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2017/05/31(水)

【川畑のぶこ】子供の失敗をモヤモヤせず見守るには?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:子供の失敗をモヤモヤせず見守るには?

子供がやろうとしていることの結果が
あまり良くないと想像できる時、つい
「こうなるからやめた方がよくない?」
と言葉をかけてしまいます。

子供がそれに従うことはほとんどなく
「それでもいい。こうしたい」
と、自分の選択したことを選ぶことが
ほとんどです。

結果から子供自身が学ぶことも理解
できるので、なるべく子供の選択に
任せるようにしていますが、
私の気持ちはモヤモヤしたままなので、
私の想像した通りになった時、
「だから言ったじゃない」
と責めてしまいます。

子供に選択させた後、
モヤモヤせずに見守るにはどのような
気持ちを持てばいいでしょうか。

モヤモヤして責めてもいいじゃない、
と自分を許してみましたが、心の中に
「失敗するからやめればいいのに、
 言うことをきかないからこんな結果に…」
という気持ちを持ったままなせいか、
つい、長々と責めてしまいます。

先生なら、お子様が
「やめておいた方がいい」
と親が思う選択をしようとしている時、
どうなさいますか?

【アキ・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

アキさんのご相談内容、
5歳児の母として、
「うん、うん!」「そう、そう!」と、
大きく頷きなら拝読いたしました。

子どもの
「自分の思うようにやってみたい」
という自由と、「失敗させたくない」
という親の思いとの葛藤ですね。
我が家も日々葛藤しています。

もちろん、子どもに痛みや
苦しみを味あわせたくない、
というのは親心として
当然のことと思います。

では、すべての痛みや苦しみを
取り除けば良いかというと、
そうでもなく、どこまで苦労を
させないようコントロールするのか
という程度の問題になるかと思います。

もちろん、
子どもが炎や深水に近づく時など、
命や生命の危機が迫る状況や、
明らかに他人に迷惑をかけるなど、
社会的な不調和をもたらす場合は
そのコントロールを強める必要が
あるでしょうし、時として子どもが
泣き叫んでも制止しなければ
いけないこともあるでしょう。

では、日常のお手伝いや
勉強、遊びなど、命や健康、
また周囲への迷惑など、
さほど関係のない状況では
どうでしょうか?

私は「失敗する権利を与える」と
考えるようにしています。

我が子が成功を通して学ぶように、
我が子が失敗を通して学ぶ権利を与え、
机上の「知識」だけでなく、
体験を伴った「智慧」を
身につける過程にいると
捉えるよう努めています。

そのためには、私が日頃から
子どもに対してだけでなく、
自分自身に対しても、
「私は失敗を免れない存在である。
 そこから学ぶことができる。」と、
失敗を認め、受け入れる姿勢が
重要になってきます。

「常に失敗は許されない」
という基本姿勢があると、
自分にも他人にも厳しくなり、
イライラするようになってしまいます。

また、自分の失敗に目を背けたり、
自分以外に原因を求め、
ごまかそうとしたり、
責任転嫁をしようとしやすくなります。

失敗を認めない姿勢は、
結果として関係性や人生の質を
損なってしまいます。

失敗は許されないのではなく、
失敗は免れないのです。

人間は成功からよりも失敗から
学ぶことの方が大きいと言われます。

お母さんの忠告を無視して
失敗をした場合は、
学びのインパクトも言われたまま
にして失敗を回避するよりは
数段大きいと思います。
これは知識でなく、生きる智慧として
身につくことでしょう。

子どもが何度言っても聞かないので
あれば、そして、
そのことにイライラして、
自分や子どもを責めてしまい、
生活の質や関係性の質が低下して
いるのであれば、ある意味それも
失敗と言えます。

その失敗を繰り返すことをやめて、
新たな向き合い方を模索する姿勢は
大切になってくることと思います。

アキさんも、息子さんに対して
「適度に、安全に、失敗させる」姿勢を
育んでみることをお勧めいたします。

ちなみに、わが子が4歳の時に、
コップの中に小さなコップを入れて
水を張って凍らせるとどうなるか
実験したいと申し出ました。

私は「氷は膨らむからコップが
割れちゃうよ」と忠告しましたが、
息子はそれでも構わない。
実験して確かめたいと言いました。

息子が胸に抱えたファミレスの
おまけでもらったマグカップに目をやり、
私は「いいよ」と頷きました。

さて、翌日です。
冷凍庫の扉を開くと、ペコちゃんと
ポコちゃんが微笑んでいます。
ドシンとしたマグカップの中の水は
凍って膨らんでいたものの、
マグカップの強度はそれにしっかりと
耐えていました。

ところが、その中の小さなグラスは
どうでしょう。

マグカップの圧力と氷の膨張力によって、
しっかりと、真っ二つに割れていました。
ふふ、これで息子も学ぶだろう。
しめしめ…と、
割れたグラスを凝視すると…
江戸切子のおちょこです。

「え!?IKEAじゃなくて!?
江戸切子~~っ!?」
無論、4歳児が江戸切子は高価で
IKEAは安価かだなど知る由もありません。

そうなんです。
食器洗いの時もそうですが、
割れるときというのは、
必ずと言って良いほど、
高価なものの方が割れるのです。

ショックを隠しきれない私の姿を見て
息子もショックだったようです。

この体験では、私も息子も学びました。
私は最後まで確認を怠らないことを、
息子はママはOKでないのにOKを
出すことがあることを、
そして、ママの中には、
高いものと安いものの区別があって、
高いものの方を失うと
ショックを受けることを。

それからというもの、
息子は実験のときは、細かく、
繰り返し確認するようになりました。
また、「これは高い?安い?」と
尋ねる知恵を身につけました(苦笑)

こんな失敗談も、1年経った今と
なっては微笑ましい思い出です。
江戸切子でなければインパクトも薄く、
そこまで記憶に残らないと思います。

また、江戸切子のおちょこが
1個割れても、私たちの人生が
壊れた訳ではありません。

失敗は時として人生の良き
スパイスにもなります。

苦い思い出も人生計画のうち、
失敗して学ぶ息子を見守る、
それができたのなら、それは成功♪
ぜひアキさんもそんなふうに
受け止めてみてはいかがでしょうか。

PS
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。
 ↓
https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

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◎編集後記
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『失敗したらやり直せばいい』

言われてみれば当たり前ですが、、
いままで「なんちゃって完璧主義」
で数々の失敗を繰り返してきたからこそ、
「そうだよねー」と納得できる自分に
なれた気がします。

時間かかったなァ,,,^^;

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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