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2016/02/17(水)
【川畑のぶこ】[Q&A]自営業の夫との今後について悩んでいます。
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
Q:自営業の夫との今後について悩んでいます。
夫が会社員から自営業になり、専従者
として私も仕事のサポートをしています。
有難いことに事業は上手くいっていますが、
専門職の主が一人でこなせる仕事量だけ
受けていること、また人件費の節約という
利点から、私がほぼフルタイムで
経理・事務・接客等をしています。
職場が自宅ではなく通勤が必要で、
拘束時間もその分長いですが、子供も
いないため自由が利く立場ですので、
当然のように共に働いてきました。
しかし、今とても虚しさを感じています。
自分を夫の付属品のように感じ、自分の人生
これでよいのかと考えてしまう毎日です。
夫が嫌いな訳ではないので、子供がいれば
違ったかもしれません。ですが、夫の仕事
のため、納得できないまま子供を諦めた経緯
があり、悲しい気持ちが消えず、離婚を
考えることもしばしばです。
夫は感情に蓋をする性格で、心の中のことを
一切言葉にしません。ですが、仕事のことと
お金のことだけはよく話します。自営になって、
ますますその傾向が強くなりました。
「せめてプライベートな時間だけでも、
夫婦・家族の話がしたい」と伝えても、
夫には意味がわからないようです。
老後のお金の心配も強く、全く休みを
取らないため、仕事以外の夫婦の時間も
ありません。素直な気持ちを何度も伝えて
みましたが、その度に貝のように閉ざして
しまい、生活に支障が出ます。結果、
私がいじめているか、ワガママを言って
いるように思えて苦しくなるばかりなので、
言うことも出来なくなりました。
夫が私に、仕事以外で何かを強制すること
はありません。同時に、私に何かを期待
することも、感謝を示すこともありません。
少しはあるのかもしれませんが、
感じる術がありません。
仕事に、新たな資格取得にと、理想に
向かってどんどん邁進していく夫を
見るにつけ、自分は居ても居なくても
いい存在なのだろうな、と悲しくなります。
そのことも伝えましたが、やはり意味が
わからないようでした。
年齢的には遅いですが、私にもやりたい
仕事があります。一度きりの人生を大事に
生きたいです。解り合える人と出会えたら、
たくさん話し、気持ちを伝え合い、共に
支え合って生きたいとも考えます。
こんなことで「離婚したい」と思って
しまう私は、おかしいでしょうか。
ワガママでしょうか。
「真面目に働いて稼いでくれる旦那さん
がいて、安定した暮らしを手にして贅沢だ」
と言われてしまいそうで、誰にも相談できません。
厳しいご意見でも構いませんので、
川畑先生のご意見を聞かせて頂けたら幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
【ジャスミン様・40代・自営業補助】
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A:
FROM 川畑のぶこ
ジャスミンさんのようにサポート
してくれる妻がいるというのは、
ご主人はとても恵まれた人だと
思います。
ジャスミンさんもここまでよく辛抱
してご主人を支えてきましたね。
ご自身を褒めてあげてください。
今、ジャスミンさんはされたい
お仕事があるとのこと。何をして
良いかわからず悩む人が多い中、
「したい仕事がある」というのは
とても幸運なことです。
結論から、まずはそのことを
ストレートにご主人に伝えてみては
いかがでしょうか。ご主人も仕事に
対してそのような情熱をもって独立
されたのでしょうから、ジャスミン
さんの情熱も理解できるはずです。
ご主人は、夫婦で何かをすることを
目的に事業を興したわけではなく、
経済効率を考えた末に、手段として
ジャスミンさんをスタッフにしたの
でしょうから、ある程度要領を得て
事業がまわる段階に入っているので
あれば、情熱をもって、あるいは
淡々とプロ意識を持ってご主人を
支えられるスタッフを雇うことが
お互いの社会的、そして精神的バランス
のためにも良いかもしれません。
経済的なバランスも、人を雇う分は、
ジャスミンさんが好きな仕事で稼いで
くれば良いのですから。
一日中公私ともにずっと一緒にいる
ことが機能する夫婦もいれば、互い
の時間や物理的空間など、ある程度
距離が保たれて良好に機能する夫婦
関係もあります。
ずっと一緒にいることで、他の人や
状況に関わる機会が減ってしまい、
これまでは外で満たされていたニーズ
(欲求)がそこで満たされなくなると、
全てのニーズを今いる目の前の相手から
満たして欲しくなるのは自然です。
仕事の達成、経済的・物理的機能の
向上が第一のニーズの人もいれば、
人とのぬくもりあるふれあいの中で
情緒的に満たされることが、第一の
ニーズの人もいます。
相手と自分のニーズが合う場合は
問題ないかもしれませんが、
ジャスミンさんとご主人との関係性
では、お互いのニーズの優先順位が
異なるようですので、そのことを
認識して、それをどのように満たせ
るか、もういちど振り返ってみると
良いと思います。
もちろん、離婚はひとつのオプション
にはなるでしょうが、その前にまだ
まだ出来ることはあるように思います。
ご主人の仕事との関わり方を変える
だけで、一気に関係性が改善する
こともあり得ます。また、ご主人
との関係から情緒面のニーズが
満たされない場合は、いまの仕事
をしながらでも、友人や趣味仲間や
親族などとの関わり合いの中で、
自分自身を満たせる場をつくる
ことも大切です。
一人一人のニーズをスポットライト
の光に例えると、ひとつのスポット
ライトともうひとつのスポットライト
の光が重なり合う部分が、どこでどの
くらいの量であるのかという問題が
ありますが、夫婦だからといって全て
が重なり合っている必要はありませんし、
それを求めすぎると、関係性はいびつな
ものになるでしょう。
重なり合わない部分は他のスポット
ライトで、重ね満たされても良いのです。
いわゆる「いい妻」を捨てて「週末は
休んで自分の時間に使います」という
宣言をするのもひとつかもしれません。
そのことで、妻の機嫌が良くなるのなら
ご主人にとっても結果的に喜ばしいこと
になるはずです。ぜひご自身をねぎらい
つつ、大切なニーズをご主人以外から
満たす努力をしてみてください。
PS
水曜日の断捨離メルマガでは
お寄せいただいた質問の中から
一つ取り上げてお答えしています。
(不定期)
あなたが今抱えている『悩み』を
お聞かせください。
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◎編集後記
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川畑さんのセミナーで教えて
いただいた「Me First」という言葉。
これは、「自分さえよければいい」
ということでは決してなく、
「相手を満たしてあげたい」という
場合であっても「自分を満たせて」
いることが大前提。「自分を第一に
考え、大切にする」ことを意味しています。
「自分を大切にする」ことは、
自分にしかできないし、とても大事なことなのに、
実際はそれとは裏腹に「自分のことは後回し」
にしてしまいがち。
自分を第一に考える「Me First」を
あなたにもぜひ知って、実践して
いただきたいと思います。
青野慶子
PS
「Me First」はこちらのプログラムで学べます。
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/xAYHHJjD/217794/16092004
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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