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2020/06/03(水)

【川畑のぶこ】Q.お金をくすねる孫に悩んでいます

カテゴリー:.新着情報, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.お金をくすねる孫に悩んでいます

現在高校2年生の孫の事ですが、
中学生の頃から500円玉の缶の
預金箱からお金を抜き取るように
なりました。

主人には目に付く所に置くのが悪い
ので話さないようにと言われたため
親には話してはいません。

主人が亡くなったので
お金の場所は隠してありますが、
先日は私のカバンから
5,000円無くなりました。
孫とは同居していません。

親が不審に思ったのか、
今回お金渡したかと聞かれたので
無くなったことは話しました。

我が家に来てもアイスの食べたものとか
お菓子の袋とか空のペットボトルが
リュックの中から出てきます。

隠しているとは思えないのですが、
なんでも隠す癖があるようです。

どう対応すれば良いのか悩んでいます。
よろしくお願いいたします。

【くさたいじばあ・70代・無職】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

お孫さんが身内のお金をくすねている
可能性があるのですね。

くさたいじばあさんが
心を痛めるのは当然のことでしょう。

また同時に、お孫さんとは
同居しているわけではないので、
戸惑いも多いことと思います。

対応に関して、まずは親と率直に
話をする必要がありますね。

お祖母さんとしては、
孫の気持ちを思いやって500円くらい
ならと目を瞑り、親にも伝えないで
いたかもしれません。

お気持ちはわかりますが、
残念ながらその思いやりは
お孫さんには伝わっていませんし、
良い教訓としては生きていないようです。

「これくらいなら大丈夫なんだな」
「誰も苦しんでいないんだな」
と罪を矮小化したり、自己正当化
してしまった可能性もあります。

額の大小に関わらず、
盗みは許されるものではありません。

万一、これが外で起きていたのなら、
窃盗罪で逮捕される刑事事件となります。

高校生であれば、20歳未満の少年に
分類ではあるものの、犯罪少年となり、
成人と同じように拘留されることもあります。

お孫さん本人も、盗みがいけないことは
おそらく頭ではわかっているでしょう。

ただ、周囲が見て見ぬ振りをするくらいなら、
そこまで罪の重いものでもないと、
犯罪の認識が欠如しているかもしれません。

ものごとの良し悪しを、
遠慮なく教えられるのが
親や祖父母の役割でもあります。

愛情とは決して好き放題させること
ではありません。

賢い親や祖父母は、
必ずしも子や孫が望むものを
常に与えるわけではありません。

愛しているからこそ、
賢く良い人間に育って欲しいからこそ、
ときには厳しさも、(愛情をもって)
叱り正すことも必要でしょう。

親や祖母の苦しみを
伝えることも大事でしょう。

もちろん、やみくもに相手を非難したり
蔑んだりするのは逆効果です。

繊細なティーンネイジャーであれば、
深く傷ついて過度に自己否定したり、
反対に、逆恨みや逆ギレしたりと
いうことも考えられます。

まず、お孫さんが何かしらの問題を
抱えていることは間違いありませんから、
その問題、すなわち、お孫さんの
満たされないニーズを理解する努力を
されてください。

そのために、親と話し合い、
状況を理解するために情報を共有することは
第1のステップとなるでしょう。

お孫さんが満たしたくて、
満たされていないものはいったい何か。
どのようなストレスや抑圧があるのか。

親を通してではなく、自分自身で
自由に使える小遣いは与えられているか。

その額は年頃の子に適正か。
子ども扱いされているようで、
他の友人らと釣り合いがとれず、
劣等感や不安を抱えていないか。
基本的に、寂しさや孤独を抱えていないか。

お孫さんの苦しみを理解し、
寄り添う姿勢を育んでください。

そして、そのニーズを盗むという行為
によってではなく、健全な行動で満たすには
どうしたら良いのかを考えてください。

もちろん、年頃ですから、
ぶっきらぼうに「べつに」と
返ってくることもあるでしょう。

それでも、スルーするのではなく、
親も祖母も「あなたをケアしている。
あなたは私たちにとって大切な存在なのだ。」
というメッセージが伝わる、
一貫した姿勢を育んでください。

人間は過ちを免れないものです。
同時に、その過ちから学ぶこともできます。

今回の事件から、お孫さんが親と祖父母の苦しみと、
真の愛を感じることができたのなら、
その学びは大きな力になると思います。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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