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2026/04/15(水)

【川畑のぶこ】いい人ばかりなのに、人間関係に疲れてしまいます…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

———————–

【Q】数年前から、
地域のカルチャー教室のような
サークルに参加しています。

もともとは、子育ても一段落し、
自分の時間を楽しみたいと思って
始めたもので、
最初は新しい出会いや学びがあり、
とても楽しく感じていました。

ただ、ここ1〜2年ほど、
その場にいることに少しずつ違和感を
覚えるようになってきました。

表面上は和やかで仲も良いのですが、
会話の中でさりげないマウンティング
のようなものを感じたり、

特定の人同士の距離が近く、
なんとなく派閥のような空気を
感じることがあります。

私自身が気にしすぎなのかもしれません
が、帰宅後にどっと疲れを感じることも
増えてきました。

それでも長く通っていることもあり、
顔なじみの方も多く、やめるとなると
「どうしたの?」と聞かれるのも
気が重く、踏み切れずにいます。

また、この年齢で新しく人間関係を
築くことの難しさを思うと、
ここを離れてしまったら、
かえって孤独になってしまうのでは
ないかという不安もあります。

一方で、本来は自分の時間を楽しむ
ために始めたはずなのに、今は
どこか気を遣いながら過ごしている
自分にも違和感があります。

人とのつながりは大切にしたいと
思いつつも、
無理をしてまで続ける必要があるのか、
自分でもよくわからなくなっています。

このような場合、どのような考え方
で向き合えばよいのでしょうか。

人間関係や居場所との距離の取り方
について、アドバイスをいただけたら
嬉しいです。

【かりん・60代・女性】

【A】子育てがひと段落し、
「これからは自分の時間を楽しみたい」
と始めた活動の場。

かりんさんも、そんな思いで
一歩を踏み出されたのですね。

当初は新しい出会いや学びに心が弾み、
そこに通うこと自体が喜びだった
のではないでしょうか。

けれど、いつの頃からか――

表面上は和やかで、
皆いい人ばかりなのに、
ふとした違和感を覚えるようになり、
はっきりと説明のつかない疲れが
残るようになってしまったのですね。

その感覚を無視せず、
きちんと拾い上げたこと。

それは、ご自身を大切にするための
とても貴重な第一歩です。

「いい人たちに囲まれているのに、
なぜ?」

一見、矛盾しているように
感じられるかもしれません。

けれど、ここでひとつ覚えておいて
いただきたいことがあります。

それは、
「いい人」と「自分に合う場」は
必ずしも一致するとは限らない
ということです。

人間関係というのは、
表に見える言葉や態度だけで
成り立っているわけではありません。

そこには、
距離の取り方や空気の読み合い、
役割の暗黙の分担といった、
目に見えないやりとりが存在しています。

誰かの話を丁寧に聞き続ける役割を
自然と担っていたり、
場の調和を壊さないように
無意識に気を配っていたり。

そうした小さな積み重ねは、
気づかないうちに心のエネルギーを
消耗させていきます。

「楽しいはずなのに疲れる」
という感覚は、
調和を大切にしてきたかりんさん
だからこそ生まれるものです。

そして同時にそれは、
「この関わり方は少し違うかもしれない」
と教えてくれている、
大切なサインでもあります。

こういうとき、私たちはつい
「続けるか、やめるか」という
二択で考えてしまいがちです。

けれど、本当に必要なのは、
そのどちらかを急いで選ぶことでは
ありません。

「関わり方を少し変えてみる」
という視点です。

たとえば、毎回参加していたものを
少しずつ減らし、
気が向いたときだけにしてみる。

「みんな」と良い関係を保とうと
するのではなく、心地よく話せる人
との時間を大切にしてみる。

これまで担ってきた
「気配り役」や「聞き役」から、
ほんの少しだけ降りてみる。

また、「誰とでも分け隔てなく
付き合うべき」と思っていると、
小さな派閥のようなものが
気になってしまうこともあります。

けれど、よく考えてみれば、
人にはそれぞれ好みや相性があり、
合う・合わないがあるのは
自然なことです。

そうした違いを「あるもの」として
受け入れていくと、見えている景色も
少し変わってくるかもしれません。

それもまた、人が自然にバランスを
取ろうとする動きなのだと
感じられるようになるでしょう。

こうした小さな調整だけでも、
心の負担は驚くほど軽くなることが
あります。

一方で、「ここを離れたら孤独に
なってしまうのではないか」という
不安も出てくるかもしれません。

けれど、少しだけ立ち止まって
考えてみてください。

今のその場所は、本当に
かりんさんに安心感や深いつながりを
もたらしているでしょうか。

私たちは、
自分らしくいられる場所にいてこそ、
本当の安心や絆を感じられるものです。

もしそこにいることで
疲れてしまうのだとしたら、
それはつながっているようでいて、
自分自身とのつながりをすり減らして
いる状態かもしれません。

年齢を重ねると、
新しい人間関係を築くことが
難しく感じられることもあります。

けれど、この時期に大切なのは、
無理に広げることではなく、
「整えること」です。

ご縁というのは、
無理に作るものではなく
自然と育っていくものでもあります。

心に余白があるほどに、
そのご縁の質も
静かに高まっていきます。

今の関係に少し風通しをつくることで、
これからの自分に合ったつながりが
自然と入ってくることも
少なくありません。

これは、人間関係の新陳代謝とも
言えるでしょう。

かつては必要で
喜びをもたらしてくれた場所が、
今の自分には少し合わなくなってきた。

それは決して否定すべきことではなく、
役目を終えつつあるものを手放していく
成長の一つのプロセスです。

すぐに結論を出す必要はありません。

少し距離をとりながら、
ご自身の心と身体の反応を
丁寧に感じてみてください。

足を運びたい気持ちが
自然に湧いてくるのか。

それとも、離れているほうが
穏やかでいられるのか。

答えは、頭で考えるよりも、案外、
身体が正直に教えてくれるはずです。

かりんさんが人とのつながりを
大切に思うそのお気持ちは、
とても尊いものです。

だからこそこれからは、
そのつながりを「我慢」ではなく
「心地よさ」で選び直してみてください。

その選択が、これからの人生を
静かに、そして確かに
豊かにしてくれるはずです。

ー川畑のぶこ

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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