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2019/01/28(月)
【やましたひでこ】不安の証拠品
カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー
おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
1月28日、月曜日
<師走二十三日>
あらら、お正月は遠い昔。
今は、この寒さと
インフルエンザにご用心ですね。
寒中お見舞い申し上げます。
どうぞ、ご自愛下さいまように
さてさて、この時期にどういう訳か、
かならずと言っていいほど
思い出す質問があります。
というより、忘れられない質問
と言っていいのでしょうか。
「捨ててしまって、大丈夫でしょうか?」
かれこれ、7年近く前に
頂戴した質問ですが、今もって、
この類の質問は絶えることはありません。
そうですね、私たちは、どこまでも、
未来に不安を覚える存在なのでしょうか。
あらためて、そのご質問を
紹介させていただきますね。
「今年こそ、断捨離に
勤しむ目標をたてましたが、
未来に対する不安はやはり消えません。
夫の仕事も不安定、
私の収入も僅かばかりである場合、
気に入らなくてもとっておかないと
買える保証がありません。
『いいね、うちは違うから』と、
長女にも言われ、思想には賛同するものの、
皆さん、リッチな方たちが多くて、
我が家にはあてはまらないかな、
と思ってしまうところがあります。
経済力がなくても、捨ててしまって、
大丈夫でしょうか?」
さあ、このご質問、
メルマガ読者であるあなたは、
ダンシャリアンであるあなたは、
いったいどんな感想を
お持ちになるでしょうか。
そうですね、もちろん、
この質問者さんのお気持ちは
察してあまりあるものがありますよね。
たとえ、今、必要がなくても、
また、気に入らなくても、将来また、
そのモノが必要となった時、
はたして、それを手に入れられる保証がない、
と大抵は危惧してしまうものですから。
けれど、やはり、
すでに必要がなくなった、
しかも、気に入ってはいない
モノにしがみつくことに、
どれだけのメリットがあるのかと、
考える必要はありますね
モノとは、モノだけとして存在はしません。
モノには空間がともなうもの、
すなわち、モノは維持管理の空間をしめます。
モノには時間がともなうもの、
すなわち、モノは維持管理の時間をとります。
モノには人間がともなうもの、
すなわち、モノは維持管理の手間がかかります。
そう、これらの維持管理コストが、
どんなモノにともなっていることを、
ダンシャリアンであるならば、
よくよく承知しているはず。
この保管にかかる
「時間と空間と手間」のコストと、
将来、また手に入れる時にかかる
金銭的コストと、いったいどちらが大きいか、
しっかりと見極める必要があるということですね。
とは言っても、私たちは
こんな計算はとっても苦手。
なぜなら、コストとは、
金銭的なことにしか
考えが及ばないからですね。
でも、それよりも何よりも、
私が残念に思うことはこちらの方。
それは、このモノが
「不安の証拠品」であるからです。
二度と手に入れられない
かもしれないという不安。
未来になんの保証はない
かもしれないという不安。
「…かもしれない」という
誰しもが持つ漠とした不安は、
そのモノを抱え込み続けることによって
強固なそれへと変貌していくのですね。
二度と手に入らない不安
未来になんの保証ない不安
カタチのない不安が、
カタチのあるモノの存在によって
強化されていく怖ろしさ。
ならば、そんな「不安の証拠品」は、
すみやかに断捨離。
つまり、不安の証拠隠滅ですね。
そうすれば、不安と入れ替わりに、
いったい何が流れ込んでくるか、
それは、お愉しみというもの。
やましたは、なんの保証もできませんが。
そう、やましたはお伝えしたいことは、
まさにこれ。経済的に恵まれていようが、
困窮していようが、私たちの未来には、
そもそも、「保証」なんてものは
存在しませんね。あるのは「変化」だけです。
未来は、「今の自分」がどう描くか、
それだけのこと。いえ、それがすべて。
だとしたら、今の自分の思考の癖を
見極めていくことが肝心。
断捨離は、不要なモノとともに
不要な思考を捨てていくもの。
そして、その不要な思考の最たるものは、
「保証への期待」「変化への恐れ」なんですね。
さあ、不要なモノは自分の生活から
取り除いて人生を果敢に生きようか。
それが、断捨離の醍醐味なのだから。
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◎編集後記
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コスパばかり重視して妥協すると
全然大事に扱わないんですよね。
特に服や身に付けるものは余計に…
やっぱり好きじゃない…
ということは、そのモノに対しての
愛情が足りないんですかね?
吉川広典
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この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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