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2014/06/04(水)

【川畑のぶこ】兄へのトラウマ

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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2014・6・4 No.979

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◆今日の断捨離 「川畑のぶこへのQ&A」

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さて、水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を、
あなたにシェアさせていただきます。

 

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Q:兄へのトラウマ

 

仕事も子育ても楽しんでいます。

 

というのは外から見た私。
確かにがんばってキャリアも
積んで自営です。

 

勉強も大好きで
川畑のぶこさんの
セミナーも有意義でした。

 

しかしながら、悩みがあります。

 

実生活で兄弟のこと。

 

暴力もあったし不登校などもあり
家族とうまく行かず結局のところ
家を出ています。

 

生活保護状態で、
絶縁したと本人は言うものの
ふらっと帰ってきたわけです。

 

昔から本当にいろいろ
ありすぎ、よく両親も自分も
対処してきたと思います。

 

しかしながら今は離れた
地域に出て行ってしまい、
正直いないと楽です。

 

が、先日ふらりと帰ってきて
その時、仕事で出て行く
私に電話がありました。

 

声を聞くとトラウマのせいか、
手が震えてきて運転も怖いほどでした。

 

滅多なことはできないとは
思いつつも、それほど自分が
「キライ、怖い」と感じて
いるのだと再確認しました。

 

人やカウンセリングや
セラピストとしての自分。

 

なのに、結局そういう
勉強やTTをする時にも
いちばん治療的自我を向上させて
いたのは自分自身かもしれません。

 

もちろんセミナーの時にも
すごく感じるところは大きく
気持ちも少し楽にはなりました。

 

でも、久しぶりの電話の声に
おびえる自分をどうして行くか
アドバイスをくださいますか?

 

【50代 女性 ヨーガセラピスト サリア様】

 

――――――――――――――――――――

 

FROM 川畑のぶこ

 

A:

身内からの電話に怯えてしまい、
平気でいたいのにいられない。

 

もう平気だと思っていたのに
やっぱりダメだった。

 

いったいこれから、
どれくらいこの怯えが続くのだろう…

 

サリアさんにとっては
未来に暗雲が立ち込めるような
気持ちなのではと察します。

 

過去にどんなに辛い思いをしたとしても、
絶縁状態であったとしても、「身内」
というのは思いを込めやすいものです。

 

嫌いで憎んでいても、心の隅っこで
ほんの少し変化への期待や希望もある。

 

何とかならないものか、
コントロールできないものかと
悩んでしまうからこそ、辛さは
増すのではないでしょうか。

 

どうしたらよいか…

 

サリアさんご自身の気持ちに
素直になるのが最善の解決策でしょう。

 

兄がキライで怖い、という
気持ちを素直に認めることです。

 

「私は兄がキライなのだ。
過去も、今も。」

 

それでOKなのです。

 

未来は知りません。

 

ところが、

 

お兄さんからの電話一本が、
今のサリアさんにとっては、
否定的な身体反応が生じさせ、
日常生活に支障をきたすほどの
ストレッサーとなっている場合は…

 

ひとまずは物理的にも精神的にも
距離を取ることが大切かと思います。

 

どうか頑張って
耐えないようにしてみてください。

 

家族でも適度な距離感というのは
必要です。そのためには、たとえ
家族であっても距離をとって良い
という信念が必要となるでしょう。

 

身体症状は心の底のメッセージ
でもあるので、その声にきちんと
耳を傾けてあげてください。

 

お兄さんが生活保護状態で
経済的に困難があるのなら、
そこは冷静に、自営でそれなりに
経済状況も安定しているサリアさんが
ご自身が一人暮らしをされてみては
いかがでしょうか?

 

お兄さんのことを考えなくて良い、
あるいは関わらなくてよい環境を
ご自身に提供してあげてください。

 

ご両親のことが心配かもしれませんが、
それぞれがそれぞれの人生の課題を
持っていることを信頼する姿勢も大切です。

 

同じ家族メンバーであっても、
それぞれの距離感は異なる
ことが多いものです。

 

サリアさんとお兄さんの距離感と
お母様とお兄さんとの距離感は
異なるものだと思います。

 

私は私の課題に取り組む。
母は母の課題に取り組む。
父は父の課題に取り組む。
兄は兄の課題に取り組む。

 

信頼感をもって、このような姿勢を
育んで見てください。家族も人生も
なかなか私の思い通りにはならない。

 

けれども、それぞれに必要な課題が
与えられていて、それらに真摯に
取り組むことで人生の道が開けてくると。

 

時として課題は、相手や状況を
コントロールしようという思いを
手放すことでもあります。

 

家族である前に一人の
人間として向かい合うなら、
どのような対応が健全なのか、
いまいちど振り返ってみてください。

 

ご自身への優しさを大切に。

 

これは結果的に相手への優しさに繋がり、
セラピストのBeingにも大切な姿勢です。

 

人間だもの、弱い部分はあってよい。

 

それを受け入れることが
真の強さにつながるはずです。

 

********************

 

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

悩んでいる時というのは、
どうしても自分の思考パターンだけに
陥ってしまいがちですよね。

 

そんなときに、俯瞰的に物事を捉え
全体性を見渡せれば、自分自身でも
冷静かつ客観的に判断・行動ができる…

 

こと、人間関係においては
それがとても重要だと思います。

 

―安永周平

 

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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