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2016/03/09(水)
【川畑のぶこ】[Q&A] キレて怒鳴り、物を壊す夫
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
Q:キレて怒鳴り、物を壊す夫
いつもメールマガジンを
楽しみにしております。
突然、キレる夫に疲れています。
夫60代、会社員。私50代、パート。
子供、学生。
先日のメールマガジンに
「怒鳴る相手には毅然と立ち向かって
ください」と書かれていましたが、
キレる相手にはどうすればいいのか
疑問に思いました。
夫は、私にしたらどうしてそんなことで
それほど怒るの?と不思議なくらい
よく怒ります。怒鳴るだけでなく、
物を壊します。それが突然なのです。
怒鳴ると同時に物を壊す→何事もなかった
ようになる、のパターンです。
先日も、私が仕事に出る用意をしていたら、
夫がテレビに出ている芸能人の奥さんの
名前を聞くので、「私も忘れた」と言うと、
いきなりマグカップを壁に投げつけ、
「俺と話したくないのならそう言え!」
と怒鳴り、テレビのリモコンや自分の携帯を
叩き壊し、果ては椅子を壁に投げつけて
穴をあけてしまいました。
そしてそのまま会社へ行き、定時に
帰ってきて普通に食事をしていました。
このような行動は、家の中だけでなく
外でも同じです。最近では、運転中に
後ろの車が車間距離を詰めて「あおってきた」
と言って、信号待ちで降りて怒鳴ったり
(相手は窓を開けませんでした)、家電の
修理に来た若者に「バカにしたような
口をきくな」と怒鳴ったり、叔父の葬儀で
お焼香の順番がおかしいと、読経中に
係りの方に怒鳴って出て行ってしまったり。
私も若い頃は、毅然とした態度で対抗
していましたが、こちらが毅然とすると
余計に興奮するようで、普段どおりに
しているほうが怒りが早く治まるように
思うようになりました。
まともに相手をするのが面倒にも
なってきました。私には、友人たちと
食堂をする計画があり、それを機に
夫とは別居をしようと思っています。
夫は、趣味も友人もなく、休日は
ずっとテレビをみています。地域の
ボランティアや私が参加している
サークル(ジム、ゴルフ、釣り、料理、
ハイキング、家庭菜園、陶芸など)に
誘っても「俺は仕事で忙しい。あんな暇な
奴らと一緒にするな」と言います。
夫は、大人のADHDと診断されたこと
があり、それで感情を抑えられないのか
と思ったりもします。
あと少しですが、いい加減、疲れてきました。
【こはる様・50代・パートタイマー】
―――――――――――――――――――――――――――――
A:
FROM 川畑のぶこ
2月末配信の「『相手が突然激怒』は
自分のせい?」という記事には、
たくさんのコメントをいただき、
多くの方に取って関心の多い
トピックであったことが伺えました。
ー「相手が突然激怒」は自分のせい?
http://yamashitahideko.com/2016/02/24/no-1607/
こはるさんもキレるご主人に耐えて
ここまでやってこられたのですね。
まずは「これ以上耐える必要はない」と
ご自身に許可を与えてあげてください。
怒鳴るもキレるも、いわれのない相手に
対してなされたのであれば、それは
立派な暴力です。暴力はいかなる理由
であっても許されるものではなく、常に
毅然とした態度を育むことは大切です。
下記は、内閣府男女共同参画局による
ドメスティックバイオレンスの定義から、
身体的なもののみならず、精神的な暴力
について述べているものです。過去にも
何度かメルマガでご紹介していますが、
大切な情報なので繰り返しお伝えします。
[精神的な暴力]
心無い言動等により、相手の心を
傷つけるもの。精神的な暴力については、
その結果、PTSD(心的外傷後ストレス障害)
に至るなど、刑法上の傷害とみなされる
ほどの精神障害に至れば、刑法上の傷害罪
として処罰されることもあります。
・大声でどなる
・「誰のおかげで生活できるんだ」
「かいしょうなし」などと言う
・実家や友人とつきあうのを制限したり、
電話や手紙を細かくチェックしたりする
・何を言っても無視して口をきかない
・人の前でバカにしたり、命令するような
口調でものを言ったりする
・大切にしているものをこわしたり、
捨てたりする
・生活費を渡さない
・外で働くなと言ったり、
仕事を辞めさせたりする
・子どもに危害を加えるといっておどす
・なぐるそぶりや、物をなげつけるふりを
して、おどかす
どうでしょう、多くの人は日常的に
やり過ごしてしまっているものも
多いのではないでしょうか。
毅然とした態度というのは、まずは
こはるさんが内面的に育むものです。
言葉や態度で抗議すると倍返しになったり、
さらなる暴力を振るう人はいます。
では、だからずっと我慢すれば良いのか
と言われれば、それも不健全です。
暴力をふるう人というのは、相手を脅して
恐怖心を植え付ければ、相手は思い通りに
なるとか、自分が変化を起こすという
面倒くさいプロセスを省くことができる
ということを無意識のうちに知っています。
戦意喪失させるのが常套戦略なのです。
黙って服従する都合の良い人を、無意識
のうちに選びます。相手を落とし、自分
が優位に立つことで価値ある自分でいよう
としています。
怒鳴られ、キレられ、ということが
日常的に続いていると、やがて何を
やっても無駄だと無気力になったり、
自己肯定感の低下も促進されてしまいます。
このような状況を許すことは、互いの
成長のプロセスを阻んでしまいます。
暴力的な相手に対しては、実際に言葉や
態度で抗議をすることが賢くない状況も
あるでしょう。こはるさんが無気力や
諦めモードに入らず、次のステップを
考えていらっしゃるというのは素晴らしい
姿勢ではないでしょうか。
実際に離婚をするかしないかは別として
(それはこはるさんご自身の直感に従って
最終的に決められることと思いますが)、
暴力を振るう相手に依存しなくても
生きていける生活基盤を作ることは
とても大切な取り組みです。
相手に脅しが効かない(利害に絡まなく
なってきている)とわかると、暴力で
相手を支配しようとしていた人も、
態度を変えることもあります。
お互いに大事な学びではないでしょうか。
応援しています。
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水曜日の断捨離メルマガでは
お寄せいただいた質問の中から
一つ取り上げてお答えしています。
あなたが今抱えている『悩み』を
お聞かせください。
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◎編集後記
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「精神的な暴力」も場合によっては
傷害罪として処罰されることもある、、
川畑さんの「心理カウンセリング入門」
というセミナーではじめて知りました。
身近な人からの日常的な暴力は、
ともすると「自分さえ我慢すれば」と
封じ込めてしまいがちですが、
犯罪にも値するほどのダメージを
受けるもの。見過ごすわけには
いかないですね。
一番大事なのは何か?
一番優先すべきなのは?と考えたとき、
それは「命」だとやましたさんも
言っています。
自分の命を守れるのは自分だけ。
暴力に限らず、「Me First」という、
自分自身を一番に考える、
他人を癒す前にまずは自分を癒す、
という考え方があります。
これも、「心理カウンセリング入門」
セミナーで教わったことです。
このセミナーを、来月23日に東京で
開催します。
3月23日から一般早割での募集が
始まります。ぜひご参加ください。
青野慶子
PS
やましたひでこ断捨離塾では、
「心理カウンセリング入門」セミナー
(4月23日(土)開催)
を塾生価格で先行ご案内中です。
塾生は会員サイトからお申込みください。
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入会直後から塾生価格でセミナー申込ができます。
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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