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2016/09/08(木)
【やましたひでこ】思考・感覚・感性の取り戻し
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FROM やましたひでこ
おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
9月8日、木曜日。
<旧暦葉月八日>
この秋の始まり。
さて、その秋の気配を
どんなもので感じ取るか
というと。
台風発生のニュースの
テレビ画面。
居酒屋さんに登場した
秋刀魚のメニュー。
デパートの茶系ファッションの
ディスプレイ。
なんてね、
気配というよりは目に
飛び込んでくる情報だけのこと。
つまり、いわば、
頭にインプットして処理
されているような秋。
決して、身体丸ごとの感覚、
あるいは、ゆたかな感性で、
この微妙な秋の気配を味わっ
ている訳ではないようです。
まあ、それが密閉された
室内で過ごすことが多い
私やましたひでこの秋模様。
なんとも、残念と言うしか
ないですね。
だからなのか、それでも、
時に見上げる空の青の色、
そして、そこに浮かぶ雲のかたち、
やはり、空気は夏とは
違いますよね。
たとえ、まだ暑くてもね。
そんな感覚が残っている自分に
ほっとしたりもします。
ところで、私は断捨離の目的、
あるいは、効用を、
「思考と感覚と感性の取り戻し」
だと考えています。
思考とは、今目の前にある
モノの必要性を問うこと。
つまり、今現在の自分自身
にとって、このモノが
必要なモノなのか、あるいは、
必要がなくなってしまった
モノなのか考えること。
だから、必要なモノと
そうでないモノを見極めて
いく断捨離は、やはり、
思考の停止からの回復であり、
繰り返し重ねていけば、必ず、
思考回路は研ぎ澄まされて
いくと思うのです。
だから、もしも、あなたが、
漫然とモノを留め置き、さらに、
それを堆積させつづけている
としたら、そのモノの量は、
あなたの思考停止の程度と
その期間の表れだと言わざるを
得ませんね。
あらあら、こんな偉そうな
ことを言う私、どうぞ、
ご容赦下さいね。
実は、これ、かつての
私自身に大いに思い当たる
ことでもありまして。
そして、もちろん、今でも
油断すれば簡単にそんな状態に
戻ってしまうものです。
そう、思考とは、まるで
漕ぎ続けなければ倒れて
しまう自転車のようなもの。
でも、また漕ぎ出せば
ちゃんと前に進む。だから、
断捨離をすれば思考回路に
付着したサビも落ちていくし、
また、思考も進むのです。
そして、このことは、
感覚と感性にも言えること。
もともと、私たちの命は
丸ごと存在している訳で、
自分の中で思考も感覚も
感性も区別しようもないもの。
だとしたら、思考の取り戻しは、
感覚にも感性にも影響がある
とは思いませんか。
しかも、必要性を超えて、
「ふさわしい」か
「ふさわしくない」か、
「心地よい」か
「心地よくない」か、
モノを通して、あるいは、
住空間の有様を通して、
自分にたずねていく断捨離は、
やはり、感覚と感性を磨いて
くれるものなのですね。
そういえば、
ある受講生さんの台所。
そこにドンとおかれた
存在感のある大きな冷蔵庫。
その前面の扉には、一面、
メモがペタペタと
張りつけてあった光景を
思い出します。
お料理レシピ。
食材の買い物リスト。
子供の学校行事のお知らせ。
持ち物案内。自分や家族の
お出かけ予定表、etc.
そう、忘れることを防ぐために、
一番目立つ冷蔵庫の扉を
メモボードにしたのでしょう。
ところが、残念なことに、
その貼り付けたメモの中には、
とっくに過ぎた日付のものが
混じっている。それに、
重なり合って見えなくなって
いるものまである。
まさに思考停止のメモ群!
しかも、色とりどりの
ペラペラのたくさんのメモ紙が
どうにも五月蝿く、
重厚なインテリアで
仕立てられたリビングから眺めると、
オープンキッチンにある
その冷蔵庫の有様は異質、
違和感満載なのですね。
つまり、ふさわしくもなく、
心地よくもない。
けれど、当の本人は、
そんなことにはまったく
気づきもしなかったのですね。
そう、断捨離に取り組む前までは。
どうでしょう?
さあて、もしも、あなたが
こんなことに思い当たるようで
あるならば、今日も、ひとつでも
余計なモノを断捨離して、
思考・感覚・感性を
取り戻して下さいね。
それでは、ごきげんさまです。
PS
見慣れた光景の中にも
”違和感”を感じるモノ、
あったりしませんか?
まずはいつも立ってる
キッチンから。
こちらの音声講座も参考に、
ぜひ見渡してみてください。
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/8BLNKDu1/233256/18266578
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◎編集後記
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ふと見渡すと、
クローゼットもリビングも、
このところ少々あふれ気味。
◯◯のときに出番があるかも
××があったら必要だよな
そんな思いでとってあるモノが
いつの間にか増えちゃってました。
思考回路にこびりついたサビは
なかなか手強い、、
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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