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2016/05/04(水)

【川畑のぶこ】[Q&A] 母と弟の不仲に悩んでいます。

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:母と弟の不仲に悩んでいます。

母親(68歳)と弟(35歳)の不仲に
悩んでいます。

おととし、皮膚アトピー持ちの弟の
お嫁さんが、2週間の予定で湯治に
でかけました。

皮膚アトピーがかなり悪化して、
お嫁さんも精神的にかなりまいって
いたらしいのですが、母親に相談も
なく予定を決めてしまったにも関わ
らず、当時4歳の甥っ子の面倒を
母親がひとりで見ることになりました。

甥っ子の面倒を見ることは、母親に
とって苦痛ではなかったようですが、
相談もなく湯治の日程を延ばすなど
があり、母親が楽しみにしていた
同窓会やイベントに参加することが
できなかったそうです。

弟も家のことを手伝っていたように
は思えませんが、妻の不在はそれな
りに負担だったのかもしれません。
甥っ子のことで、母親にキツくあたる
ことがありました。

普段からお小言の多い母親ではありま
すが、この件は感謝はされても文句を
いわれる筋合いはない!と一挙に関係
が悪化してしまいました。

お嫁さんが戻ってきてから、なんとか
関係修復がはかれないかと取り組みま
したが、2人とも自分は悪くない、相手
が悪いと思っているので修復どころか
ますます悪化していきました。

去年、弟が母親に対して「人間として
嫌いです」というコトバを発したらしく、
これが決定打となり今は絶縁に近いです。

家族なんだからできれば仲良く過ごし
たいのですが、どうしたらいいのでしょうか。
母親が孤立をしているのが心配です。

【あかいこい・38歳・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

あかいこいさんの家族愛がひしひしと
伝わるご相談内容ですね。

家族だから仲良く過ごしたい。

たしかにそうですよね。
家族ほど自分に近い人間関係はありま
せんし、それが幸せと調和に満ちたも
のであるに越したことはありません。

しかしながら、家族だからこそ表面的
な付き合いではなく、本音でぶつかり
合えるというのもまた事実です。

家族にはいろいろな役割があると思い
ます。愛や思いやりを実践する役割。
自分の影の部分を浮き彫りにしてくれ、
その課題に取り組む機会をあたえてく
れる役割。

おそらく、あかいこいさんのご家族
の場合、いまは後者が前面に出てい
る時期なのではないかと思います。

あかいこいさんの文章から、お母様も
弟さんも、お互いに「認めてくれ」と
叫び合っているようなイメージが
浮かびました。

そして、「あなたが認めてくれないから、
自分もあなたを認められない」と駆け
引きをしているのではないかと。

病気というのはメッセンジャーであり、
時として無意識で否定的な問題解決者
の役割を果たします。

ニーズ ーたとえば周囲の思いやりを
感じるとか、ゆっくり休んで自分自身
の時間を取るなど-を満たしてくれたり、
先延ばしにしていた大切な課題を浮き
彫りにして取り組みやすくしてくれた
りもします。

お嫁さんの病気は彼女自身、それが
個人的なことなのか、それとも家族
との関係においてなのかはわかりませ
んが、またそれが物理的なことなのか、
身体的なことなのか、それとも精神的
あるいは社会的なことなのか、それとも
それらの複合的なものなのかはわかり
ませんが、ストレス下に晒されている
状態から、何がしかの調和を取り戻す
ための大切な機会であったのではない
でしょうか。

それと同時に、彼女の家族、すなわち、
夫であるあかいこいさんの弟さんや、
義母であるあかいこいさんのお母様と
の課題を浮き彫りにする機会でもあっ
たのではないでしょうか。

家族の中の心理社会的不調和が、家族
メンバーの誰かの身体的不調和に現れ
ることはよくあることです。

すなわち、あかいこいさんにとって、
問題はお嫁さんの湯治の予定が予め調整
されなかったことのように見えるかも
しれませんが、それは問題の本質では
ないということです。

湯治の予定が延びたと言う出来事が、
家族が先延ばしにしていた課題に取り
組むきっかけを作ったというのが本質
のように思います。

それがアトピーであれ、がんであれ、
病気というのは残念ながら、私たちの
予定通りには癒えてくれませんし、
入院や治療が本人の希望より延びること
は一般的にありうることです。

大切な者が、病んだり、傷ついたり
した時に、緊急で助け合うのもまた
家族の役割でしょう。

お母様もご自身の娯楽よりも、孫や
家族の苦しみを取り除くこと、すなわ
ち慈悲の実践を自らの意思で優先され
たのではないでしょうか。

母親の心理、祖母の心理としては至極
自然なことであり、健全であるかと
思います。もしも娯楽を選択していた
ら、後々罪悪感で苦しんだのかもしれ
ません。

いずれにせよ、お母様はお母様の意思
で選択をする権利がありますし、そこ
には敬意を払ってあげることが大切だ
と思います。時として痛み(娯楽を諦
めるなど)が伴うかもしれませんが、
人生においてすべての痛みが取り除か
れる必要は必ずしもないかもしれませ
んし、そこから私たちは忍耐という
智慧を身につけるのかもしれません。

このように、お母様と弟さんの本質的
な課題は、嫁の素行ではなく、互いを
どのように健全に認めあうか、さらに
掘り下げるなら、それぞれが相手(親
や子)を使うことなく、自分自身を
健全に認めるかということにあるように
思います。

どこかに「私を認めてよ!でないと良い
母親だと自分で認められないのよ!」
あるいは、「俺を認めてくれ!でないと
俺は親思いの良い息子だと自分を認めら
れないんだ!」という苦しみの叫びが
あるのではないでしょうか。

あかいこいさんご自身は、自分の好み
や都合のよいかたちやタイミングで
ないにせよ、母親には母親の、弟には
弟の課題があり、今彼らに必要な
プロセスにいる。そして、いつかその
課題をクリアしていくと信頼して、
表面的な仲良し家族への執着を手放す
ことが、楽になるための近道かと思い
ます。

このような時に大切なのは、たとえ
お母様と弟さんの仲が悪くても、
あかいこいさんご自身が、二人を泣き叫ぶ
我が子のように暖かく包み込む気持ちで
見守り、それぞれに愛情をかけていくこと
ではないかと思います。

弟さんがどうであれ、お嫁さんがどうで
あれ、あかいこいさんがお母様に愛情を
注ぐことは可能です。また、お母さんが
どうであれ、あかいこいさんが弟さんに
愛情を注ぐことはできるはずですから。

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◎編集後記
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突破口がないなーと思うことでも、
「別の視点」で見てみたら、
案外手の届くところに解決策があった、、
ってこと、ありませんか?

「誰かに相談」という選択肢、
どんどん使っていいと思います。

水曜の断捨離メルマガでは、
川畑のぶこさんが答えてくれます。

あなたが今抱えている『悩み』を
お聞かせください。

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–青野慶子

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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