「口」とは、口から発する言葉
「意」とは、心の意思や考え
一般の人(衆生)の場合は、
それを「身業」「口業」「意業」で
「三業」と読んだりしますが、
仏教では、「身密」「口密」「意密」の
三密といい、仏の三密こそが
完成された身口意となります。
空海は一般の人の三業も仏の三密も、
結局は同じものだと説きました。
人は心で思ったことが言葉となり、
それが行動につながります。
普段、自分が思ってもいないことを
口に出すことはありません。
常に思っていることが
言葉となって発せられます。
良い習慣は立派な人格や品性を形成し、
立派な品格の持ち主は良い出会い(縁)を
引き寄せることにつながります。
良い縁は、運命を決定づける出会いへと
発展し、その結果として立派な人生を
送ることが出来ます。
「身口意」の三密とは
そんなふうに考えられます。
いかがでしょうか。
「三密」の本来の意味、意義に、
いまこそ立ち帰りたいと、
私は願ってやみません。
有り難うございます。
今日も、
あなたにとって、
わたしにとって、
最善最良最高の道が
用意されますことを。
やましたひでこ
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◎編集後記
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本来「三密」という言葉には、
こんな意味があったんですね。
今はまったく違う意味で
広まってしまった「三密」という言葉が
本当の意味で人々に浸透し、
人生に生かせることが
できれば良いですね*
間中亜衣
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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