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2017/06/07(水)
【川畑のぶこ】自分に自信が持てません。
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:自分に自信が持てません。
自分の性格のひがみっぽいところ、
いじけるところが克服できずにいます。
私は人が好きで、来る人は拒まない方
ですが、自分から積極的に友達を
作ったり声をかけることが出来ません。
また、若い頃から「冷静だ」と
周りから言われてきましたが、
それは私にとって、
「自分は冷たい人間なんだ」
という負い目になっていました。
そう考えるのは、
私が物心つく前に父親が家を
出て行ったことが影響しています。
母は私が20才の時に
病気で他界しています。
私の心の中には、父親に捨てらた、
だから私は愛情に薄く満たされていない、
クールにしか生きられなかった、
そのせいでひがみっぽく、いじけやすい
のではないかという思いがあります。
結婚はしていて、夫婦仲は
良い方ですが子供はいません。
現在、会員サークルの中で
アドバイザーの仕事をしておりますが、
顧客の相談を受け喜んでいただくと、
私自身が喜びと生きがい感じます。
しかしその私の喜びは、自分が
親から得られなかった承認欲求が
満たされたからではないか、
だとしたら顧客を利用して、
自分が癒やされているのではないか、
それは正しくないのではないか、
という思いがあります。
父親から捨てられたために
この性格が出来上がり、
それは変えられない。
でも、
人に対しては温かい人でありたい、
寄り添ってあげたい。
バランスを欠いているだろうこの私が
どうしたらいいのか悩みます。
中学の時、親友から
「笑顔を見たことがない」と言われ、
社会人になってからは、
「本当に褒めるのが苦手なんだから」
と言われ、努力をしてきました。
今はおそらく、笑顔と、相手の
良いところを褒めるのは
半分くらいは出来るようになっています。
心の奥底で自信が持てない自分に、
かけてあげる言葉が見つかりません。
アドバイスをいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
【いじけ子・60歳・会社員】
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A:
FROM 川畑のぶこ
物心つく頃に父親が家を出ていった
ということ、とても辛い経験でしたね。
そのような困難を乗り越えて、
あるいは、乗り越えてきたからこそ、
常に周囲との調和を省みながら
人生を歩もうとする、
いじけ子さんの誠実な姿勢が
伺われます。
いじけ子さんは生前のお母様との
関係は如何でしたでしょうか。
お母様に手を合わせたり、
心の中で語りかけたりすることは
ありますか?
そのとき、
どんな気持ちでしょうか。
お母様は生前、いじけ子さんを
大切に育ててくれましたか?
お母様の愛は、感じることが
出来ましたか?
あるいは、今も感じられますか?
もし、お母様がいじけ子さんを
一生懸命育ててくれたのなら
そのことに注意を向けるように
してみてください。
同時に、父親は、
いじけ子さんを捨てたのではなく、
人生の大きな問題を抱えていて、
自分のことで精一杯だったということ
を理解する努力もしてみてください。
溺れている人は、目の前に溺れている
人がいても、残念ながら助けることは
できません。
相手が嫌いだからでも、
薄情だからでもありません。
純粋にそのゆとりがないのです。
飛行機の緊急避難指導では、
まず子どもではなく、
親自身の酸素を確保するよう指導します。
お父さんは、いじけ子さんを
愛していなかったのではなく、
残念ながら、自分の人生が沈まない
ようにするのに必死で、
ゆとりがなかったのででしょう。
私たちはみな、生まれながらにして
愛に値する人間です。
親の愛し方は、
不器用でいびつかもしれませんし、
子どもが愛を感じられるように
親が子を愛すのは簡単なことでは
ないのかもしれません。
理想の父親像とはかけ離れて
いるであろう、そんな父親の
不器用さを、いびつ子さんの
優しさと慈しみの心で
包み込んであげてください。
冷静であることと、
冷たい人間であることは異なります。
冷たい人間とは相手のことはどうでも
いいという姿勢の人です。
冷静であることは、
落ち着いていることです。
相手が落ち着いていると、
自分の心も落ち着き易くなります。
これはいじけ子さんの長所でしょう。
父親のこともあり、
冷静に生きるようになったのであれば、
それもまたご縁である恩恵と
受け止めることもできます。
たとえ性格は変わらなくても、
性格に対する受け止め方や、
生きる姿勢を変えることは出来ます。
お母様の愛とともに、
ご自身の中にある良い部分に目を向けて、
これからも周囲の人々とあたたかく
関わりあってみてください。
PS
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◎編集後記
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常に冷静な人、憧れます。
そうでありたいと思いながら、
真逆を行く自分がいやで
たまらない時もありましたが、
最近は、それが私か、、
と思えるようになりました。
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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