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2018/04/10(火)
【千場ひろこ】神は細部に宿る
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 千場ひろこ
FROM 千場ひろこ
ごきげんさまです。
「暮らしの哲学」研究会の
千場ひろこです。
このメルマガを書いているのは
長男の小学校の入学式当日の早朝。
朝四時に起きても間に合わないくらいに
バタバタしている理由は、
入学式に着物を着ていくことに
決めたから!
先月、卒園式・入学式用の
スーツを買ったというのに
なぜ着物になったかというと。
主人が着物(というか道着に羽織袴)を
着ていくことになったため。
着物姿の主人の側に
パンツスーツで立っていると…
謎のマネージャー風情でありまして、
あまり夫婦に見えなかったのです(笑)
うーん、着物、かれこれ2年くらい
着ていないなあ。
しかも、遊び着程度のものしか
持っていないし…
そこで先日、手持ちのもので、
入学式に見合う組み合わせを、と
着物ライターの友人に
色々と見繕っていただくことに。
いやはや、やはり着物が好きで
よく知っている人のセレクトには
納得と驚きの連続で…!
(読者の方にもたくさん、
着物に詳しい方も
おられるでしょうから、
「なにをいまさら、千場さん^^」
と思われそうだけど)
帯と着物の色合わせ以上に、
帯揚げや帯締めなどの小物の
ほんのわずかな色の違いが
これほどまでに全体の印象を変えるなんて!
今回、帯締めを白にしたのですが。
私の持っている黄味がかったクリーム色だと、
パウダーピンクの着物と、
ベージュが基調の帯が
まんまとくすんだ印象になる。
なので、彼女の持っていた
ゆるぎ組みの、光るような
白味の強いクリーム色の帯締めを
借りることにした。
色だけでなく、テクスチャーももちろんのこと。
「あ、同じえんじ色の帯揚げでも、
こっちの艶のあるほうが晴れの日向きだね」
とか
「季節柄、半襟はシボ感少なめが良いかも」
などなど、ディテールの積み重ねで、
おかげさまで、入学式の
春のコーディネートは完成。
大げさかもしれないけど、
「神は細部に宿る」
ってこういうことかな、って
着るもので初めて実感しましたね。
——
「神は細部に宿る」。
普段、雑然とした住まいに
身を置いていたら
おそらくあまり実感できないものです。
その点やはり彼女は違う。
大正時代の古い御宅に住んでいる彼女が
家を購入当初、
台所のリフォームより何より、
最初に手がけたこと。
それは建具の“洗い”
(シミや汚れを特殊な薬剤で落とす)
を洗い屋さんにお願いしたこと。
それによって、空間が明るくなり、
住まいの空気がハッとするほど
変わったそうです。
トイレひとつとっても同様で。
トイレの手洗い場には
小さく畳まれた清潔な晒しが
数枚置かれている。
タオルでも、手ぬぐいでも、
ペーパータオルでもなく。
そのちんまりしたサイズの晒しが
彼女の理想の手拭きの
終着点だったのだと思う。
空間だけでなく、人間関係においても、
いつも、ほんの小さな、小さなところにも
目配せできるあの人の意識の細やかさは。
ひょっとしたらこの
着物愛によって
磨かれていたのかもしれませんね。
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◎編集後記
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周りは入学式、入社式ラッシュですね。
電車で移動していると、
新しいスーツを着た方をよく見かけます。
僕が社会に出た時の感想は…
「よっしゃー!自由だー」
でした(笑)
僕にとっての社会人に対する
勝手なイメージでした…
そして初任給を手にした時には…
「稼いだお金でおやつをたらふく食えるぞ!」
という…
しょうもないことを考えていました(笑)
みなさん、社会に出た時の
どんな気持ちでしたか?
吉川広典
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千場ひろこ
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