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2019/11/29(金)
【小松易】「見えないけど大切なこと」を考えてみよう
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
「お姉さん、これ
線つながってんのかい?」
旅先から葛飾柴又の家族へ電話した後、
「コードレス電話」に対して
寅さんが言ったひとこと。
映画「男はつらいよ」のシリーズ第48作、
「寅次郎紅の花」が公開されたのは
1995年12月のこと。
ようやく世間に「コードレス電話」
が普及され始めたころの話。
それまで映画の中では、
私の実家にもあった黒電話か、
赤や緑の公衆電話でした。
受話器と電話本体の間に
あるべきはずの「線」がないので、
店の人に確認をする寅さんに
思わず笑ってしまった私。
ところが最近、その私自身も
線がなくて不安に思っていたのが
ワイヤレスイヤホンです。
あの「耳からうどん」が
出ているようなイヤホン。
線がないのにあれを装着して
ランニングしている人もいて、
〝余計なお世話”で
思わずネット検索したら、
アマゾンのカスタマー Q&Aに
こんなやりとりを見つけました。
質問: 走ったりして落ちたりしないですか?
答え: 走って落ちるのは汗だけです。
明快な答えに一発で
不安が解消されました(笑)
それでもあるべきはずのものが
ないと不安に思うのは人情です。
「かんじんなことは、
目に見えないんだよ」
作家のサン=テグジュペリの
有名な言葉。
書棚を整理してできた空きスペースを
「もったいない」と見るか、
「余白の美」と見るかは、
あなたしだいです。
スペースを「もったいない」と捉えれば、
真っ先にどこからともなくやって来た
「何か」で埋め尽くされるでしょう。
「余白の美」と捉えれば、
その場所がいまの自分の
「余裕度」や「豊かさ」を表す
バロメーターになるでしょう。
敢えて、スペースはそのままに。
冒頭の「コードレス電話」の話。
「線つながってんのかい?」
見えない線の代わりに、
寅さんが〝見ようとした”大切なものは、
もしかしたら、家族との「絆」や「心」
だったのかもしれません。
そんなことを書き連ねながら
「ワイヤレスイヤホン」の
右耳と左耳の間に私が
〝見えてきた”ものは、
未来のテクノロジーです。
これからどんなものが
「見え〝ない”化」していくのか
楽しみと同時にちょっと不安な今日この頃です。
さきほどの言葉の直前に
サン=テグジュペリがこうも言っています。
「心で見なくちゃ、
ものごとはよく見えないってことさ」
目に見えるモノを片づけて
あなたはどんな
「見えないけど大切なこと」
を手に入れたいですか?
いよいよ師走目前。
11月最後の週末はぜひ
そんなことを考えてみてはいかがでしょうか?
いつもあなたを応援しています!
小松易
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
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https://sukkirilab.com/lp/
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◎編集後記
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手書き文字の手紙やハガキ、現金、
掃除機やアイロンの家電コードなど、
以前は当たり前に目に見えていたモノが
姿を消しつつありますね。
昔よりも、願望が実現する
スピードが早くなったなあと感じる反面、
“見えないテクノロジー”に消費されている
私もいるような気がします。
見えない本質を見極められる目をもちたいです!
宮永笑子
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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