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2021/11/20(土)

【おのころ心平】間違いと場違い。

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おはようございます。
おのころ心平です。

ある営業の現場にいた60代の男性は、
肺がんと診断されましたが、
その直前に会社を解雇されたのだそうです。

原因は、その会社の
年下の上司との方針が合わなかったため。

昔堅気のこの方は、

「足での顧客回りこそが、
信頼関係を強化する唯一の方法」と、
昔ながらの手法で仕事を続けてきました。

ところが、
この年下上司が赴任してきた途端、
職場のIT化とともに、そのやり方を
ことごとく否定されてしまったのです。

※ ※ ※

不況の真っただ中、自信を持っていた
自分流のやり方での成績も
思うままに上がらず、

それまでの部下たちもしだいに
離れて行ってしまいました。

こうして彼は、職場において
孤立することになったのです。

かつては第一線の営業マンとして
役員たちの信頼も厚かっただけに、
職場での孤立は、彼のプライドを
深く傷つけました。

※ ※ ※

しかし、成績がすべて、結果がすべて
なのは、自分自身が重々承知しています。

いたたまれなくなった彼は、
定年前の早期退職を考えていましたが、
それより早く、
会社から辞令を出されてしまったのです。

「私は、人間として大切なことを
部下にもその上司にも
伝えてきたはずなんですがねぇ」

このクライアントさんの会社は、
その後、どんどん業績を上げ、
その業界でメキメキと頭角を現しました。

「それがすべて。間違っていたのは私です」
とさみしそうに言いながら、
力なくせき込んでは、
ため息をついていらっしゃいました。

※ ※ ※

がんのクライアントさんと接してきて、

一番感じたことは、その方の生活環境が
「場違い」であるということでした。

それは、職場空間、生活空間、
人間関係空間などにおいてです。

がんのクライアントさんが
大切にしている思いは決して
「間違って」いない。

しかし、それが「場違い」になっている
ことが多いのです。
つまり、がんのクライアントさんの多くは、
自己表現においての適切な「場」が
見つけられていないのです。

この講座では、
がんとその背景を個別にみていくことで、
心の予防と思考免疫をつけていく講座です。
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おのころ心平の自分医学12月
「がんのココロ、自然治癒力のココロ」

https://naturalhealing-school.org/archives/56293

―おのころ心平

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◎編集後記
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やはりココロとカラダの状態は
密接にリンクしているんですね…

私自身、心が不健康な時に
さまざまな症状が身体に
現れた経験があります。

今思えば、身体から「もう限界だよ」
とサインを送ってくれていたんだろうなと
思います。

もし今、何かしらの症状に悩まされているのなら、
一度自分のココロの状態に目を向けてみるのが
良いのかもしれません…*

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

おのころ心平

一般社団法人自然治癒力学校理事長。

ココロとカラダをつなぐカウンセラーとして25年間活動。これまで2万6000件、約5万時間以上のカウンセリング経験をもつ。

各症状・病気の背景に潜む心理的欲求を読み解き、カラダだけではなく、家族関係、職場での人間関係改善にまでつながる手法が特徴で、経営者、アスリート、文化人など多くのクライアントのパーソナルケアを請け負っている。他方、パーソナル医療コーディネーターとして病院や治療法の医療選択もサポート。セミナー・講演活動は年150回を超える。著書に『病気は才能』(かんき出版)、『ゆるすいっち。』(主婦の友社)などがあり、Amazonランキング総合1位になった著作を3冊もつ。

 

 

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