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2024/09/08(日)
【山際恵美子】人生もおしゃれも「余白」があってこそ
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FROM 山際恵美子
おはようございます。
ファッション・ディレクターの
山際恵美子です。
秋本番。季節のおしゃれプランを
考えるとき「山際メソッド」では必ず
「きれいめ」「カジュアル」「遊び」という
3つのテイストを頭にいれます。
まずパンツやスカートなどの
ボトムスをこの3つのテイストで
3本エントリーするのです。
なぜ、ひとつのテイストではいけないのか?
「カジュアル」なデニムに
「きれいめ」のシャツ
「遊び」の真っ赤なパンプス
を合わせるなど、違ったテイストを
掛け合わせることでおしゃれの奥行きが出て
その人らしさが表現されてくるからです。
ボトムスだけでなく、靴やバッグも
この3つのテイストの3個を用意します。
3つのテイストの中でも
最も重要なのは「遊び」です。
「遊び」は「余白」といいかえても
いいかもしれません。
私たちの日常も、毎日仕事や家事などの
ルーティーンだけですごしていては
やがて行き詰まり、立ちゆかなくなります。
そこでお休みをとったり
好きな演劇や音楽を鑑賞してみたり
旅行に出かけて別の世界を見聞きしたり
つまり「遊び」を入れることによって、
また新たなエネルギーを注入していきます。
人生にこうした「余白」=「遊び」が
必要なように、ファッションも
「遊び」の要素をいれることで
パワーが何倍にもアップするのです。
色柄で遊ぶ
素材で遊ぶ
シルエットで遊ぶ
おしゃれの「遊び」はこの3つのどれかに
集約されるので、難しいことはありません。
この秋なら例えば
タータンチェックにチャレンジ(色柄)
キラキラのカットソーを投入(素材)
グランパ(おじいさん)が着ていたような
オーバーサイズのジャケットをイン
(シルエット)
ワードローブに今年らしい
「遊び」アイテムを一点加えるだけで、
あら不思議!
去年までとは全く違ったあなたが誕生します。
こうやっておしゃれの3つのテイスト
とりわけ「遊び」を意識すると
あなたらしいスタイルが
できあがっていきますよ。
山際恵美子
PS
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◎編集後記
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先日、山際さんおすすめの
あるジュエリーショップに行ったら、
「大人のファッション・実践コース」の
卒業生さん御一行とばったり再会!
しかも、その日は最終講義の翌日。
「またお会いしましょう」の「また」が
なんと翌日に叶ってしまいました。
さて、そのお店のジュエリーは
とてもきれいめなモチーフなのに
存在感のある大きさ・太さのリングや
「ラーメン」から着想を得たという
面白いデザインのチェーンネックレスなど、
きれいめの中に「遊び」が光っていました。
きれいなのに、気張らない、
デザイナーさんの遊び=ゆとりを
感じられるブランドでした。
西 優里花
この記事の執筆者について
山際恵美子
ファッションディレクター
一般社団法人ウーマンメディア協会理事
東北大学卒業後、ロータリー財団奨学生としてフランス留学。帰国後『エル・ジャポン』創刊メンバーとして編集の道に入る。 ファッション雑誌「GINZA」元編集長。フランス語と英語を活かし、ミラノ&パリコレクションを10年以上最前線で取材。マークジェイコブスやシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドの単独インタビューなど独自のアプローチで注目を集める。 雑誌「エル・ジャポン」「クロワッサン」「GINZA]を経て 、書籍編集に移り、「断捨離」担当編集はじめ、ファッション、美容、医療、料理、ライフスタイルなど幅広い書籍を出版。 2016年マガジンハウスを退社後、ファッションアドバイス、執筆・編集、講演などで活躍中。
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