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2013/07/29(月)

【やましたひでこ】悩んでいる理由

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

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2013・7・29  No.669

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◆今日の断捨離    悩んでいる理由

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ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。

 

7月も最後の週。
季節の言葉でいえば「盛夏」といっていいのかな。

 

とはいえ天候は不安定。
記録的な大雨にみまわれていところもあったりと。

 

そうですね、天気ばかりはままならず。
ままならないどころか、時に過激に容赦なく、
私たちを脅かす。

 

とんでもなく暴れまくる天候を思えば、
暑い、暑いと言っていられる間は、
まだまだましなことなのかもしれないと。

 

謹んで災害のお見舞いを申しあげます。

 

さて、ブログにも書かせていただいたのだけど、
http://ameblo.jp/danshariblog/entry-11580569065.html
先日、ノンフィクション作家石井光太氏のお話を伺う機会があって。

 

3.11 あの大震災、あの巨大津波。
多くの犠牲者が収容された遺体安置所でのルポルタージュ。

 

石井光太氏の著作
『遺体 震災、津波の果てに』

 

もちろん、石井光太氏のお話、
すべてが鮮烈な印象となって私の心の中に、
残っているのだけど、その中のひとつを。

 

遺体の身元確認のためになされる歯型の確認。
遺体は口は死後硬直のために固く閉ざされたまま。
なんとか開くことできても、その隙間は僅か2ミリ程。

 

その2ミリの隙間から、詰まりきった汚泥を掻き出さなくてはならない。
しかも、洗い流すために使える水は断水のため、
川から汲んできたペットボトルの水のみ。

 

そうやって、やっとの思いで取り除いた口腔内の汚泥も、
遺体の顔が少しでも傾くと、肺や胃の内容物が逆流して、
また口の中は汚泥でいっぱいとなる。

 

その繰り返し。
果たてしない程、気が遠くなる程の壮絶な作業。

 

水も電気も断たれた中、道具も充分に確保されていない中、
そうだ、人員もまったく足りなくて、
あるのは、冷たくて震えるような寒さだけ。

 

私は、この話を伺いながら、
こんなことを思っていた。

 

片づけられない悩み。
捨てられない悩み。

 

モノが多すぎて、
おびただしいモノが堆積して、
どこから手をつけていいかわからないという悩み。

 

あまりにもモノが沢山あって、
自分ひとりではどうにもならないという悩み。

 

そんな悩みの中にいる私たち。

 

もしも、そんな悩みで自分が立ち往生しているとしたら、
それがどんなに恵まれた悩みであることか。

 

恵まれた悩み。

 

誤解を怖れず、あえて言うならば、

 

悩みが悩みとしてあるうちは、
まだまだ恵まれている。

 

なぜなら、悩んでいる私は生きている。
なぜなら、生きているから悩んでいられる。

 

その悩みは、「死」に対して向けられたものではない。

 

巨大津波の犠牲となった死者たちの、
夥しい遺体の、その尊厳を取り戻すために、
堪え切れない涙を流しながら、
遺体を清め続けた生き残った人たち。

 

生きている私たちが、
いつもの日常の中で暮らしている私たちが、
自身の尊厳を自身で守るためには、
片づけられないと悩んでいる時でも場合でもなく。

 

ただ、行動するだけ。

 

そう、悩みとは、行動のないところに湧いてくるものだから。

 

そう思うのだけど。

 

有難うございます。
あなたとのご縁に、いっぱいの感謝と愛を込めて。

 

 

 

やましたひでこ

 

 

 

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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