断捨離® | やましたひでこ公式サイト

断捨離®の著者、やましたひでこの公式サイト

 

ホーム  /  【やましたひでこ】捨てることはバチ当たり?

2016/08/15(月)

【やましたひでこ】捨てることはバチ当たり?

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

FROM やましたひでこ

おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

8月15日、月曜。終戦記念日
<旧暦文月十三日>

戦没者を悼み、そして先祖を
迎え癒し慰め感謝する日。

正直なところ日頃はあまり
意識することもないけれど、
そう、こんなバチ当たり(?)
の私でも、お盆にはお墓に
お参りをし、なぜか手を
あわせることはかかさない。

残念ながら、ご先祖様に
守られているとか、
導かれているとか、
先祖に不義理ばかりを
重ねている私には、
そんな有難い想いをいだく
こととは無縁といっていい。

けれど、「お陰さまで」
と思うことは、それこそ
いくらでもあります。

実は、この「お陰」とは、
「ご先祖様」のことでも
あるのですね。

そうですね、自分ひとりの
力では決して出すことは
できない成果があったとか、
身にあまる評価を得たとか、
思いがけない出逢いを果た
した時とか、それはもう、
「お陰さま」と言うしかなく、
私にその力を貸してくれた
見えない存在に、感謝の気持ちが
自然と湧いてくるものです。

要は、「お陰」とは、
姿のない存在、あるいは、
カタチのないメカニズム、
すべてを指している言葉であり、
「お陰さま」と思うことは、
それらへの畏敬の念を知らず
抱いたからになるのでしょうか。

ところで、「ご先祖さまとバチ」
という言葉を聞くと、
私が思い出すことはこれ。

ずっと以前のある受講生さんの
こんな質問。

「いくら必要がなくなった
からといって、まだ使える
モノを捨てるなんて、
そんなもったいないことを
したら、ご先祖さんがバチを
当てませんか?」

ああ、たしかに、そうかもと
思ってしまうもの。その余地は
十分にありそうですね。

だから、私は、この若い女性の
受講生さんに、こんな質問を
返してみた。

やました:
「どうして、バチが当たると
思うのかしら?」

受講生:
「死んだ祖母がよくそう
言っていました!」

そうか、この若い女性は、
亡くなったおばあちゃんの
言葉をずっと引きずって、
その言葉の世界に暮らして
いるのですね。

やました:
「では、バチが当たるとしたら、
そのバチはどんなバチ?」

受講生:
「はい、車で事故に遭うとか…、
そんな目にあって怪我すること!」

そうか、不要で余計なモノを
捨てる=交通事故、という図式が
頭の中で出来上がっている
ということか?

いいえ、そうでなくて、
「バチ」という言葉に
捉らわれた思考停止、
実はバチがどんなもので
あるかとはまったく
考えていないのです。

だから、いざ、こんな質問を
されると慌ててバチの中身を
作りあげてしまう。

やました
「もしも、あなたがご先祖に
なったとしたら、可愛い孫を
交通事故に合わせたりしますか?」

もちろん、この受講生さんの
答えは、「いいえ!」

ですよね、私やましたが、
あちらの世界の住人、つまり
先祖になったとしても、
それは同じ。余計なモノを
溜め込んでどんよりした
片づかない部屋で沈んでいる
孫娘を不憫には思ったとしても、
バチを当てるなんてことは
しない。まして、交通事故だなんて。

けれど、実は、こんな
漫画のようなやり取りを
するまでもなく、問題は
どこあるかは最初から明らか。

私たちは、誰であれ、
もともと、モノを抱え持つ
ことを好む。決してモノを
捨てることを好んだりはしない。

まして、自分が手を下して
まだ使えるモノを捨てる
ということには後ろめたさも
持っている。

だから、なんとかして、
捨てずに済ませる理由を
探しているだけ。

そのためには、
死んだおばあちゃん、
ご先祖さまの言葉だって
担ぎ出すのです。

モノの必要性も考えない。
モノをとっておく理由も考えない。

余計なモノを持ち続ける
必要性も考えない。
余計なモノの持ち続けることの
メリットもデメリットも考えない。

そして、思考とともに
放棄していることは、
感覚、センス。

モノの量と住空間との
バランスを感じ測ることもなく、
自分が毎日過ごす住空間の
居心地のよさ、心地よさを
追求することもない。

「先祖」や「バチ」を
ああだこうだと云々すること
以前に、まるで、あなたが
無感覚人間の道を辿って
いることに気づいていく
必要があるのです。

さあて、今日のあなたも、
一つでも余計なモノを断捨離して、
考えること、感じることを
取り戻して下さいね。

それでは、ごきげんさまにて。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

ミステリーナイトから間髪入れず、
姪っ子甥っ子を伴っての実家訪問。

これもここ最近の恒例行事。

夜は花火、昼はセミ捕り、
合間は大騒動しながらの食事、、、

正味1日半ほどですが、
炎天下のセミ捕りで疲労度MAX!
普段と違う食事でお腹もいっぱい。

密度の濃ーいお盆休みでした。

–青野慶子

PS
大人数での食事は、
ついつい食べ過ぎてしまいがち。

たまのイベントならいいですが、
日々、ついつい食べ過ぎてしまう
というあなたには、こちらの
プログラムがオススメです。

http://123direct.jp/tracking/cr/QspHBuLl/231465/18771958

PPS
食事のときに20秒、
ある「エクササイズ」を
することで、無理せず
食べ過ぎを防ぐことができます。

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

<メルマガ登録>
※PC:こちら からご登録ください。
※携帯:こちらから空メールをお送りください。

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

メルマガの登録はこちら

 

 

執筆者一覧

 

 

 

最近の投稿

 

 

 

断捨離®塾について

外部サイト