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2015/04/02(木)
【やましたひでこ】「捨てる」という緊急手術
カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2015・4・2 No.1281
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◆今日の断捨離 「「捨てる」という緊急手術」
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ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。
卯月二日、木曜日。
雨模様で始まった四月一日。
今日二日は驚くような快晴。
今日あたり、固かった桜の蕾も
みんないっせいに緩むのだろうね。
そう、私の住む地元石川はこんな桜模様。
さて、あなたの暮らす土地の桜はどんなかしら。
蕾固かたし
蕾ふくらむ
三分咲き、五分咲き、七、八分咲き。
満開
散り初め
落花さかん
それぞれの桜を愛で愉しむ私たち。
満開の桜は素晴らしく見事であるけれど、
満開がすべてではないことも
私たちは知っている。
時の移ろいとともに、変化していく愉しみと、
それに伴って期待から淋しさへと心も変わる。
そうですね、私たちは、
どこまでも変化を生きる存在なのですね。
◇◇◇◇◇
今、目の前で、躓<つまづ>いて
転んだお年寄りがいる。
あなたは、直ぐさま手を差し伸べて
起こすだろう。
躓いた理由をあれこれ考える前に。
今、目の前で、池に落ちて
溺れかけた子供がいる。
あなたは、すぐに助けを呼ぶだろう。
溺れないための対策をあれこれ巡らす前に。
今、目の前で、飢えと寒さに凍えたホームレスがいる。
あなたは、すぐに持っているパンを与えるだろう。
この人が、ホームレスになった理由を
あれこれ詮索する前に。
逆に、
あなたが、今、躓いてころんだとしたら
あなたが、今、池に落ちて溺れかけているとしたら、
あなたが、今、飢えと寒さにふるえているとしたら、
なんだかんだと諭<さと>されることより、
今、この窮地から助け出して欲しいはず。
さて、なぜ、こんなことを書いているかというと、
こと、片づけに関しても同じことが言えるから。
どうにも手がつけらない大量のモノたちを前にして、
どうして、あなたは片づけられないのと相手を責めてみても、
どうして、私は片づけられないのと自分を責めてみても、
仕方がない。
このとても危険な状態から、
この大変に息苦しい状況から、
今直ぐに、抜け出すことか先決なのだから。
片づけは、たしかに心理学だ。
片づけられないこと、
モノを溜め込むこと、捨てられないこと、
それらに潜んでいる心理的要素はたくさんある。
けれど、今は、あなたにとって、
それらを解明するまえに、
外科的手術が急務となっているのかもしれない。
もし、そうだとしたら
思考はかえって邪魔になる。
一つ一つのモノとの関係を
問い直している場合ではない。
必要か必要でないかと検討している
時間の余裕はない。
もったいない?
これは愛着?
それとも執着?
なんてことを考えている間に、
あなたはモノのヘドロにどんどんと
沈んでいってしまうから。
あなたはモノに脅かされながらさらに
窒息していってしまうから。
必要なのは、とにかく「捨てる」という緊急手術。
必要なのは、とにかく捨てて、
モノが渦巻く部屋から抜け出すこと。
必要なのは、窒息空間から抜け出して
ぐっすりと眠り休むこと。
心理的な分析も、断捨離の哲学的な学びも、
それは、あなたが充分な呼吸を
回復してからすればいい。
そして、
捨てるという緊急手術であるかぎり、
必要なモノも勢いで捨ててしまうこともある。
もったいないことをした、
しまったと後から思うこともある。
そうですね、「捨てる」とは、
そんな失敗や犠牲や後悔たちを、
避けて通ることはできないものであるのです。
でも、それよりも、なによりも、
今、あなたが住み暮らす息苦しい
住空間から脱出して、
ゆったりとした呼吸ができる空間を取り戻すこと。
モノと空間
まず、あなたを守り活かしてくれるのは空間なのだから。
どうでしょう。
さあ、今日も深い呼吸でごきげんな一日を!
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◎編集後記
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断捨離をする中で、
「あ、あれ捨てなきゃよかった…」
ということも時々あります。
最近で言えば、醤油皿。
夫と2人分だけ残しておいたのですが、
友達が家に遊びに来た時に
醤油皿が足りなくなりました。
夫には「もー、何で捨てちゃったの」
とちょっと文句を言われましたが、
他のお皿でも代用したので
別に問題はないかなーと思いました。
捨てて困ることは、確かにあるけど、
超困る訳ではないので、
まずはトライしてみることをおススメします!
ー渡辺万里子
PS
昨日からヨガを再開しました。
こちらのビデオがとっても参考になりました…
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/ttR674y8/192720/10199574
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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