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2014/12/18(木)

【やましたひでこ】[体験談]どうして私ばかりこんな目に?

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2014・12・18 No.1176

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◆今日の断捨離 「[体験談]どうして私ばかりこんな目に?」

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ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。

 

師走十二月十八日、木曜日。

 

晴天の東京と雪の北陸を往復する今週。

 

冬の太平洋側と日本海側、
南北の違いでもないのに、
よくもこれだけ違う天候だと、
いつものことながら思う。

 

天候には逆らえないけれど、
天候には逆らえないからこそ、
この天候からどんな影響を
受けているのかを踏まえおきたい。

 

そうですね、私たちは、
身近な環境から大きな影響を
受けるものだから。

 

それでも、この天候とどんな関係を
結ぶかは自分次第。

 

寒くて湿度が高く荒れた天候が続く
北陸の毎日で、どんな愉しみが
見つけられるのかしらね。

 

まあ、それは言うまでもなく、
ひたすら美味しい新鮮な魚たちと
地酒なのだけれど。

 

さて、今日のメルマガも、
断捨離大賞2014のご紹介です。

 

◇◇◇◇◇

 

「大事に扱ってあげなくてごめんね」 <匿名希望>

 

12年前、私は、いくつかの障害を
持つ子を授かりました。

 

主人は毎日休みもなく夜中までの
肉体労働、頼れる親類や知り合いも
近くにはない。

 

24時間寝ない食べないじっとしていない、
ひたすら喋るか泣き叫ぶか吐くかの我が子…。

 

次に授かった子も同じ障害で虚弱、
入退院の繰り返し。

 

どうして私ばかりこんな目に?

 

そのうち私自身がヘルニアでまったく
動けなくなり手術をしても治らず、
24時間逃げることの出来ない痛みの
中での子育て、頼れるところもなく
『もう死ぬ以外に楽になる方法はない』
と本気で考える毎日。

 

でも、この大変な子供たちを誰が
面倒をみてくれるだろう、
そう思うと道連れにすることも
自分だけが楽になることも選択出来ず…。

 

ただ、散らかり、汚れ、埃が
堆積していく目の前の家の中の現実に
諦めと全ての感覚を閉ざすことで
何とか生きてきた日々でした。

 

やっと少しずつ動ける様になり、
断捨離と出逢い、福岡断捨離会、
断捨離トレーナーの檀葉子さんの
断捨離ルームのドアを叩いたのが
今年2月のことでした。

 

もう泣くことも忘れていたこの私が、
そこではみんなに『泣き虫』
呼ばわりされるほど、
檀さんの口から出る何気ない一言に
いちいち体が勝手に反応して涙が出るのです。

 

そうして、笑顔で、
『よし、頑張ろう!』と決意して
帰るものの、家に帰るとゴミ箱を
ひっくり返したような我が家。

 

何から何まで色んな意味で手のかかる子供たち。
帰りはいつも真夜中の主人。
ただ目の前のことをやり過ごすだけが
手いっぱいで、
とても『モノと向き合う』余裕なんてありませんでした。

 

サクサクどんどん進む仲間たちと
比べて何と変化のない私。

 

『もー、私には無理ですーっ!』

 

と何度泣き叫んだか分かりません。

 

そんなとき、
『今日はこれだけでーす』と、
仲間から棄てた菜箸1本の写真が
送られて来たのです。

 

その瞬間、
『え?これだけでいいの?』
『これなら私にもやれる!』

 

そう思うとすぐに台所で傷んだ菜箸を
掴んでいました。

 

そして、厳選された菜箸。

 

毎日無意識に小さなイライラを
重ねていた場所が、
ごきげんな場所に変わったのです!!!!!

 

それからは、今まで
『もう15分しかない』と何も出来ずに
過ごしていた時間が
『あと15分ある!どこが出来る!?』
って前向きなワクワクの時間に変わりました。

 

とにかく断捨離がしたくて
しょうがない衝動、
そして少しずつ増えていく
『うふっ♪』とごきげんに感じる場所。

 

モノが厳選された引き出しを
用事がなくてもつい開けてみたり(笑)

 

今までは、いい話を聞いて、
“なるほど~!”と思っても、
実際現実の生活に戻るとそんな思考を
保つことなんて出来ませんでした。

 

でも、断捨離は違った!

 

断捨離にはまず『行動』がある!

 

思考がサビついていた私でも具体的に
やれることが目の前にある!
そして『行動』した結果がちゃんと
目に見える形でそこにある。

 

それは少しずつ、少しずつ、
私の勇気と喜びと自信になっていきました。

 

それでも、道で貰った20年前の
アイドルがついているようなティッシュや、
ボロボロの雑巾がどうしても
捨てられなかった私。

 

『どうして捨てたくないと思う?』と
檀さんに聞かれて、
『まだ使えるから…』と言おうとした時、
突然感情が流れ込み全てを悟りました。

 

そう、埃を被った無料のティッシュも
ボロ雑巾も、それは私。

 

『見た目は埃を被っていたり
擦りきれてボロボロだけど、
使ってさえくれれば
まだきっと役に立つから!』

 

『このまま捨てないで!』

 

涙が止まりませんでした。

 

1円も稼がない自分は価値のない存在だと。

 

朝から晩まで限界を超えて
働いているのに、周りのママのように
家事も育児もちゃんと出来ない、
子供を心から愛しいと感じているのかすら自信がない、
母親失格、妻失格の私。

 

でも、頑張るから!もっともっと頑張るから!!
絶対そのうちまた役に立つから、
だからまだ捨てないで!

 

お願いだからここに存在していても
いいよって、誰か認めて!
このままで終わらせないでーーーっ!!!

 

叫んでいたのは私の傷だらけの心でした。

 

埃を被ったティッシュもボロ雑巾も、
世の中から自分だけ忘れ去られたような閉塞感の中、
本当は誰かに必要とされたかったボロボロの私。

 

全然大事に扱ってあげなくてごめんね。
ただただ限界を超えて酷使し続けてごめんね。
ありがとう。もう楽になっていいよ。

 

しっかりと向き合い手離せたとき、
何かが変わっていきました。

 

今まで『大変』な存在だった、
片づけられない子だと信じてきた
小学生の長男が、
何がそんなに面白いのか、
やましたひでこさんの出ていたTV番組を
こっちが呆れるくらい何度も
リプレイしてニコニコ見ていました。

 

自然と断捨離にハマり、
今では家中で常に一番キレイな
部屋に暮らしています。

 

口癖まで『僕なんて…』だったのが、
いつの間にか『やっぱ僕ってサイコー!』に変わっています。

 

常に『申し訳ない』と頭を下げていた
子のはずが、断捨離のおかげで
『普通』を期待するのをやめたら、
ご近所の方から、
『どうやったらそんないい子に育つのですか?』
ってよく聞かれるようになりました。

 

いつも遊ぶ友達もいなくて一人だった子が、
気がつくと友達の輪の中心で笑っていました。

 

去年の今頃は何も感じなくなっていた私が、
今はいつも断捨離トレーナーの
檀さんに泣かされ、
断捨離仲間のみんなに泣かされ、
子供たちに泣かされ、笑ってばかりいます。

 

ずっと欲しかったことが
勝手に流れ込んで来ていました!

 

東京で開催される断捨離祭りに参加する、
これは私にとってはものすごい勇気と覚悟がいることでした。
それでも、自分に許可を出すことが出来た!!

 

まだ今でも、使えるモノを
捨てるのにはかなりパワーが要ります。

 

でも、いつか、
自分に相応しいモノだけに囲まれた
幸せな空間に、
檀さんや断捨離仲間のみんなを招待して、
『ありがとうございます!』って
泣き笑いするため、
そして愛しい家族にずっとご機嫌で
居続けるため、
これからも断捨離を愉しんでいきます。

 

沢山の笑顔をありがとうございました。
断捨離に出逢えて良かったーーーー!!!!!

 

◇◇◇◇◇

 

この方が、断捨離に出逢って
取組み始めたのが今年二月のこと。

 

短い期間で、12年間の辛く大変な暮らしに、
こんなに溢れるばかりの光がさし込んできたのです。

 

しかも、それは、
たった菜箸一本と僅か一日15分の
断捨離から始まったのです。

 

驚くばかりですよね。

 

「断捨離にはまず『行動』がある!」

 

この方のこの言葉こそ、
断捨離のすべてを語っています。

 

さあ、今年は、四人の方が
断捨離大賞を受賞したのだけれど、
この受賞作が大賞の中の大賞と言っていいでしょう。

 

だって、こんなに長く見事な文章で
ご自身の断捨離体験を綴れるなんて、
それさえも、ついこの間まで思いも
よらなかったことに違いないだろうから。

 

有難うございます。
あなたとの出逢いにいっぱいの愛を込めて。

 

やましたひでこ

 

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◎編集後記
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モノにはそれぞれ思いが
つまっていて、
だからモノと向き合うことで、
自分自身に気づけていくのですね。

 

きっとあなたも断捨離を
したくてウズウズしてきたはず…

 

こちらはそんなあなたに
大きなヒントを与えてくれるでしょう…

http://123direct.jp/tracking/cr/Fs0m5nBk/185361/10199574

ー渡辺万里子

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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