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2016/03/17(木)

【やましたひでこ】タメコミアンVSダンシャリアン

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FROM やましたひでこ

おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

弥生3月17日、木曜日
<旧暦、二月九日>

三月の半ばを過ぎて彼岸の入り。
さすがに春ですねと言いたところだけれど、
春の空気はとっても冷たくて。

蕾をほどき出した花々に心浮かれていると、
冷気にピシャリと頬を叩かれるようなこともしばしば。

はい、ゆめゆめ油断はなりませぬ。

でも、かといって、気が緩むのも春。
いえ、気を緩めてこその春。
そう、いつもいつも気を引き締めているのも、
なんだかつまらないですものね。

さてさて、そんないい加減な私は、
つい先だって沖縄那覇に。
実に、四年ぶりとなる夫との旅行。
2泊3日の慌ただしいものであったけれど、
その目的は新たな住処探し。
人生の後半戦に住む土地を変えてみるのも
面白いかなと思った次第。

けれど、おかしなもので、暖かい沖縄に
住んでみたいと言い出したのは夫の方
であるにもかかわらず、ならばと勇んで
家探しをする妻<=つまり、私>の
素早い行動に怖気づくのも夫。

やっぱり、移住は時期尚早
いえいえ、移住の時機到来

やっぱり、もっと齢をとってから。
いえいえ、今の元気があるうちにこそ。

なんて、目標指向型・慎重派の夫と
状況対応型・猛進派の妻のせめぎ合いが、
なんだかんだ、ああだこうだと
繰り広げられたのです。

ところで、この真反対タイプの夫婦の
組み合わせは、断捨離でもよく見受けられること。

さしずめ、夫婦版ダンシャリアンと
タメコミアンの仁義なき戦いといっても
いいでしょうか。

タメコミアン妻 VS ダンシャリアン夫
ダンシャリアン妻 VS タメコミアン夫

そうですね、実は、ダンシャリアン同士、
タメコミアン同士の夫婦であれば、
その抗争<?>はさして問題もなく推移
していくけれど、つまり、

夫:あれ、どこへやった?
妻:ああ、あれならもう捨てたけれど。
夫:おっ、そうか!

で、おおらかに何の問題もなく済むのが
ダンシャリアン同士の夫婦

妻:これ、どうしようか。
夫:別に取って置いても邪魔になるわけでもないさ。
妻:やっぱり、そうよね。

と、無理なく問題の対策に一致をみるのが
タメコミアン同士の夫婦

けれど、組み合わせが真逆となると
残念ながらこうはいかない。

特に、夫の方がタメコミアンだと
問題は厄介となり。

夫:お前、あれを捨てただろう!?
夫:お前、これも捨てるのか!?

と、いちいち、自分の「捨て」行為に
チェックを入れられると妻のストレスは
高じてくる。

家を維持管理している私に
「捨てる自由」がないなんて、と
やり切れない怒りが溜まっていくのです。

以前、私に泣いて訴えた受講生さんがいる。

夫は、なんでも取って置けと言うのです。
私が捨てたモノも、ゴミ袋を開けて調べるのです。
かといって、そのモノは決して使うわけでは
ないのです。私、なんていじましい人と
結婚してしまったのでしょう。

そう、ここまでくると離婚騒動に発展
しかねない。特に、断捨離に目覚めた
ばかりの妻は、心置きなく捨てられるかが
最大の関心事なのだから。

けれど一方、妻になんでもかんでも
捨てられてしまうタメコミアン夫も
たまったものではないですね。

なぜなら、タメコミアン夫は
モノの所有に価値を置いているのですから。

そうなのです、ダンシャリアンVS
タメコミアンの抗争は、実は、性格や
志向の違いでなく価値観の対立。

活用価値 VS 所有価値

つまり、活用できなくなったモノは
必要がない、と考えるダンシャリアンと
モノは所有していることに意味がある、
と考えるタメコミアン。

まったく価値観が異なるのです。
大袈裟に例えていうならば、
異なる教義の宗派の信者さんが
一緒に暮らしているようなもの
と言ってもいいくらい。

だから、性格の不一致といった短絡的な
理解でもって、この対立を解消するのは
無理があるのです。

では、どうやって解決していきましょうか。
まあ、これが簡単に解決できるのであれば、
世の中にこんなにも離婚や宗教対立が
はびこるわけもないのですが。

けれど、もしも、価値観の違いであることを
踏まえ理解できたのならば、少なくとも、
相手の価値観を否定するよりは、
相手の価値観を尊重していく姿勢を取った方が、
より賢明でより平和的に物事が推移して
いくことは明らかですね。

ところで、冒頭に紹介させていただいた
私たち夫婦、時期尚早派VS時機到来派、
慎重派VS猛進派の沖縄移住事件、
その後どうなったと思います?

ご参考までに、、

結局、猛進派の妻である私が勝利し、
すぐ現地に飛んでマンションを獲得。
けれど、そのマンションの完成が
一年半後の”来年”の秋、
移住はしばらくお預けという、なんと、
慎重派の夫に軍配が上がったかのような結果。

まったく、神様は、見事なばかりに
仲裁をするものです。

まあ、いずれにしろ、私たち夫婦は、
長年住み暮らした地域と住まいにまつわる
諸々の大断捨離に揃って着手することに
なったのです。

さあて、ダンシャリアンであるあなた、
今日はタメコミアンさんの価値観を
一つでも思いやってみるのもいいかも
しれませんね。

それでは、ごきげんさまにて。

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

私も状況対応型・猛進派。
とやかく言われるのはイヤだけど、
「そうだね、そうだね!」
と、あまりにもあっさり同意されても、
かえって心配になって二の足を踏んでしまう。

かといって、
「それは違うでしょ」「まあ落ち着け」
と言われると、「水を差さないでよー」と
イライラしたり、逆にやる気に火がついたりします。

面倒くさいですね(笑)

自分がこんなだと、なおさら、
「相手の価値観を尊重する」って、
難しいよなーと思ってしまいますが、
「相手がどう反応するか」まで先読み
してまで対応することはないんですよね。
ましてや「相手のすべてを受け入れる」
ことでもない。

「そういう考え方なのかー、そうなのかー」
と、まずは受け止めればいい。
(と、やましたさんが言ってた気がします)

頭でわかっててもなかなかできないんですけど、、

あらためてこのことも踏まえつつ、
私も「真逆の価値観」に立ち向かって(!)
いきたいと思います。

–青野慶子

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この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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