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2018/04/07(土)

【おのころ心平】子供の感情世界へのバウンダリー・オーバー

カテゴリー:おのころ心平, メルマガバックナンバー

 

FROM おのころ心平

おはようございます。
おのころ心平です。

小学2年生の男の子を連れて来られた
お母さんの相談内容は、

子供が学校へ行きたくない・・・

というものでした。

※※※

カウンセリングに来られる親子のケースでは、
すべてとは言いませんが、僕が質問したことに、
お母さんが先に答えようとすることが多いです。

僕が、この小学生2年生の男の子の目を見て、
「いちばん仲のいい友達は誰?」と
聞いてみたところ、

「それは○○くんよね。
いつも宿題も届けてくれるし」
とお母さん。

僕らカウンセラーは、このパターンはよく心得ていて、
「お母さんに聞いているのではなく、
□□くんの口から答えを聞きたいのです」
というような、あからさまな対応はしません。

お母さんは、無意識のうちに、子供の答えが
親である自分と不一致にならないように警戒するので、
先に答えるのは自然な態度なのです。

※※※

それよりも、

そこからふだんのお母さんと
このお子さんの会話のパターンを読み取り、
また、お母さんの口から出た「○○くん」
という固有名詞を聞いた瞬間の、お子さんの
微表情や首や手足の動きに注目していたりします。

続けて、
「ほかに仲のいい子はいる?」と聞くと、
やはり、お母さんから
「△△くんと、◎◎くんは塾が
いっしょだから仲がいいほうよね。
▽▽くんとはこの間、少し嫌なことがあったかな」。

お母さんはちらりと息子の気配を窺い、
「ねぇ、どう?」とここではじめて、
お子さんの答えを尋ねます。

尋ねるというより、
息子に同意を求めるという
かっこうになっていますが、

ここで
「いや、お母さんの見込みは間違ってるよ!」
と毅然と言える子供さんなら
カウンセリングに来たりはしていないでしょう。

※※※

でも、小学校2年生ならすでに、
子供自身の「感情世界」があって、
クラスメートや教師との日々の微細な
「感情模様」の中で生きています。

ところが、お母さんから
既定路線の(つまりお母さんが希望するような)
友人の構図を横から吹き込まれると、
その構図と日々の「感情模様」に葛藤を感じます。

ココロをうまく言葉に表わせない子なら
なおさら混乱し、学校での振る舞いが
わからなくなってしまうのです。

つまり、起こっているのは、
母親による子供の感情世界への
「バウンダリー・オーバー」なのです。

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なにより、おのころさん自信かなりの熱意を
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僕も早く読んでみたいです!

吉川広典

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この記事の執筆者について

 

おのころ心平

一般社団法人自然治癒力学校理事長。

ココロとカラダをつなぐカウンセラーとして25年間活動。これまで2万6000件、約5万時間以上のカウンセリング経験をもつ。

各症状・病気の背景に潜む心理的欲求を読み解き、カラダだけではなく、家族関係、職場での人間関係改善にまでつながる手法が特徴で、経営者、アスリート、文化人など多くのクライアントのパーソナルケアを請け負っている。他方、パーソナル医療コーディネーターとして病院や治療法の医療選択もサポート。セミナー・講演活動は年150回を超える。著書に『病気は才能』(かんき出版)、『ゆるすいっち。』(主婦の友社)などがあり、Amazonランキング総合1位になった著作を3冊もつ。

 

 

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