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2020/04/09(木)
【やましたひでこ】小さな喜びを丹念に拾う
おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
4月9日、木曜日。
<旧暦弥生十七日>
一昨日、昨日と、
明け方の大きな真ん丸の月を
眺めて過ごす。
天秤座の満月
スーパームーン
そういえば、
こんなにもゆっくり月を
眺めるなんてことは、しかも、
こんなにも朝早い時間に、
久しくなかったこと。
明け方の満月は、
なんとも摩訶不思議な色と光を
放ちながら、わずか数分のうちに
空が白むとともにその姿を消していく。
そうか、この時、この場で、
この満月と出逢うことも、
人生の奇跡なのかもしれない。
さてさて。
それなりに年齢を重ねてきた
人生で始めて、「緊急事態宣言」
の中での暮らしを経験することに。
でも、これくらいのことで
右往左往していたら、やはり、
申し訳ないですね。
それは、何に対して
申し訳ないかといえば。
もちろん、今、自分の命に対して。
もちろん、今、まさに命の危機に
瀕している人々に対して。
もちろん、今、まさに他者の命を
懸命に守ろうとしている人々に対して。
そうですね、この命は、言うまでもなく、
「肉体的な命」だけのことを
指すのではなく、「社会的な命」、
「精神的な命」、この三つの命を
指すのです。
わずか数ヶ月前、
多くが予想すらしていなかった事態。
いっきに経済的基盤が崩壊して
しまった人たちも大勢。
だとしたら、今、あなたが住む家もあり、
食べるのも着るものにも不自由していない
のであるならば、今までとは違って
不都合や制限があるにはしても、
この「緊急事態宣言生活」の中、
小さな喜びを丹念に拾っていくことを
繰り返したらいいですね。
そう、私でいえば、
時間がゆるやかに流れているから、
一晩中美しい満月を飽かず眺める。
でもって、朝寝坊しても障りがなく。
味噌汁を添える朝の食事の支度、等々。
なにより、こころゆくまで断捨離が出来る。
段取りが悪かろうと良かろうと。
ああでもないこうでもないと。
あちらこちらを手を付けながら。
いわば、効率第一の世界と
別の世界に誘われたよう。
断捨離とは、そのプロセスを愉しむもので。
断捨離とは、そのプロセス自体が面白いもので。
だから、成果主義でもないのです。
けれど、結果、
自然に効率よく物事は進んだり、
思いも寄らない成果に出逢うから
不思議です。
まあ、これもそれぞれの断捨離体験で、
それぞれが取り組んでみて
始めて味わうことですが。
さあ、家にいる時間が圧倒的に
増えたのであるならば、それを、
無理に強制されたと思うのではなく、
仕方なく従わなくてはと思うのではなく、
この家で過ごす時間を存分に
面白がることが一番肝心。
さあ、五月の連休明けまでのこのひと月、
あなたの住まいを、断捨離で、
よりあなたに相応しい爽快空間に
クリエイトしていきましょうよ。
なぜなら、あれほど欲しがっていた
家にいる時間が手に入ったのだから。
それでは、今日もごきげんさまにて。
やましたひでこ
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◎編集後記
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確かに、こんな時だからこそ
普段忙しくしている時には
気づけない”当たり前の幸せ”に
気づける機会ですね。
今年は、
お花見には行けなかったですが、
スーパーへ行く道中、公園に咲く
満開の桜を見てほっこりした
気持ちになれました*
日々の当たり前に感謝して
今日もごきげんに過ごしたい
と思います(*^^*)
間中亜衣
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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