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2023/03/03(金)

【小松易】余白がもつ、意外な「機能」

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易

 

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

明治維新の直後に、
日本を訪れたある外交官が、
日本人の美意識について
このように語ったそうです。

「欧州では美的感覚は
 教育によって育まれるが、
 日本人の美的感覚は天性のものだ」

この外交官は、
上流階級ではない農民でさえも
農作物の傍らに樹木や花を植えて
愛でる様子を見て驚いたのだそうです。

四季が織りなす美しい自然に
囲まれて育った日本人には、
独特の「美意識」が
あるのかもしれませんね。

「余白の美」という考え方も
日本人独特の美的感覚とされています。

有名なエピソードに、
千利休と秀吉の「朝顔」の話があります。

利休が珍しい朝顔を育てているという
評判を聞いた秀吉が、
「一度見てみたい」と
利休の家を訪れたところ、
庭には一輪の朝顔も咲いていませんでした。

実は、利休が家人に命じて
事前に庭の朝顔をすべて
摘み取らせてしまったからです。

期待を裏切られた秀吉は、
不機嫌なまま、
利休の待つ茶室に招じ入れられます。

すると、その床の間に一輪、
見事な朝顔が活けられており、
それを見て秀吉は大いに
感動したという逸話です。

もしこれが欧米なら、
庭に咲く100万本の薔薇のほうに
価値が置かれることでしょう。

何もない空間に存在する
一輪の花。

その美しさに心打たれるのは
日本人ならではの感覚かもしれません。

余白は美しさや見栄え、見た目の話として
語られることが多いですが、
実はもう一つの側面があります。

それは、余白が持つ「機能」です。

何の機能かと言うと、
その場を健全に維持する
役割があるのです。

以前、片づけ指導をした方で、
「キチンと片づけてもすぐ
 リバウンドしてしまうんです。」
という男性がいました。

本棚からあふれていた本を
かなり捨てたおかげで
「スッキリと本が書棚に収まった状態」を
手に入れることができたのも束の間。

「ピン、ポーン」と
玄関からチャイムの音が鳴り
ドアを開けると、
某有名オンライン書店のロゴ入りの
箱を抱えた宅配便のお兄さんがいます。

箱の中身は数日前に
注文した数冊の本です。

こうして、早くも
本が書棚から溢れた状態に…。

これ、片づけの失敗で
ありがちなことです。

あふれんばかりの服を整理したのに、
翌週にはクローゼットからはみ出した服が
チラホラ現れ始める。

この「ちょっとのはみ出し」が
「OKサイン」となって次から次へと
連鎖してしまい、
リバウンドへの道をまっしぐら。

失敗の原因は、ゴール設定の問題です。

ポイントは
いかに適切なゴールを設定できるか。

「ちょっとのはみ出し」回避のコツが
あえて少し「余白」を入れおくことです。

これを私は、
「勇気の余白」と呼んでいます。

目指したいのは、
キッチリと隙間なくモノが収まった
「10割収納」ではなく、「8割収納」。

あえて2割の「勇気の余白」を
作っておくことなんです。

ただし、注意しておきたいのは
人によっては「余白」を見ると
「もったいない」と反応して
つい何かで埋めたい衝動に
駆り立てられてしまうということ。

それは、これまでに培われた
考え方のクセなのです。

そんな時はぜひこう意識をスイッチ
してみてください。

「余白」とは
今の自分自身の
「心の余裕のバロメーター」

今週はぜひ家や職場のどこかに
「勇気の余白」、
ぜひ1つ作ってみてください。

いつもあなたを応援しています!

小松易

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P.S.
★パソコンのデスクトップにも
「余白の美」、いかがですか?

デスクトップは、
あなたのデータ片づけの「クセ」が
視覚化されている場所。

古いデータがなかなか捨てられない。

必要なファイルがすぐに見つからない。

ファイルをどこに入れたら良いか分からず、
つい適当に置きっぱなしにしてしまう。

。。。などのお悩みはありませんか?

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※こちらはスッキリ・ラボ様の主催です

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
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スケジュール帳に空白部分があると、
ついつい予定を
入れたくなってしまいます。(笑)

長年抜けない自分のクセの一つで、
好きでやっていることなのですが、
たまに詰め込みすぎて
後悔することも。。

「勇気の余白」、
今月は意識していきたいです。

住田莉良

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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