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2020/06/26(金)
【小松易】”見えないコスト”を削減しよう
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
巣ごもり消費で、
通販サイトの利用者が激増
したそうですが、中でも、
これまで通販を利用したことの
なかった高年齢層の利用率が
すごく伸びたのだとか。
確かに通販は「重い荷物を持てない」、
「遠くまで買いにいけない」
という高齢者にとって、
とても便利なサービスですよね。
今後もこの流れは加速していくでしょう。
しかし、ここで気をつけなければ
いけないことがあります。
それは、通販だとつい
たくさん買いすぎてしまう傾向に
あるということです。
日常品など、スーパーで買うときには
買いすぎると重くて持てない、
という意識が働き「セーブ」できますが、
通販だとそれを気にすることなく、
便利でどんどん買えてしまいます。
「それの何が問題なの?」
と思われるかもしれませんが
ここで気にして欲しいのが
支払った“お値段以上”の
「見えないコスト」の存在です。
以前コンサルティングをした
ある食品メーカーでは、
食品のパッケージ容器などが
ギッシリとストックされている
3つの倉庫がありました。
なぜかあっという間に
手狭になってしまう、
というお悩みでした。
しかもこの倉庫、パッケージ容器を
形状や大きさ別に分けることもなく、
雑然と詰め込まれています。
さらに、社内に置ききれない
膨大な量の書類も保管されていました。
いざ容器を使うとなると、
お目当ての容器を社員が手分けして探し、
「ここにあったぞ~!」と叫ぶありさま。
この会社では、物が多いのは
倉庫だけではありません。
社内の至るところにも
書類やダンボールが溢れていて、
少しでも空いたスペースがあると、
部署間で取り合う状況。
片づけの方は、すでに“放棄”
している印象すら受けました。
「片づけよう!」と社内に
号令をかけるべき社長自身も、
実は片づけが大の苦手。
1度はリフォームも考えたそうですが、
まずは弊社に相談してみようと、
コンサルのご依頼をいただきました。
まず最初に、なぜパッケージ容器が
倉庫のスペースを圧迫してしまうのか
その原因を洗い出すことにしました。
大きな問題点は、発注方法にありました。
実際は1年に5個程度しか使用しない
にも関わらず、1,000個も発注していた
ダンボール箱があったのです。
「1,000個発注すると、割安だから」
目先の安さを取るあまり、
膨大な数を購入することになり、
結果的に倉庫を3つも使うことに。
“場所代”という別のコストが
発生することに気づいていなかったのです。
さらに言えばコストはムダな時間や労力
にまで及んでいました。
・使わない容器は思い切って廃棄
・容器の発注は
多少単価が高くても適量購入
これら2つが解決策となりました。
それでも「きれいにしても、どうせ戻るから・・・」
というあきらめムードが漂っていたので
月に1回全社で「環境整備day」を実施して
打開しようと試みました。
すると、あふれていた書類の山も、
この日に定期的に見直しができ、
不要物を大幅に処分することができました。
全社で片づけに取り組んだことで、
社員同士が意見交換をする機会が増え
少しずつチームワークが生まれるという
思わぬ副産物がありました。
社員同士のチームワークが
よくなったことで、連絡ミスがなくなり、
正しい情報伝達が行われるように
なったのです。
倉庫の片づけから問題を整理した結果、
「見えないコスト」の削減に成功したばかりか、
仕事の質を高めることもできました。
いかがでしたか?
今住んでいる家は家賃やローンなど
「場所代」を払っている方が多いと思います。
その場所をモノで占拠すると、
あなたが気づいていない
「見えないコスト」が掛かっているのです。
「○円以上送料無料」
「あわせ買いがお得!」など、
目先の情報に惑わされず、
必要なものを必要なだけ買う。
これからはそんな意識に
シフトしてみてはいかがでしょうか。
いつもあなたを応援しています!
小松易
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
https://sukkirilab.com/lp/
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◎編集後記
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最近、私も「見えないコスト」を
感じる出来事がありました!
2リットル12本セットのお水を定期便で
注文しているのですが、
家にいる時間が長くなって、
それだけでは、1ヶ月もたなく
なってしまったので、さらに
もう1パック頼むことにしました。
すると、一気に24本が届くので、
重たいし、そんな量を入れられる収納もなく、
結果、玄関に置いています。
毎日、出入りにとてもジャマだなと
感じています、、
やっぱり、必要な時にその都度
注文する方が良いですね!
みなさんも、日々の生活で
「見えないコスト」がかかっていないか、
今一度確認してみてくださいね^ ^
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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