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2017/03/01(水)

【川畑のぶこ】[Q&A]執着心の強い夫のこと

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

―――――――――――――――――

Q:執着心の強い夫のこと

私の会社の人の出入り、
電話、メール、社内の会話を
報告してといい、会社が
どういう仕事をするのかも
気にします。(似た業種ですが
競合会社ではない)

最初はメールでのやり取りでした。
返事が15分位ないと矢継ぎ早に催促。
1報告すると疑問点が2点来ます。

しまいには録音を求められ、私も
メールが面倒なので承諾してしまい
ましたが、やましいことはなくても
嫌な気分で窮屈、他の人への裏切り
のようにも思えて辛いです。

理由は「聞きたいから」としか
言いません。浮気を疑うでもない。
どこに行くにも一緒で過保護気味ですが
ただ全部知りたいというだけらしく。

やり取りを覚えてない時は
しつこく聞き、怒りだします。
私が爆発したら逆ギレ。
条件を付けた上で一部だけ教える
との約束も徐々に元通りに。

一度だけ、
「言うこと聞いてればいいんだ」
と言ったことがあり、モラハラ疑います。
自己愛性人格障害、当てはまるところが
多々あります。

傍からはとても仲良く見えるようです。
私のことをとても大事にしているよう
にも見えると。

一度友人警察官に吐露したら、
そういう人は治らない、別れる時も大変、
ストーカー体質ではと。

私が自動車学校に通った時は
教習車をずっと尾行。
誰か知ってる人を見つけ
気になったら付けていく。
思い当たるので、離婚と言ったら
どうなるのか怖いです。

物に対しても執着心強く、シリーズ物は
全部揃えるのに意味があるといい、
手に入れたものは絶対手離さず、
置く場所がなくなると家族の物を
「捨てろ要らないだろ」と迫る
自分勝手。子どもの頃から物欲は強く、
欲しいものは買ってもらった家
だった模様。

あれこれ書きましたが、なにかしら
改善のヒントが頂ければ幸いです。

【ユミ・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

ユミさんのご主人との関係性に
おける苦悩がうかがわれます。

配偶者の一方が、威圧的な態度で
相手をコントロールすることで、
相手の行動に制限を与え、
自由や力を奪っているような状態は
ドメスティックバイオレンスに
該当する可能性があります。

DV(ドメスティックバイオレンス)
には、身体的暴力の他に
精神的暴力や性的暴力もあり、
精神的暴力には配偶者のメールや
携帯を常にチェックしたり、
行動を監視して制限を与えること
なども含まれます。

精神的暴力は、身体的暴力と違って、
当事者が被害者や加害者であるという
認識が薄いこともあり、問題が表面化
しにくいです。

こちらに、法務省による人権活動啓発
ネットワークの情報を上げておきます
ので、一度ご参照ください。

http://www.moj.go.jp/jinkennet/asahikawa/pdf/DV.pdf

まず、段階的にできることとしては、
ユミさんご自身の気持ちを、
できるだけ相手の気を害さないように
コミュニケーションすることになり
ますが、これも相手の逆ギレで危険
を感じる場合や、話し合いにならない
場合は、手紙を書いて渡すのも良い
でしょう。

文書は本人と面と向き合わずに
済みますし、互いが冷静なときに
書いて読むことができますから、
ユミさんがご主人と仲良くやって
いきたいと思っているのなら、
そのことを伝えた上で、
ご主人の言動によって、
恐怖や危険を感じていることを
伝えてみてはいかがでしょうか。

それと同時に、
配偶者暴力相談センターと連絡を
とって対策を講じておくことを
お勧めします。警察のご友人から
ご指摘があるように、暴力的な夫は
そう望まない限り、妻の期待通りに
改善することが難しいのは事実で、
更生も難航しています。

DVの被害者は、
暴力を行う相手ではなく、
自分に問題があるのではないか、
自分が変われば相手を
変えられるのではないか、
相手を変えられるのは
自分だけではないか、
私がいなくなったらこの人の
人生は台無しではないか、
などと、背負い込む傾向があります。

まず、暴力は許さないという
毅然とした態度をとってください。
これは相手に攻撃し返すということ
ではありません。

相手のコントロールが強く、
力づくで攻撃をするような
危険がある場合には賢く行動
することが大事です。

まず、DV相談ナビダイヤル
というものがあります。

0570-0-55210
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/dv_navi/index.html
ここに電話をすると、ご自身の地域の
相談支援センターに転送がされます。
ユミさんが懸念していることは
どんなことなのか、それが起きた場合、
どのような援助が受けられるか確認、
相談してみると良いでしょう。

そして、ご主人がユミさんの会社で
起きていることのすべてを報告する
よう求めてそれに応えていることに
関してです。

ユミさんは、やましいことはないので
ご主人に報告しているとのことですが、
これは社員の就業規約にある秘密保持
義務の規約違反であることが考えられます。

たとえ個人情報が含まれていなくても、
企業の職務上知り得た情報で、
公然のものとなっていない情報は
他者へ漏洩してはなりません。

ユミさんがそうとは知らずに企業に
とって秘密にしたり保護したりする
価値のあるものもあるでしょう。

ユミさんの職場で起こっていることの
すべてを、「録音して報告」を
求めるなど常軌を逸しており、
規約違反によるユミさんの解雇に
つながってもおかしくない行為と
思われます。

夫に脅されているからという理由は
個人的なもので、組織に対して不誠実です。

その報告をしている間は就業時間
という事でしょうから、
もしそうであれば、ユミさんは
給与を貰っている時間であるにも
かかわらず、会社の仕事はせず、
他者(他社)の利益のために
働いていることになってしまいます。

おそらく、今はご主人の事で頭が
いっぱいなのかと思われますが、
個人的にやましいかどうかの問題
ではなく、ご自身の行為が組織に
勤める人間として、また一般社会的に
見て適切かどうか、冷静に判断
してみる事が必要かと思われます。

そのように不適切な行動をして
しまう原因となるご主人との
関係性は、先延ばしにせずに、
これを機に、ぜひきちんと見直して
みてください。

勇気が必要ですが、頑張って下さい!

PS
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。
 ↓
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◎編集後記
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昨夜は冷たい風が吹いて寒かった~
まだまだダウンが手放せませんが、、
今日から3月!

新たな出会いや別れ、変化の季節。
”違和感”も含めて愉しみたいです。

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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