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2022/07/13(水)

【川畑のぶこ】無意識の恩恵

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

今日は、みなさまからのご相談をお休みし、
川畑のぶこの所感をお伝えします。

————————————

『病気は無意識による
 否定的な問題解決者である』

私が師、カール・サイモントン博士の
教えです。

先週末から、夫、息子に続いて、
私自身がコロナを発症しました。

夫も私もワクチンを3回打っておりましたし、
外出の際はマスクもしており、できる限りの
対策はしていたので意外でしたが、
とりわけこのご時世、感染症ばかりは
コントロールのしようがなく、無意識も
へったくれも無い、罹(かか)るときは罹る、
罹らないときは罹らないと思っていました。

がしかし、私のこの数ヶ月のダイナミズムを
見る限り、すべてを手放す10日間
(とはいえこのように執筆はしているの
ですが…^^;)というのは、かーなり、
意味がある流れだと感じざるを得ません。

実はこのコロナ罹患(りかん)自主隔離期間中、
私はもともと3年ぶりのロサンゼルス
出張が入っていました。
これは心から切望していた出張でした。

というのも、この1年間、我が家は
(私にとって不本意な)夫の長期出張が
続き、その間ほぼワンオペで仕事、育児、
家事、親族のケアなど、万年回転レシー
バーのごとく、必死に行っていました。

平行して、息子のほうは、ミュージカルの
オーディションやダンスや歌の
コンクールに勝ち抜くなど予想外の
快進撃を遂げるなど、表向き喜ばしく
誇らしいイベントに見えるものの、
親としては物理的に時間と手間が
かなりとられ、喜びのエネルギーと同時に
消耗度も高いイベントが絶え間なく
続きました。

また、4月からは突如として夫の地方
単身赴任の話が湧き、私や息子や義母も
一緒に地方移住を考えるような、家族
全体の計画が根底からひっくりかえる
ような出来事が続いていたのです。

結果的にこの地方移住は中止となり、
現状何もなかったように我が家は平常を
装っているのですが、家庭内調整のために
断ったり、滞っていたりした仕事も多く、
そのしわ寄せがこの1ヶ月間続いていました。

いつになく、精神的労働&消耗度が
激しかったため、どこかで
「心身をリセットしたい」という気持ちが
沸々と湧いてきました。

そこで、ちょうど今月カリフォルニアに
行く必要のある案件が浮上したため、
これに乗じて、1週間ほどリフレッシュの
時間としようと思っていたのでした。

現地では、当該案件の時間を
1日割く以外は、基本フリー。

気の赴くままに、第二の故郷である
カリフォルニアを満喫できる旅をひとりで、
または気のおけない友人らとしようと
思っていました。

セコイア国立公園にドライブしようか、
旧友とビーチカフェへ行こうか、
シアターで観劇しようか、カリフォルニア
ブルーのもと、手足を伸ばした自分を
想像しながら…往復の機内も、ダラダラと
片っ端から機内映画を(とりわけまだ劇場で
観られていないトップガンを!)観てやるぞ
と心ときめいていたのです。

ところが、私がまさに成田へ向かう途中に
家族発熱の連絡が入り、空港につくや
そのままUターン、成田往復の旅で
あえなく終わったのでした。

帰路の成田エキスプレスでは、
数時間前に元気そのものでお別れをした
息子が40度近い熱と呼吸困難で
救急搬送される事態になっており、
気持ちは焦るばかり。

主人も発熱しているので、近所の
親友が冷静に救急対応をしてくれて、
救急車にも同乗、私が病院に到着する
まで息子に寄り添ってくれました。

幸い、息子は熱による過換気で、
すぐに落ち着き、受診して帰路に
つきました。

そして、その翌日から、いよいよ私も
発症することになりました。

カリフォルニアでの、のんびりウィークが
コロナの隔離ウィークになるとは夢にも
思わず、人生のままならなさを恨む気持ちも
出てくるのですが、よくよく振り返ると
この3日間は、国立公園やビーチカフェ
には行けないものの、私の基本ニーズ、
すなわち、仕事、家事、育児から完全に
開放され、ひたすらダラダラ過ごすこと
ができています。

いつもなら、家族もなんとなく
「ママがやってくれる」or
「妻がやってくれる」と期待があるであろう
諸々も、さすがに、『同病相哀れむ』精神で
それぞれ辛さを理解し、いたわり、
家族3人手放しでダラダラを
許容しています。

期待されていないし、
期待に応えなくてよい!
これはなんと自由なことでしょうか!

予(あらかじ)め自分がいない期間
家族が3日間は食べていけるようカレーやら
スープやらパスタやらを準備していたので、
それを紙皿によそって消化します。

犬の散歩は近所の親友がジョギングがてら
連れて行ってくれ、日頃ウォーキングは
あってもジョギングはないワンコも大喜び。

3人共倒れとなったこともあり、
ご近所さん、親戚、友人、同僚、
みんなが「何かあったらすぐ行くから
何でも言って!」とものすごい
ネットワークがスタンバってくれています。

そして、なにより…日頃は基本的に
キッチンに立つことのない夫ですが、
私より先に快方に向かったこともあり、
今朝は私が10時くらいに(目覚まし
なしで♪)目覚めると、なんとコーヒーを
淹れる香りが、続いて目玉焼きと
ベーコンの香りがします。

これは私が長年夢見ていたシーンで、
それはそれは、満たされる瞬間でした。

これは私が元気にカリフォルニアへ行って
元気に帰ってきていたなら、起こり得ない
出来事でしょう。

アメリカの国立公園は
いけませんでしたが、ベッドの中から
SNSに見舞い投稿として「美しい景色」を
コメント欄へ投稿するよう依頼したところ、
世界のあちこちからたくさんの友が
美しい景色の写真とメッセージを
投稿してくれて、私はベッドの中に
いながらにして予想以上の旅行が
出来ましたし、なによりみなさんの
おもいやりを感じることができました。

かくして、私の無意識は、
コロナの恩恵によって、私のニーズ
「諸々のタスクからしばし開放され、
自己充電し、愛する者からケアされたい。」
を満たしてくれたのでした。

これはある意味、カリフォルニア旅行より
何倍も価値ある旅であり、時間だと思えます。

まだ数日間、自主隔離期間がありますが、
しばらくこの無意識の恩恵を甘受したいと
思います。

– 川畑のぶこ

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※こちらはサイモントン療法協会様の主催です

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

ご家族みなさん大事に至らず何よりです…*

体調を崩すと、いろいろ大変ですが、
こんな恩恵もあるんですね。

現代では、こういったことがなければ
身体を休める機会を持てない人も
多いのではないでしょうか。

そう思うと、無意識に身体が
病気になるようにしていたのかも
しれませんね。

「無意識」の影響力について
詳しくお話している川畑さんの
プログラムがあります。

興味のある方はこちらから
チェックしてみてくださいね。
 ↓
詳しくはこちら
※7月17日(日)まで

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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