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2018/07/03(火)
【千場ひろこ】 真贋問わず?
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FROM 千場ひろこ
ごきげんさまです。
「暮らしの哲学」研究会の
千場ひろこです。
たまに足を運ぶ古道具屋があります。
駄菓子屋で売っていたような
レトロな昔のおもちゃや、
古いお店のノベルティグッズなどが
所狭しと並んでいる、キッチュなお店。
しかしその店は変わっていて。
よくよく見ると、明治大正、
江戸時代(いやもっと?)の
古い仏像や器、道具類も、
そうしたキッチュな雑貨の中に
混在しているのです。
それも、仲良さげに。
古いモノを見るのが好きなので、
地元・京都に限らずあちこち行くのですが。
狭く、薄暗いこのお店の店内は、
モノ・モノ・モノで埋め尽くされているのに
なぜか呼吸がしやすい。
古いモノに囲まれた時特有の、
むせ返えるような感じがまるでない。
誠に不思議なお店なのです。
―――
「地震で揺れたろうけど、
お店は大丈夫だったかな?」
と、久しぶりにお店に足を運んだら、
「ちょっと崩れてきたよー」
とニコニコ笑いながら店主さん。
その日、千場はどうにも、
ショーウィンドーの奥にあった、
蛇がとぐろを巻いたような
変わった形の高台の
湯のみ茶碗が気になって。
(伏せて置いてあった)
店主に聞くと、
「ああ、これ。15年前くらいに
T寺の塔頭の住職の遺品整理で
呼ばれて行った時に仕入れたものでね…。
実は、しばらくあることも忘れていたんだけど、
この前の地震でゴロッと崩れてきた中にあってね。
それでお店に出したんだよ」
と。
飲み口が何度か欠けたようで、
金で継いである。
見ると、側面には、優美な筆致で和歌が。
「このきみは めでたきふしを
かさねつつ 末のよ長き ためしなりけり」
(とは後日調べてわかったのだけど)
幕末期の某女性歌人で陶芸家の作品らしい。
うん、教科書で見たことありますわ、その名前。
とても買える値段ではなさそうだったのですが、
試しに値段を聞いてみたら、
1万円!
…いやね、実際のところ、
それが高いのか安いのか、
まるでわかりませんが。
「意外と安い!」と思ったので…
買っちゃったんですね、私、その湯のみ。
なんやら色々おまけもつけてくれて、
その辺の紙袋にごそっと入れて、
渡してくれました(笑)
その晩、それで飲んだ
焼酎の水割りの美味しかったこと!
実際、どうなんでしょうね、
本物なのかなー。
まあでも。
骨董品は「出会った」と思わせたもん勝ちの世界。
千場としては、真贋はともかく
その「出会った」を楽しもうと決め込んだ次第。
1万円でね!
「私の贋作でその人が食べていけるのなら…」
と言って、平気で贋作者の焼き物に
自分の歌を書いたという
おおらかさで知られる、その作者。
こちらも真贋問わず
たのしもうじゃないか、と。
まあ、毎度こんな買い物していたら
家計は爆発必至ですが。
モノとの出会いをたのしむ姿勢もまた、
断捨離かなー!
ま、主人にはこっぴどく叱られましたけどね!
はっはっはっ。
【先週ダンシャッたモノ】
穴の空いた靴下
(長男は「ありがとう、頑張ったね」と言って
ゴミ箱にさよならしていました)
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◎編集後記
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最近クローゼットと
下駄箱が一杯になってきました…
原因は衣替えで大量に買った
Tシャツと夏のカラーに釣られた買った
限定色のスニーカー…
やっちまった…
出逢いだから仕方ないかーなんて
思って買ったけど明らかに空間に対して
モノが多いです><
履かない靴は手放そう…
着ないTシャツも一緒に…
吉川広典
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千場ひろこ
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