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2016/12/21(水)
[Q&A]結婚した娘の自立を阻害しているかも?
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q: 結婚した娘の自立を阻害しているかも?
悩みといえるかどうかなのですが、
私にとって悩ましい事があって
ご相談させてください。
嫁いだ1人娘夫婦の夕食をほぼ毎日
作って持って帰らせているのですが
この行為を止めた方が娘たちの為なのか
決めかねているのです。
私61歳主人64歳、娘36歳娘婿47歳
一緒には暮らしていません。
主人の小さな建設会社の経営の中で、
娘夫婦はケーキ屋さんを営んでいて
私は癒し処をやっております。
経営はまずまず順調で、
特にケーキ部門の似顔絵ケーキが忙しく
お休みでも娘は似顔絵かきに終始し
婿は段取りに追われて
まだ子供ができません。
孫ができるかどうかは神様に
お任せするとして、
夜9時10時迄お店で朝は8時に
家を出なければいけないらしく、
まともな食事支度が出来かねる様子。
そんな中私が出来る事といえば
美味しい夕食を作る事位なので、
夜遅くまで夫婦で働く娘たちの分も
作って持って帰らせるのが
習慣になっています。
娘は「無理に作らなくていいよ、
ついでにあれば有難いけど・・・」といい、
主人は「ドンドンしっかり作ってやれ」といい、
私も少し面倒な時もあるけど
やりがいは感じています。
いつも感謝してくれるし、作れない時も
「大丈夫!大丈夫!!」と
理解してくれるので一見何の問題も
ないようなのですが、
もしかして私って、娘の自立を
阻害しているのではないか
と思ってみたり。
私にも夢や目標があってその為に
作りたくても作れない時がきて、
自然になるようになる時が来るとも
思ってみたりしています。
いつも川畑先生のメルマガを愛読し、
他人には川畑先生はそんな時
こうアドバイスされていたよを
言えるのですが自分事となると
どうも明確になりません。
どうかアト゛ハ゛イス宜しくお願い致します。
【佳那惠・61歳・自営】
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A:
FROM 川畑のぶこ
佳那惠さんの、娘さんへの愛が
伝わって来るご相談です。
娘さんのお仕事がうまくいくようにと
手伝っていることが、娘さんの妻業を
怠る原因になっていることを心配されて
いらっしゃるのですね。
まず、佳那惠さんにとって、
自立とはいったい何を指すのかを、
じっくりと振り返ってみることを
お勧めします。
たとえば、男性が手に職を持ち、
稼いで家に帰ってくる。もし彼が、
料理をしなかったら、同じように、
自立していないと受け止めるでしょうか。
朝から晩まで働かないと間に合わない
ほどに人々に必要とされる技術を
持ち備え、十分に生計を立てられる
レベルであっても、
女性である限り料理をしないと
自立ではないのでしょうか。
それはなぜでしょうか。
ライフスタイルは人それぞれです。
とりわけこの時代は、
男女共同参画の時代でもあり
男たるやかくあるべき、とか
女たるやかくあるべき、
という価値観は崩れてきています。
何が、
「私たち家族の状況において合理的か?」
「みんなが幸せになれるのか?」という
判断をされてみることをお勧めします。
世間一般や会社員と比較をしないことです。
他人軸で生き始め、自分(たち)の
本性から離れてしまうと、一気に様々な
調和が崩れ始めてしまいます。
娘さんが料理をしないことによって
娘さんご夫婦やご両親である佳那惠さん
たちが不幸になっているのなら、
いちど家族で話し合ってみては
いかがでしょうか。
もし娘さんが人の持っていない才能を
活かして、自己実現をしながら、
生業を立てている、大変だけど
充実して幸せで、娘さんの作品
ケーキを手にした人たちも
幸せを得られるというのなら、
娘さんは立派に自立しているのでは
ないでしょうか。
どこかから借りてきた「嫁業=自立」
という価値観が自分たち家族に
合理的なのかどうかをもういちど
振り返ってみてください。
もちろん、佳那惠さんご自身が
負担になっているのなら
それは続けてはいけません。
その場合は、負担になっていることを
率直に娘さんに伝えてみることを
お勧めします。
そうであれば、
娘さんは自分で作るのか、
スーパーでお惣菜を買ってくるのか、
それとも他に料理をしてくれる
お手伝いさんを探しても良いわけです。
これも何が合理的で機能的かを
健全に判断しながら生きる術であり、
自立のプロセスです。
もしも、佳那惠さんご自身も
やりがいや喜びになっていて
基本的に無理はないし、
娘さんも喜んでくれているのなら、
それが佳那惠さんご家族における
絶妙なバランスであり、みんなが
幸せになるために必要な
プロセスなのではないでしょうか。
未来に立ってみて、あの時は
家族全員が一丸となってがむしゃらに
人生プロジェクトを達成したねと、
お互いに笑い合いながら振り返る日が
来るのなら、
それは佳那惠さんにとって
正しい選択なのだと思います。
迷った時は、ご自身の中の心の声に
耳をすませてみて、
その声に従ってみてください。
PS
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。
↓
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◎編集後記
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知らず知らずのうちに、
何かしら自分の「外」にある軸を
中心に考えてしまっていること、
まだまだあります。
それでも、自分で、
「あれ?誰かの軸で考えてるな」
と(時間はかかっても)気づける
のは、断捨離のおかげなのかな
と思います。
–青野慶子
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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