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2020/04/15(水)

【川畑のぶこ】Q.帰国子女の子供たちについて

カテゴリー:.新着情報, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.帰国子女の子供たちについて

主人の仕事の都合で20年間日本を
離れて暮らしておりました。
子供の高校進学を機に日本へ戻りました。

子供達は日本で暮らした経験がありません。
在外公館附属の日本人学校へ通学
していましたので言葉や勉強については
日本語で大丈夫です。

しかし日本のルールやマナーに
慣れ親しんでなく、小さな壁に
ぶつかり一緒に連れて来た
小学生の弟は不登校になりました。

そして念願叶って志望校に入った
兄も体調を崩してしまい、
学校に行けなくなりました。

三月の半ばには出席日数不足で
進級が出来なくなり本人の希望もあり
退学をしました。

二人共家に居てパソコン、ゲームと
時間を潰す日々です。

生きているから素晴らしいですが
何かやりたい事を見つけて欲しいです。

【笹の葉・50代・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

たとえ言葉が話せたとしても、
生まれ育った文化と異なる文化で
生活をすることは、大きなストレスを
強いるでしょう。

息子さんたちも彼らなりに
とても頑張っていることと思いますし、
そんな息子さんたちを支援する
笹の葉さんも一緒だと思います。

弟くんは、子どもらしく素直に
反応したことでしょうし、
ご長男は適応する努力を
続けてきたけれども、
無理が続いて張り詰めた糸が
ぷつんと切れてしまった状態
ではないでしょうか。

親からすると、子どもが学校に
行けていないことは大きな不安を
もたらしますが、その不安が
どこから来るかといえば、
我が子が将来社会に適応しながら
幸せに生きて行くことができなくなる
という思いからではないでしょう。

まず、学校に通う理由を考えてみると、
主に2つの機能があると思います。

まずは学力を身につけること、
そして、集団生活による社会性を
身につけることでしょう。

学力に関しては、
現代は通信教育も発展していますし、
海外ではあえて学校にいかず、
家庭で学習するホームスクール
という概念もあります。

学校はあくまでも選択肢の一つ
ということですね。

ご長男さんは、
志望校に合格した過去を見ても、
十分な学力はあるでしょうから、
あとは本人がやりたいもの、
なりたいものに意識を向けて、
そこに対する学びを独自に
深めていくことで、人生を
切り開いていくことは十分可能
ではないでしょうか。

文部科学省は教育の目的に
一人一人の能力・適性、興味・関心等に
応じた教育というものを掲げていますが、
集団生活は時として個性を育む場としては
阻害因子となってしまうこともあります。

一人または少人数での空間や時間の中で
個性を萌芽させていく人もいるのです。

自分のアイデンティティーを模索する、
モラトリアムな青年期というのは、
決して無駄ではないと思います。

ご長男はこれまで小中学校では
集団生活をしてこられているわけですから、
これからは通常の学校教育以外で、
彼なりの能力、適正、興味、関心、
すなわち個性を伸ばすチャンスと
捉えてみるのはどうでしょうか。

私のクライエントさんには、
角川氏が創設したオンライン高校、
N高等学校(https://nnn.ed.jp/)などを
活用している学生さんもいます。

もちろん、日本国内の教育システムに
こだわる必要もないでしょう。

海外のオンラインスクールで
日本にいながら学ぶことも可能ですし、
環境が許すなら、ボーディングスクール
などを活用して海外に留学することも可能です。

弟さんも学力に関してはお兄さんと
一緒ですが、学童期の集団生活に関しては、
学校に行きたくなくなった理由を確認して、
その要因から解放された場で社会性を
身につけることは十分可能です。

たとえば、彼のふるまいが一般的な日本人の
それと異なるという理由から、からかわれたり、
差別的な言葉を浴びさせられたということが
不登校の原因であれば、その要因から
解放された場、たとえば別な学校であったり、
フリースクールであったり、インターナショナル
スクールであったり、学校でなくとも、
個別指導塾や習いごと、また定期的な行事などでも
人との関わり合いを大切に育んでいくことは
可能ですね。

今の学校と連携をとりながら、
あるいは支援学級などを活用する方法も
ありますが、無理に目の前の既存システムに
我が子をはめ込むことで、彼らの個性が
死んでしまい人生を楽しめなくなってしまう
のは最も避けなければいけないことでしょう。

相談に関しては、不登校支援センター
https://www.futoukou119.or.jp/)などを
定期的に活用することなどもおすすめです。

学校の果たす機能を、子どもたちが直近で
所属していた学校で得ることにこだわらず、
視野を広げて、またスパンも長期的なスパン
で受け止めながら、さまざまなシステムを
有効に活用して、しなやかに対応することを
心がけてみてください。

また、息子さんたちができていないことばかりに
目を向けず、そのような中でも出来ていることが
たくさんあるはずですから、そこにも均しく
目を向けて、称えるようにしてください。

たとえ思い通りでなくても、開ける道は必ずあります。

また、何があっても、いつもお母さんは
やさしいまなざしで僕らを見守ってくれていた
という経験は、彼らの安心感にも繋がるでしょう。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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一人で悩んでいると、
どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。

お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。

川畑のぶこへの質問・ご相談はこちらから

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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