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2018/08/15(水)
【川畑のぶこ】QA:職場での人間関係が辛く、悩んでいます。
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:職場での人間関係が辛く、悩んでいます。
家計の為に去年転職しました。
数ヶ月前、苦手な人と2人きりの時、
ミスを指摘され、それから涙が出続けたり、
気分が落ち込む事があり、
月一回程度のペースで
現在カウンセリングに通っています。
その中で、私が苦手なのは、
母と同じタイプの人間のようだ、
というところまでは気づけました。
私の母は、
過干渉でいつもイライラしており、
私の話は聞かずに命令ばかり、
私が話す事は怒ったり、
無視をする人でした。
今までの人間関係でも、
威圧的で無視する人、
怒ったように喋る人
(本当に怒ってる人もいる)
イライラしてる人が苦手で、
その人の前だと緊張して、
オドオドしてしてしまいます。
オドオドしてしまうと、
キツい口調で指摘したり、
陰で悪口言う人、
私の苦手なタイプの人たちに
余計餌を与えてしまうようなものなので、
せめて何とか普通にしたいのですが、
怖くてしどろもどろになってしまったり、
自分でも何言ってるかわからなくなったり、
余計突っ込みどころ
満載な感じになってしまいます。
その人は私以外の人とは
楽しそうに話し、悪口言ってます。
なので、他の人にも、
仕事できないと思われてるんじゃないか、
嫌われてるんじゃないか、
と気になったり怖くなる事があります。
嫌われても大丈夫、
怖くても大丈夫、と思いたいです。
オドオドしない
できれば苦手な人を
怖がらない人になるには
どうしたら良いでしょうか?
過去には、人間関係が辛くて
職場を辞めたりしましたが、
何処に行ってもやっぱり
苦手なタイプの人はいるし、
今回2人も辞めたのに
次の苦手な人が現れてしまったので、
これはもう自分が変わるしかない、
と思いました。
強くなりたいです。
体の不調も出てしまうので、
できれば早く変わりたいです。
あまりにダメ出しされすぎて、
自分はこの仕事に向いてないんじゃないか?
とも考えたりもします。
【なつ・40代・専門職】
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A:FROM:川畑のぶこ
幼少期の親との関係が
職場での上司との関係に
投影されて、幼い頃に抱いていた
感情が蘇るような状態を
心理学用語では転移と呼び、
日常的に散見されるものです。
なつさんもご自身ですでに
お気付きのように、相手の言動にも
多少なり課題はあるのでしょうが、
なつさんが職場が変わっても、
必ず同じタイプの人が現れ、
同じ感情を抱くのであれば、
相手の言動を受け止める側である
自分の問題に取り組む方が得策です。
母親との関係で、常に母親の
顔色を見て育ったのであれば、
母親の評価が自分の評価であり
それは絶対的なものという不健全な
心理的刷り込みがされていることが
考えられます。
幼子にとって母親は絶対的な
存在ですから、その評価も絶対的と
考えてしまいます。
母親も、ときにはミスをするし
不器用でいびつなところがある
悩める人間である、とは捉えないのです。
子どもであればそんな判断ができなくて
当たり前です。
でも今となってはなつさんは分別ある
大人ですから、不健全なものには
正面からNOと言ってよいのです。
お母さんの価値判断よりも、
それを自分のものとして採用して
しまったことのほうが問題です。
ですので、その自己判断を疑い、
それを正してあげる事です。
「私は母親の都合通りには生きなかったし
評価を得なかったかもしれないけれど、
私なりに最善を尽くしながら前進する
いい人間である。
母親の評価はかならずしも私の
真の評価ではない。」
ことを知ることです。
実際、母の評価は母の都合や好み
によるものであることがほとんどです。
ですのでそのような価値は、
なつさんご自身が採用しないと心に
決める事です。
さらに、
「私の価値は私にもっとも
近い人間である私意外にわかりようがない。」
という事も知り、ご自身を大切に
されると良いと思います。
自分を大切にできないと
その仕事を他人任せるようになります。
すると一喜一憂したり過剰に反応
したりしてしまいます。
それを止める覚悟が必要です。
相手に評価して欲しいように
また、大切にして欲しいように、
自分自身を評価し大切に
する努力をされますように。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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