ホーム / 【小松易】短期戦と長期戦
2020/10/09(金)
【小松易】短期戦と長期戦
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
片づけの魅力にとりつかれて
夢中で走り続けていたら、
今年で「かたづけ士」になって
15周年を迎えていました。
起業当時は「男性で『片づけ』のお仕事
されているって珍しいですよね?」
という言葉をよくいただきました。
今ではずいぶん男性のミニマリストや
片づけコンサルタントの方も増えてきましたが、
まだまだコンサルタントも、講師も、
そして参加者も女性のほうが多い印象です。
先日、某片づけ関係の協会の理事の方と
お話する機会がありましたが、
会員の9割以上は女性だそうです。
共働き家庭が年々増加していても、
家庭の中における「片づけ」は、
依然女性の役割となっていることが
多いということでしょうか。
また一方で、テレビなどでは
「実録!片づけられない女たち」
のように片づけが苦手な女性の特集も
よく見かけますよね。
私も以前、「汚部屋」住人だった女性の方と
お仕事でご一緒したことがあります。
今回はそのときのエピソードを
ご紹介させていただきます。
数年前に発刊されたムック本
「必ずできる!断捨離BASIC」で、
強力な助っ人にご登場いただきました。
元片づけられない女、イラストレーターの
池田暁子(きょうこ)さんです。
池田さんといえば、
ベストセラーとなった
「片づけられない女のための
こんどこそ!片づける技術」
の著者でもあります。
ムック本編集担当のYさんから、
「彼女の片づけ成功の秘訣を
読み解いてもらえませんか?」
と依頼をいただき、
本の中で解説することになりました。
なぜ、池田さんは汚部屋から
脱出できたのか?
彼女が片づけに対してとった
「スタンス」が最大のポイントでした。
それは、部屋の片づけを
「短期戦」ではなく、
「長期戦」ととらえたことです。
家を片づけようと思ったら、
「そこそこ時間がかかるだろう」
と大抵の人が思うでしょう。
ところが、「そこそこ」がいったい
どのくらいの長さになるかは
具体的にはあまり考えないものです。
「考えない」というよりも
「考えたくない」のかもしれません。
現実を直視したくないということなのです。
私は長年行っていた個人向けコンサルでは、
この「現実」に直視してもらうワークを
必ず行っていました。
それは、片づけにどれだけの時間が
かかるのかを自分で「見積る」作業です。
そこでクライアントさんが発見するのは、
「予想以上に時間がかかる」という現実です。
最初はその時間の長さに愕然とするのですが、
ほとんどの方が最後には
「でもやってみます!」と覚悟を決め、
潔い顔に変わっていくのです。
最初に現実を知ることが
果たして本当に良いことなのか?
もしかしたら、知らずに勢いで
始める方が、取り組みやすい
という人もいるかもしれません。
私は、片づけはモノを通して
自分自身を見つめ、再発見する
またとない機会だと思っています。
ですので、「短期戦」ではなく、
あらかじめ「長期戦」として、
じっくり腰を据えていきましょう!
と伝えることにしています。
だからといって、作業中に「腰」は
床に落とさないように(笑)。
床に座ってしまうと気分が落ち着き、
思考自体が停滞し、判断力が鈍って
しまうので要注意です。
ポイントは、
全体の片づけは、
「長期戦」であると覚悟しつつ、
今日の片づけはできるだけ、
立ったままの作業で「短期戦」で!
ぜひ、「長期戦」と「短期戦」、
両面をバランスよく意識して
片づけに取り組んでみてください!
かたづけの秋、深まってまいりました。
今週もさらに片づけ進めていきましょう。
いつもあなたを応援しています!
小松易
★YouTube『かたづけ やっちゃんねる』
今回のおススメは、
本日のテーマ「長期戦」と捉えて取り組んだ
片づけの事例が学べるこの動画です。
「時間があっても片づけられない理由」
ぜひご覧くださいね!
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━
確かに思っていた時間よりも
実際の時間が長くなってしまうと
途中で断念してしまう方も
いらっしゃるかもしれませんね、、
じっくりと自分自身と
向き合う時間だと捉えて
取り組んでみてくださいね♪
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
執筆者一覧
最近の投稿