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2016/04/22(金)

【小松易】「ない」を受け入れる勇気

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易

 

FROM 小松易

こんにちは!
かたづけ士の小松易です。

この度の熊本、大分での地震の影響
により被害に遭われた方に、
心からお見舞い申し上げます。

一日も早く状況が落ち着き
元の生活に戻られますよう、
心よりお祈りいたします。

※※※※※※※※※※※※

講演やセミナーの仕事をするように
なって、今年でちょうど10年。

「4,000円の入場料」を払って
話をしたのが講師デビュー(笑)
もちろん講師料は無料。
いまでも忘れられません。

忘れられないと言えば
その翌日に別会場であった
セミナーでは、プロジェクターに
用意してあったスライドが映らないと
いうハプニングが起きました。

お客様も全員席に着き、いよいよ
開始時刻が5分過ぎたときに
スクリーンにスライドが映写され、
かろうじて事なきを得ました。

その3年後にいよいよ最大のピンチが
訪れました。場所は、茨城県つくば市。

以前から親しくしていたAさんから
講師依頼をいただき、当日時間通り
会場に到着しました。

さぁ、持参したノートパソコンを
カバンから取り出して私は言いました。

「Aさん、パソコンにつなぐ
 プロジェクターはどこですか?」

それを聞いたAさんはちょっと
慌てた顔で、

「えっ、今日プロジェクター必要なんですか?
 ごめんなさい。特に頼んでませんでした!」

急いで会場の事務局に問合せましたが、
残念ながらその日のプロジェクターは
すべて予約で出払っていました。

でも、プロジェクターがないと
用意したスライドを参加者に
お見せすることができません。

それはちょっとカッコイイ言い方で
実際の心境を簡単に言うと、
「やっべ~~」でした(笑)

このままだと2時間もたない。
それどころか十分なセミナーなんて
できるはずがない。焦りました。

プロジェクターをなんとか
して用意できないのか!

Aさんも事務局にいろいろ
掛け合ったり、友人知人に連絡したり
いろいろ動いてくれましたが
セミナー開始までに
プロジェクターを用意するのが
ほぼ難しい状況だと
Aさんの会話で分かってきました。

もう「ない」という現実を
受け入れるしかありませんでした。

「もう今日は用意したスライドを
 映写するのは諦めよう」

そう心に決めて、Aさんにもそのことを
伝えました。

すると、さっきまで肩にガッチリ入っていた
力がスッと抜ける感覚がありました。

時計を見ると、
セミナー開始まであと30分。

どのようにしたら、参加者の方々に
今日のセミナーを掴んで帰って
いただけるか?

自信はないけど1つだけ
アイデアが浮かびました。

開始までホワイトボードに
セミナーで話すポイントを
箇条書きで可能な限り、
全部文字で書いておく。

ひらめきのまま、
持ち時間をフルに生かして
ホワイトボードに黒のマーカーで
書き出しました。

お蔭様でそのアイデアで
2時間なんとか持たせることが
できたのと同時に、1つの気づきを
得ることができました。

その気づきとは、参加者にとって
ホワイトボードを使った方が、
スライドを使った時よりも、
全体の理解度が上がったようでした。

以前に私の「スライド版」を
聞いていたAさんが一言、

「今日は前よりも一段と分かりやすかったし、
 小松さんの情熱が伝わってきましたよ!」

要するにAさん、私を褒めてくれたんですが
どうも疑い深い性格の私は、
つい「プロジェクターを頼み忘れた」
償いで言っているようにしか聞こえません。

でも実際、ボタンを押すたびに画面が
どんどん切り替わるスライド方式は
それに慣れていない方にとっては
ちょっと説明が速く感じるようでした。

逆にホワイトボード方式は、話した記録が
しばらく残るので、参加者それぞれの
理解のスピードにかなり沿ってくれる
という利点がありました。

なによりも、講師である私自身の
「ある変化」が好評でした。

それは「しっかり参加者の方を見て話す」
という姿勢でした。

いつもはプロジェクターから
映し出されるスクリーンを
ずっと見ながら話す私でしたが
その日は違いました。

それが参加者には「情熱」として
映ったようです。

この日の出来事はまさに
「災い転じて福となす」でした。

もしかしたら、
「ない」ことをいつまでも
嘆いているのではなく、
「ない」を受け入れて
「どのようにしたら」を真剣に
考え始めたときに講師として
1枚の薄い殻を破ったのかもしれません。

それ以来「スライド」を
映す時間は1/3に減り、
今はホワイトボードを使った
話し方に変わりました。

あの時、「ない」という現状を
受け入れる勇気と、
そこから「工夫」するパワーを
学びました。

もちろん、スライドにはスライドの良さ
がありますが、ホワイトボードを使う
スタイルをより気に入って使ってます。

片づけ、特に「整理」はある意味、
「ない」に向き合う作業です。

でも「ない」から得られるチャンスや
パワーもあるということを
少しでも感じでいただければ幸いです。

いつもあなたを応援しています!

小松易

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」のホームページ
http://www.sukkirilab.com/

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◎編集後記
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不測の事態が起きると、
「なんでこんなことになったのー」
と、考えても仕方ない原因探しを
せっせと始める私。

、、でしたが、断捨離に出会い、
やましたさんの講義を何度も聞いてるうちに、
「どうすればいいかな」
という解決思考に、前より少し早く、
シフトできるようになった気がします。

原因探しするより、
対応策考えるほうが、
気分的にもだいぶ楽です。

–青野慶子

PS
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この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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