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2019/11/08(金)
【小松易】片づけの「2つの側面」とは
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
この仕事の醍醐味は、
なんといっても人との出会いです。
地方に講演で伺って
そこで出会った方から、
「メルマガ購読してます」
「本読んだことあります」
などと言っていただけることは
ほんとうにうれしいことですね。
さらに本業のコンサルティングの仕事では、
お客様とより濃いお付き合いになるのは
当然といえば当然で、
私自身がハッと気づかされることが
毎回毎回会話の中で本当に
たくさんあります。
以前、個人宅の片づけコンサルで
ある30代の女性はこう言いました。
「あまりに部屋が散らかっているので、
トランクにお気に入りの服や本を
詰め込んで、週末に都内のホテルに
一人で泊まるんです!」
さらに続けて、
「自分の部屋と違って、
とっても片づいたすてきな部屋に
入るじゃないですか。。。」
「どんなにすてきな部屋に入っても、
私、5分で散らかせます!」
なんの自慢話かと思って、
思わず笑ってしまいました。
でもあとでよく考えたら、彼女は
精一杯の「自虐ネタ」を使って
切なる「嘆き」を伝えたかったのです。
いくら自分で片づけようとしても、
なにから手を付けてよいか分からない。
もうすでに過去の失敗から、
「自分には無理」とあきらめている。
彼女との会話で私が気づかされたことは
片づけには2つの側面がある、
ということです。
1つは、「片づけ」。
片づけといえば、
モノを厳選し、配置を決め、
すてきな空間に変えること。
ところが一旦リセットして手に入った
部屋に喜んでいても、
時間の経過ともにまたリバウンドして
元に戻ってしまうのです。
さきほどの彼女は、
最高に片づいた部屋でも
「5分」が限度でした。
かくいう私も、かつて
散らかった場所をなんとか
リカバリーできれば、
大仕事を終えた達成感で
お客様といっしょに喜んでいた
時期がありました。
でも半年後のある日、
お客様に会ったときに
こう言われました。
「小松さんに合わせる顔が
ありません!」
どうやらリバウンドして
しまったようなのです。
一時的なリセットに
意識を向けるだけでなく、
持続可能な片づけになるには
もうひとつ、「型づけ」が必要なのです。
型づけとは、
片づいた場所をリバウンドしないように
自分自身に合った型、
「片づく動き」を身につけることです。
ぜひ今週は、リセットだけでなく、
リバウンド防止の片づくやり方、
習慣、仕組みまで意識しながら
片づけてみてください。
いつもあなたを応援しています!
小松易
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」のホームページ
https://sukkirilab.com/
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◎編集後記
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キッチンやダイニングテーブルを
気合いをいれて片づけても、すぐに
元通りになってしまうことがよくあります。
散らかるのは一瞬なんですよね><
リバウンドしないように
「型づけ」を意識したいですね!
宮永笑子
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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