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2021/12/22(水)
【川畑のぶこ】困難を乗り越えられる人の3つの特徴
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今日は、みなさまからのご相談をお休みし、
川畑のぶこの所感をお伝えします。
* * * * *
神田沙也加さんの急逝のニュースに
多くの人がショックを受けていることと
思います。
私も大きなショックを受けた1人です。
今年は息子がミュージカルキャストを
務めたこともあり、勉強も兼ねて親子で
多くのミュージカル鑑賞に行きました。
神田さんは類稀な才能を持つ
ミュージカルスターで、ディズニーの名作
「アナと雪の女王」のアナの声優や歌唱も
務めていましたから、多くの子どもたちの
憧れでもあったことと思います。
私と息子も、冬休みに
「アナと雪の女王」のミュージカルを
観劇する予定で、いずれ彼女の主演作を
観劇したいと思っていました。
息子のミュージカルキャスト仲間には彼女の
作品を観劇したばかりの人もいましたので、
周辺は深い悲しみに包まれています。
人の内面的な悩みは、周りの人からは
理解できないものです。
職業柄、役者であればなおさら、
社会的な顔も徹底して演じることが
できるかもしれませんし、内面の苦しみに
周囲が気づかないままになることも
あるのかもしれません。
心理学者のユングは、人間の心理的な
闇の部分をシャドウという概念で説明し、
光が強いほどに影が濃くなるように、
無理に明るさを保とうとすればするほど、
抑え込む闇も深くなると説いています。
彼女の抱えていたものの大きさは
ご本人にしか分かりませんが、そんなシャドウ
の概念についてあらためて振り返っています。
今はただ神田沙也加さんの
ご冥福を祈るばかりです。
人生で困難に直面したときにどのような姿勢
で前進したら良いのかということについて、
これまでにも「レジリエンス」について記事
を書いたりお話しさせていただいていますが、
今回、改めて少しまとめてみます。
レジリエンスとは、
精神的な弾力性や回復力という意味で、
困難や逆境、トラブル、強いストレスなどに
直面した際に、うまく適応する能力や
プロセスのことをいいます。
レジリエンスの反対は
リジッド(rigid)または、
リジディティ(rigidity)となり、
頑なさや硬さのことを言います。
すなわち、心理的な頑なさや思考の柔軟性や
融通生がないことを指します。
レジリエンスを高めるには、我慢強かったり
タフでいることではなく、心のしなやかさを
身につけることであり、それは不確かな状況と
うまくつきあうことにつながります。
数々の成功者を取材してきた
ジャーナリストのD.L. Coutuは、
ハーバード・ビジネス・レビューに
レジリエンスの高い人物は
次の3つの特徴があると記しています。
1.現実をあるがままに受け入れている
2.起きていることに意味を見出す力を
持ちそなえている
3.創意工夫が習慣化されている
私が人生で困難に直面したときに手に取る
本のひとつに、ヴィクトール・フランクルの
「夜と霧」があります。
ナチス支配下の強制収容所という、自分一人
の力ではどうにもならない極限的な状況
の中でもなお、しなやかに生きていた人が
存在することが記されています。
次の文章は夜と霧の中に出てくる一節です:
「収容所では人間が最も原始的な状態に
あったにもかかわらず、優しい言葉をかけたり
パンのひとかけらを他人に与える人、夕日の
美しさにうっとりする人たちが少なからず
存在していたのだ。
精神的に高い生活をしていた人間には、
恐ろしい周囲の世界からの精神の自由と
内的な豊かさへ逃れる道が開かれていたのだ。
そのため繊細な性質の人間がしばしば
頑丈な体の人々よりも、 収容所生活を
よりよく耐えたと言うパラドックスが生じた。」
彼は、人の主要な関心事は、
快楽を探すことでも
苦痛を軽減することでもなく、
『人生の意味を見出すこと』であると説きます。
人生の意味を見出している人間は、
苦しみにも耐えることができると。
これは彼の提唱する
ロゴセラピー(=意味療法)
の治療観にも現れています。
このように、その好ましさに関わらず、
起きていることから何かを学び取る姿勢を
私たちが育むことができたなら、そして、
本質的にそのような力を持ち備えていること
を信頼できたなら、荒んだ私たちの心の中に、
希望の芽が息吹くのでしょう。
希望とは、可能性にかかわらず、望ましい
結果が得られうるという信念なのですから。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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あなたは、このお話を読んで
どのように感じましたか?
正直、私はレジリエンスも低く、
『人生の意味を見出すこと』も
現段階では、できていないなと感じました。
もし、ナチス支配下の強制収容所に
入るようなことがあったら
一番に諦めるタイプかもしれません^^;
でも、同時にレジリエンスを高め、
心のしなやかさを身につけることができたなら
現代においても、もっと生きやすくなるんだろうな
とも感じました。
まずは「夜と霧」を読んで
川畑さんの新講座でしっかり学びたいと思います!
もし、あなたも同じように感じたのなら
ぜひ、詳細を確認してみてくださいね^^
* * * * *
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間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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