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2019/10/18(金)

【小松易】「あきらめる」本当の意味とは

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易

 

このたびの台風により
被害を受けられました皆様に、
心よりお見舞い申し上げます。

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

「捨てるものは、ないと思います」

1年前にある社長が
会社の倉庫を回りながら
私に力強く言った言葉。

つい先日、その社長の口から
放たれた言葉は、

「もうここまで来たら、
捨てたほうが楽ですね」

同じ人が放つセリフが
180度変わった理由は
なんだと思いますか?

御存知、片づけの第一歩は
「整理」です。

整理とは、モノを減らすこと。

それは分かっていても
上手くいかないのが常ですよね。

彼は倉庫にあるものは
自分も社員も十分わかっている
様子でした。

でも「あること」を
徹底的に行ったら、
意識が変わったのです。

それは「外に出す」ことです。

何気ない動作のようですが、
実は私たち、多くの場合
外に出さずに整理しているのです。

要らないものを「決めたら」
1つ1つ出しますが、
それは「間引きの片づけ」です。

本当の「外に出す」とは、
考えずに一度全部出すことです。

倉庫にあるものを
1つ残らず出したことで、
その社長は気づいたのです。

「不要なものを大事に取っていた」
ということに。

それはスペースや労力、
そしてお金のムダでした。

外に出しながらも
まだ半信半疑だった彼は
すべて出された資材や材料を眺めて
こう言いました。

「もうここまで来たら、
捨てたほうが楽ですね」

社長のちょっと晴々とした
表情を見ていると
ある単語が浮かびました。

それは「あきらめる」です。

漢字で書くと「諦める」。

仏教学の一郷正道
(いちごう まさみち)
教授によれば、

「諦める」には、
ものごとの道理をわきまえることによって、
自分の願望が達成されない理由が明らかになり、
納得して断念する、という思考のプロセス
をそこに見出せる。

単に「あきらめる」だけであれば、
悔い、怨(うら)み、愚痴が残る。

ものごとの道理が明らかに
なった上でのことならば、
納得しての「諦め」となる。

そうか!
諦めるの本当の意味は、

「明らかにして、認める」

私自身生まれて初めて「あきらめる」が
腑に落ちた思いがしました。

さて、今週はまずは「外に出す」。

家じゅうのものをいきなり出すのは
リスクがある人も多いでしょうから、
1コーナー、1エリアに絞り込んで
ぜひ片づけに取り組んでみてください。

いつもあなたを応援しています!

小松易

出典:大谷大学ホームページ
~教員エッセイ「読むページ」
生活の中の仏教用語(180)「諦める」より

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」のホームページ
https://sukkirilab.com/

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◎編集後記
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昨日はやましたひでこ断捨離講演会
「本当の断捨離」が東京で開催されました。

会場は大盛況!
普段は画面を通していて
なかなか直接お会いできない
たくさんのメルマガ読者の方と
お話できて嬉しかったです^^

お越しいただいた1000名の皆さま
有難うございました!

宮永笑子

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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