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2014/06/18(水)

【川畑のぶこ】根っからのダンシャリアン

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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2014・6・18 No.993

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◆今日の断捨離 「根っからのダンシャリアン」

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アカショウビンのうららか歌声に
目覚める沖永良部島の実家にて。

 

生まれ育ったわけではないけれど、
夏休みの度に祖父母を訪れた、
いわばサマーハウスともいえるべき
この地は、私の心の故郷であり、
私が私に還る場所。

 

たましいが吹き込まれる、
スピリチュアルな場所だ。

 

スピリチュアルなんていうと、
宗教っぽいとか胡散臭いと
眉をひそめる人もいるかもしれないけれど、
私が「う~ん、なんともスピリチュアルだなぁ~」
と感じ入るのは、オバケを見た時でも、
前世が分かった時でも、
スプーンが曲がった時でもない。

 

それは神に触れたとき。
そして、その神とは自然に他ならない。

 

それは人知れず浜辺に咲き、
1日で白砂に落ちる鮮やかな
ハイビスカスだったり、
水平線を紅く染める朝日だったり、
満月を映しだす漆黒の波面だったり、
何万年も前に放たれた無数の星の光で
埋め尽くされる夜空だったり、
何万年もかけて形成された鍾乳石だったり…

 

実家の沖永良部島は私にとって
そんな神々をそばに感じることができる島だ。

 

自分も自然の一部であり、
いつかまた大いなる自然に還っていくことが、
じんわりと体感できる土地。

 

無論、神とは私たちの都合通りに
動いてくれるわけではなく、
暖かく見守ることもあれば厳しい試練を
与えることもある。

 

今回の旅でもやましたひでこさんを
筆頭に8名の仲間たちと自然と戯れる
旅をしたのだけれど、
4日間のうち2日間は晴れて、
島内の岬や海や鍾乳洞を堪能。

 

けれど、残りの2日感は雨。
シトシト雨なら風情とも言えようが、
台風7号接近とあり豪雨。
復路の船や飛行機が出ない可能性も
出てきたから、さてどうしたものかと。

 

果たして自然に抗い徹底的に状況を
コントロールするのか、
それとも自然に従い手放すのか。

 

無論答えは、自然に従い手放すしかない。
たくさんの仕事も、
分単位の緻密なスケジュールも
台風とともにさらわれる。

 

それでも地球は回っている。
それでも私の人生は回っている。

 

結果的に台風は中国大陸に逸れたので
皆無事帰路についたのだけれど、
それぞれの反応もさすがダンシャリアンと唸るもの。

 

責任ある立場にいるにもかかわらず、
「まぁ仕方ないさ」といわんばかり、
パニクることなく、
それぞれが仕事のリスケや依頼を淡々とする。
手放し慣れているのだ。

 

ところで、台風銀座と呼ばれる
こんな気候も手伝ってか、
島の伝統的な建築様式の家に
住む人たちのほとんどはモノを多く持たない。
根っからのダンシャリアンともいうべき人たちだ。

 

家の鍵はかけず、四方開けっぴろげの
風通しの良い家に住んでおり、
人々の出入りもアポなしが日常茶飯事。

 

長期の留守のあいだなど、
近所の誰かが掃除をしてくれていたり
仏壇に線香まであげてくれることもある。

 

モノを持たなければ、
盗まれる心配もないし妬まれる心配もない。
持ったとしても台風が家ごと
吹き飛ばしてしまうことだってある。

 

そして、たとえ吹き飛ばされても
文句を言わず、淡々と修復する。

 

次の台風でも、次の台風でもまた同じ。

 

人生ままならないことを悟り、
手放すことに慣れている人たちはおおらかだ。

 

何でも受け入れてくれるような、
あたたかいスピリットをもっている。
だから心の鎧が自然にはずれて
自分に還ることができる。

 

人生の中で、己のエゴに反して、
自然の流れを受け入れるというのは、
時として「小さな死」を受け入れると
いうことでもあるなぁと思う。

 

それは台風で家を飛ばされた時だったり、
健康を失ったときだったり、
達成目前の仕事が崩れ去った時だったり、
信じていた人間に裏切られた時だったり、
永遠と思っていた愛が敗れた時だったり、
愛するものを失ったときであったり…

 

人生の中にちりばめられたそんな「小さな死」。

 

徹底的にその死を避け、
思い通りにコントロールをすることに
エネルギーを費やすこともできるのだろう。

 

ただ、それらをいかにしなやかに受け入れるかは、
いかに人生を豊かに生きるかということに繋がり、
ひいてはいずれ訪れる肉体の死をも、
しなやかに豊かに受け入れることに
繋がるのだろうなぁと。

 

浜辺の洞窟の風葬跡を眺めながら、
そんな私でありたいとつくづく思うのでありました。

 

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◎編集後記
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自然との共存の中で自然と培われている
“持たない”という精神。

 

手放すということは、
物理的にも精神的にも柔軟性を手に入れ、
受け入れる自分をつくっていくことなのですね。

 

人生には小さな死がたくさんありますが、
この“受け入れる”という事は
なかなか難しいものですね、

 

特に、人生を大きく左右する決断をする時には…

 

例えば離婚。
永遠の愛を誓った相手との別れには
受け入れることへの
エネルギーも時間もかかるでしょう。

 

しかも、この“離婚”で今後の人生は
幸せにも不幸せにもなりますから…

 

幸せになる離婚の決断をしたいなら
こちらをご参考にしては
いかがでしょうか

http://123direct.jp/tracking/cr/ApDYdrAE/171567/12481383

 

―渡辺万里子

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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