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2018/05/02(水)
【川畑のぶこ】QA:家族への恨みを解消するには?
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:家族への恨みを解消するには
どうすればいいのでしょうか?
いつも興味深く
ブログ拝読しております。
私は40代、バツイチ、
子供はおらず、一人暮らしです。
父は若い頃亡くなり、
母70代は元気でおります。
2歳上の姉、年子の弟に
はさまれた中間子です。
家族、とくに
きょうだいへの恨みがあって、
ちょっと苦しいのです。
姉は若い頃にメンタルを病み、
私は随分と巻き込まれました。
今は落ち着いていて、
遠方にいるので滅多に会いません。
姉は典型的な長女気質でとても真面目な人です。
でも精神を病み、色々大変なことがあり、
彼女のトラブルに何度も巻き込まれ、
尻拭い?めいたこともしました。
今ほどネットで情報収集ができなかったので、
随分と悩んだものです。
そのおかげで、姉とは仲違いが続きました。
姉について私は随分悩み、
そして「恥」と感じています。今も。
たとえば若い頃は、こんな姉がいては
わたしは結婚できない、
と考えたこともありました。
いま私は結婚はもとより、
よい人生というのも諦めているようです。
私の家は親戚が多く、
昔ながらの本家の長男だった父がいたため、
親戚間のトラブルが絶えず、
夫婦喧嘩も絶えず、
家庭内は不安定だったと思います。
私も弟も神経質で
不安定なところがあると思います。
はっきりいって私は家族を恨んでいます。
いま私がヒトリぼっちで不遇なのは、
こんな家族に生まれついたからだ、と。
わたしは姉よりも鈍感ですし、
年齢を重ね、メンタルは図太く
病気にはなってはおりません。
でも毎日が、安心感なく、
大げさにいえばその日暮らしという感じです。
将来の展望も全く無く、
自分は何も無い、からっぽだ、
とよく思います。
今後どういう心持で生きていけばよいのか、
家族のことをうらまないようになるには
どうすればよいか、
お知恵をお貸しください。
どうぞよろしくお願いいたします。
【AKO・40代・自営】
―――――――――――――――――
A:
FROM:川畑のぶこ
AKOさんのご家族に対する恨みと
同時にご家族への思いが伝わって来る
ご相談内容です。
AKOさんは家族のために自己犠牲を
払ってきて、そのために自分は
幸せになるチャンスを逃したと
思っていらっしゃるのですね。
でも本当は家族を恨みたくないし、
今後は気持ちを前向きに切り換えて
行きたいけれど、どうしてよいか
わからないのですね。
まずAKOさんにお勧めしたいのは、
恨みを捨て、気持ちを切り換えて
行きたいので、そのためのベストを
尽くすと、自分自身に誓いを立てる
ことです。
これは家族に対して誓わなくて
結構ですし、むしろしないほうが
ベターでしょう。
でも、AKOさんご自身だけは
自分の気持ちを偽らずに、恨んでいる
ことを素直に認めたのと同じように、
その気持ちを捨てたい自分がいることを
受け入れてあげて下さい。
多くの人が罪悪感から、病に苦しんでいる
家族に対して恨んでいると認めることには
抵抗を感じると思います。
それを素直に認めたことはAKOさんの
癒しの道への大きな第一歩だと思います。
恨みを認めたのと同じくらいに、
本当は恨みたくないし、前向きに
なりたい自分の気持ちもしっかりと
受け止め、大事にしてあげてください。
その立場をとるのに、鏡の中の自分の
目をしっかり見て、こんなふうに
唱えてみるのもいいかもしれません:
「私は自分自身に素直になります。
私は家族を恨んでいます。」
続いて、
「私は自分自身に素直になります。
私はこの恨みを手放したいです。
ですから、そのための努力をします。」
と。
繰り返しますが、家族に対して
素直にならなくても結構です。
でも、自分自身にだけは素直に
なってあげてください。
続いて、
「私は自分自身に素直になります。
私は家族のせいで幸せになれないし、
一人ぼっちだと思っています。」
そして、
「私は自分自身に素直になります。
私は家族がどうであれ、人と
繋がり、幸せに生きる人間に
なりたいです。
ですから、そのための努力をします。」
と。
このようにして自分が歩みたい道を
明確にし、そのように歩むための
立場をとります。
私たちは条件が整うことでー
たとえば、父親は分家の次男で
姉は妹の面倒見がよい優しい人で
親戚はいつも助け合っているなどでー
幸せが訪れるし、人と繋がれると
思いがちです。
でも実際に幸せに生きている人と
いうのは、今置かれている状況の中に
幸せを見出す力を持っています。
泥の中に蓮の花を見つけることが
できるのです。
私たちは泥さえなくなれば、
自分の人生が美しい蓮の花だらけに
なるのにと嘆き、蓮が咲いているにも
かかわらず、泥ばかりに注意が
向きがちです。
たとえお姉さんに精神疾患があろうと
社会的困難があろうと、
親が本家の長男であろうと、
親族にトラブルがあろうと、
そこ以外に咲いている幸せの芽に
意識を向けることは
できるかもしれません。
メンタル図太く健康?
素晴らしいことではありませんか?
毎日が空っぽ?
ならばこれから埋め放題ではありませんか?
人生に試練が多ければその分
人の辛さや痛みがわかる人間になれます。
これは人と繋がるための大きな力では
ないでしょうか。
自分に素直になって、困難を乗り越え、
前向きに生きようと努力している人の姿に
私たちは心を打たれるものです。
むしろそのような人と、より
繋がりを持ちたいと思うのでは
ないでしょうか。
AKOさんにもそのような人として周囲と
関わる機会が与えられているのだと思います。
ぜひ、そのようなチャレンジに真摯に
取り組むご自身を称えてあげてください。
そして、他人はどうであれ、自分だけは
自分を裏切らず、素直でいると誓ってください。
ご自身の周囲に起きていることで、
ありがたいことなどに意識を向けて、
素直にそれを認めてあげてください。
きっと幸せへの小さな歯車がコロコロ
動き出すでしょう。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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最近、暖かくなってきたので衣替えと
チェストの整理をしようとクローゼットを
見渡していました。
「あれ?こんなに冬の服があったかな、、、」
いつもはクローゼットの外の
壁に引っ掛けてあったジャンパー類が
全員クローゼットに帰還したので
クローゼットの中がてんやわんやです(笑)
「いつの間にこんなに増えたんだろう…」
クローゼットの外にある衣類を
全てクローゼットに入れると
今ある本当の服の量がわかりますね。
ということで今週は衣類を間引きます^^
吉川広典
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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