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2016/08/04(木)
【やましたひでこ】詰め込むマヌケ
カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー
FROM やましたひでこ
おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
8月4日、木曜日。
<旧暦文月七月二日>
今更ながら。
旧暦の一日は、朔月(さくげつ)、
つまり新月で。
旧暦の十五日は、望月(もちづき)、
つまり満月で。
古人は、本当に、月を愛で、
月を頼みに暮らしていたのだと、
つくづくと思うこの頃。
夜空を熱心に見上げるのは、
夏の夜の花火大会くらいに
なってしまったのが、
少しばかり残念でもありますね。
さて、今日のメルマガ記事は、
先月末に参加した、第17回
夏期大学講座「禅といま」
(主催「禅といま」推進委員会
後援 曹洞宗、朝日新聞社)
で三人の曹洞宗の僧侶に伺った
お話をシェアさせていただくことに。
そうですね、とても断捨離に
通じるものがあったので、
ぜひ、あなたにも。
その時の様子は、すでに、
二つのブログ記事にUPしているので、
こちらも、合わせてご覧下さいね。
「合コンとは法縁!?法縁とは合コン!?」
http://ameblo.jp/danshariblog/entry-12184813865.html
「無明 avidy」とドラえもんの「クセ直しガス」
ー可視化と拡大化ー
http://ameblo.jp/danshariblog/entry-12184895588.html
そう、仲良しの曹洞宗
国際センター所長・藤田一照老師と、
初対面の宝林寺住職・千葉公慈老師、
藤源寺住職・佐藤良規老師と、
時間を忘れるくらい話に
盛り上がってしまいまして。
でもって、一つ目は、
「間抜け」について。
間抜けとは、それこそ、
「間」が「抜けて」
いることなのだけれど、
この「抜けて」いることを
どう解釈するかが問題で。
実は、「間」とは、
とても必要なもので、
この「間」を確保できて
いないことを、「マヌケ」
というのですね。
そう、モノがないことが
マヌケではなく、
モノがありすぎて空間を
失っていることがマヌケ。
そう、断捨離でいうならば、
たとえば、本棚という収納空間に、
隙間なく本を詰め込んで収納した
としたら、それは「ぬかりのある
マヌケ」な片づけ方をしたという
ことになるのです。
なんであれ、きっちりと詰め込ん
ではいけない。
モノを「空間」という「間」
を取らずに詰め込むこと。
コトを「時間」という「間」
を置かずに詰め込むこと。
もしも、スケジュール帳が
「予定がびっしりで真っ黒!」
であるとしたら、
しかも、もしも、それを
「予定がいっぱいの私」
だなんて得意げに思っている
としたら、それは、マヌケな
自分を露呈していることにも
なりかねないのです。
つまり、「間」を「入れない」
ことが、すなわち、「マヌケの構造」
ということ。
いやはや。
二つめは、「悟り」について。
「悟り」とは、とても高尚で、
「迷いが解けて真理を会得する」
ことのように思いがちだけれど、
もっと、敷居を低くして身近に
引き寄せたらいいと老師三方は
口を揃えられる。
なぜなら、「悟り」とは、
今まで気づかなかったことに
気づくこと。
そうか、ならば、
それは断捨離の得意技。
モノがありすぎることに気づく。
モノが多すぎることに気づく。
そう、まずは、不要・不適・不快な
住まいに気づく。
そして、断捨離という引き算の
行動を起こしながら、自分にとって、
【要】本当に必要なモノに気づく。
【適】本当にふさわしいモノに気づく。
【快】本当に心地よいモノに気づく。
いわば、こんな「プチ気づく」
の積み重ねが「悟り」でも
あるのですね。
ところで、初対面ですっかり
意気投合してしまった千葉公慈老師。
千葉老師は、専門は「唯識」。
駒沢女子大学人文学部日本文化学科の
教授でもあり、テレビの人気番組
「ぶっちゃけ寺」のレギュラー陣
でもある。多方面にご活躍の方。
なんといっても、笑顔が素晴らしい!
ああ、笑顔が売り物?の私やましたも
降参ですね。こんな素晴らしいご縁を
頂戴して嬉しいばかり。
次の機会には、ぜひ、「唯識」について、
わかりやすく解説をしていただこうと
願った次第です。
さあて、今日のあなたも、
一つでも余計なモノを断捨離して
「間を入れて」、そして、
「プチ悟り」をゲットして下さいね。
それでは、ごきげんさまにて。
PS
セミナーではお馴染みの、
ギチギチに詰まった「マヌケ」
片づけの実演。
あなたの目で確かめに来てください。
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/SGm54kyN/230647/18266578
PPS
やましたひでこの断捨離セミナー。
大阪での開催は今年最後です。
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◎編集後記
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やることがあり過ぎて忙しいと
ついついやってしまう、
「忙しいアピール」。
でも忙しいのは自分だけじゃ
ないですからねー。
最近は、やっちゃう度に、
「またやってしまったー」
と恥ずかしい気がするようには
なってきてたのですが、、
「マヌケの露呈」とあらためて
言われて堪えました^^;
このプチ悟りを無駄にせず、
「間」は自分でしっかり
入れていこうと思います!
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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