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2019/04/10(水)

【川畑のぶこ】仕事か介護かどっちを優先すべきでしょうか?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:仕事か介護かどっちを
 優先すべきでしょうか?

断捨離、初心者です。
現在、母と2人暮らしです。

正社員ですが、要介護5で、
パーキンソン病の母を介護しつつ、
仕事も、ハードな為、
昨年、退職を決意し上司にも、
伝えましたが、後任が決まらないまま、
時が経ち変わらず仕事をこなす日々です。

40代後半なので、
再就職の難しさもあると思うと、
決断が、揺るぎます。

私自身も変形性股関節症があり、
あまり無理できない中、
なんとか明るくプラスに考えていますが、
時々辛くなります。

仕事か、介護か、何か、
御助言頂けましたら、幸いです。

【おりおん・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

オリオンさんの
お母様への思いやりが
伝わってくると同時に、
働き盛り世代の介護問題を
浮き彫りにしてくれる
ご相談内容です。

40代から50代かけては親の介護と
仕事の両立の問題が起きやすい世代で、
オリオンさんのような
お悩みを抱えている同世代は
多くいらっしゃいます。

日本は介護離職の問題が深刻で、
介護離職する人は年間10万人を上回り、
うち半数は離職を望んで
いなかったにもかかわらず、
仕方なく離職するケースであることが
厚労省の平成24年の統計で
報告されています。

オリオンさんは退職届を
出したにも関わらず、後任が決まらずに
未だに続けているとのこと。

仕事内容もハードとのことで、
オリオンさんの果たすべき役割や
責任の重さが伺えます。

同時に、介護離職してしまった後、
再就職の心配もおありなのですね。

介護も要介護5では、入浴や排泄など
身の回り全てのお世話が必要で
とても大変だと思いますし、

仕事もハードとなれば、
そしてゆっくり考えるゆとりも無くなれば、
一層の事どちらかを取るしかないという、
ゼロか10かの心理状態に陥りがちです。

親を見捨てるわけにはいかないので、
ならば仕事を辞めるまでと
考えられたのかなと思いました。

または、仕事のハードさゆえ、
そして、その働き方の変革に
期待が持てないがゆえ、
オリオンさんの無意識は、
介護を絶好の理由として、
仕事から離れる選択を
したかもしれませんね。

もちろん、経済的にゆとりがあり、
親の予後も見据えて、最後は一瞬一瞬を
丁寧に過ごしたいという思いから
介護を積極的に選択されたかもしれませんし、
そうであればそれは価値ある選択だと思います。

そうではなく、前者のように
追い詰められた状態で、疲労も相まって
仕事を辞める決断をしたなら、
これは逆に、現時点で後任が見つからず
未だ職場で望まれていることを
好機ととらえ、仕事と介護の両立を
再検討することをお勧めします。

まず、オリオンさんは
介護休暇や介護休業という制度の
利用は検討されたでしょうか?

これは育児休暇と同様の制度で、
社員に与えられた権利です。

前述の統計では、正社員が
500名以上の会社では、利用する人が
利用しない人の約倍で上回るのに対して、
500名以下の会社では、制度を
利用しない人の数のほうが
利用する人の4倍となります。

その存在すら知らない人も多いようで、
休暇や休業の申請をしないまま
離職されるケースも多いのです。

企業にとっても働き盛りで即戦力の
正社員を失うのは大きな損失です。

事業主は社員が介護休暇申請した場合、
それを拒否できず、介護休暇を取得しても
解雇される理由にはできませんし、
降格や減給、賞与の削減といった
労働者側が不利益を被ることも
あってはならないということが、

「育児休業、介護休業等育児又は
 家族介護を行う労働者の
 福祉に関する法律」

という国の法律で定められています。

オリオンさんも、
後任者の問題は依然残るものの、
再就職が心配であれば、
まずは第一ステップとして、
このような制度を利用し、
その間に落ち着いて
今後の人生プランを
立ててみてはいかがでしょうか。

仕事はできる限り継続したいけれど、
介護負担が重い場合は、
要介護5では老人介護施設に
入所できますから、ケアマネジャーと
相談してベストの選択をされますように。

最初は子である私が親を看るのは
当前と思って介護を始めても、
その負担の重さからプレッシャーが増し、
相手を思いやれなくなったり、
そんな自分に罪悪感を持ったりして
煮詰まることも起きがちです。

これは介護者にも被介護者にも
好ましくない状態です。

そうならないよう、
提供されている福祉サービスを
最大限に利用することも
大切な選択肢になるかと思います。

身体的なお世話はプロに
機嫌よく上手にやってもらい、
自分は家族にしかできない
心理的な支えの部分を担い、
その役割を十全に発揮させるということも
有効なオプションなのです。

家族であっても
(あるいは家族だからこそ)
適度な距離があって、はじめて健全に
敬意や愛情を表現できることもあるのです。

ぜひ、これらを選択肢に
含めて再考してみてください。

逡巡するかもしれませんが、
最後はオリオンさんの直感で決めて、
私(とお母さん)だけの、
唯一無二のケース、そこから
スタートしてみれば良いと
リラックスして歩まれてみてください。

このように人生をかけて
真剣に悩んでいること自体が
素晴らしい親孝行であることは
間違いないと思います。

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– 川畑のぶこ

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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