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2014/09/12(金)
【小松易】片づけに必要な2つの目とは?
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2014・9・12 No.1079
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◆今日の断捨離 「片づけに必要な2つの目とは?」
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こんにちは!
かたづけ士の小松易です。
前回、思わず過去の
「ビデオオタクぶり」
を告白してしまいましたが(笑)
今日はそんな私が感激した
2本目の映画を紹介します。
その映画とは、「舟を編む」。
パンフレットの解説はこう始まっています。
辞書【舟】を編集する【編む】人たちの、
言葉と人への愛を謳う、
感動エンターテインメント!
辞書作りに情熱を注ぐ
ちょっと変わった人たちの
懸命な日々と壮大な夢を描く「舟を編む」。
正直な感想は、「全部イイ!」
の一言なんですが、
それでは話が終わってしまいますので(笑)
「かたづけアイ(eye&愛)」の
フィルターを
この映画に掛けてみたいと思います。
まずは、セットがイイ!
主人公、馬締(まじめ)が住む
下宿「早雲荘」や彼が勤める
出版社の辞書編集部の雑然感と
整頓具合がなんとも「それっぽく」て
いい具合なんです。
実際に本は三省堂さんや個人の方から
借りてきてまかなったそうですが、
本好きが見ても思わずうなる
リアルな雰囲気をすべてセットで
醸し出しています。
この映画の魅力の1つは
出版関係の方以外には全く縁遠い
「辞書編纂」という仕事を
分かりやすく魅力的に伝えているところ。
とくに、圧倒されるのは
辞書作りに掛かる時間です。
映画は1995年から始まって完成まで
の15年間の物語ですが、
辞書を生み出す編集部員の
根気と情熱に心打たれてしまいます。
ちなみに、今後役立つことはないかも
しれませんが(笑)、
辞書ができるまでのプロセスを
紹介させていただきます。
辞書を作る~完成までの道のり~
1.編集会議
2.用例採集(言葉を集める)
3.見出し語選定(言葉を選ぶ)
4.原稿執筆(言葉の説明を書く)
5.レイアウト
6.校正(間違いを探す)
7.完成
「拡散」と「収縮」
を繰り返しながら
約20万語の以上の見出し語を
収録した中型辞書を完成させていきます。
映画の中で片づけに役立つヒント
を1つ見つけることができました。
それが「長い目」と「短い目」のバランスです。
上記の1の編集会議で
「いつ頃までにどんな辞書を作りたいか」
という会社側のコンセプトを元に
対象とする読者層の選定や
辞書の規則や執筆要領の作成を行います。
これだけで1年ほどかかるそうですが
「目指すゴール」とそのプロセスや手段、
つまり、「マップ」を作成して
常に俯瞰する目を作っておく。
そして十数年を1冊の辞書作りに
自分の人生をかけてもいいという「覚悟」。
これらが「長い目」です。
もちろん、いつもマップばかり
見ているのではなく、
初期のころは、言葉を集めるために
時には女子高生が集まるファミレスに
入って怪しまれながら
「用例採取」したり、
後期は膨大な言葉の説明を書く
「原稿執筆」に明け暮れたりと
1日1日を無駄なく過ごしていく
日々結果を出す「決意」が
「短い目」なのです。
片づけにも
「長い目」と「短い目」が必要に思います。
長い目とは、
長期で物事をイメージする力。
短い目とは、
短期の結果をイメージする力。
蔵書のような膨大な数の片づけであれば、
1日で終わらせようとせず、
たとえば、「1年」という
プロジェクト期間を定めて
じっくりと「長い目」を持ちつつ、
日々は「短い目」でカタをつけていくのも
1つの方法なのです。
最後に印象的だったセリフを紹介します。
馬締「岸辺さんは辞書作りに向いてますよね」
岸辺「どこがですか」
馬締「整理整頓は辞書編集者にとって必要な才能です」
「辞書編纂」という未知の仕事。
私はできないけれど
とても魅力的に感じました。
かたづけ士 小松易
追伸:
さすがに「辞書がテーマの映画」だけあって
映画、そしてパンフレットの言葉(「整頓」の用法とか)
はキチンとしていましたね(笑)
かたづけ士小松易が主宰するスッキリ・ラボ
http://www.sukkirilab.com/
今日の映画:『舟を編む』
(http://tinyurl.com/puvf3w2)
文章の一部は、『舟を編む』オフィシャルプログラム
から引用させていただきました。
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◎編集後記
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一つ一つの努力が積み重なると
大きなものになるんですね。
断捨離も日々の積み重ね。
日々の断捨離のペースづくりに
こちらを活用してみては
いかがでしょうか。
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/958J1gW5/177829/10199574
ー渡辺万里子
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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