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【川畑のぶこ】更年期は終わったはずなのに、不調が続きます…
2026/03/11(水)
【川畑のぶこ】更年期は終わったはずなのに、不調が続きます…
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
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【Q】62歳の主婦です。
60歳を過ぎてから、
心身の不調に悩んでいます。
50代の頃は軽いホットフラッシュがあった
程度で、いわゆる更年期は「こんなものか」
とやり過ごしてきたのですが、
60代に入ってそれがひどくなりました。
健康状態も50代までは比較的良好で、
自分では「まだ動ける」「私は大丈夫」
と思っていたのですが、
ちょうど60歳になったくらいの頃、
ある日突然眠れなくなり、
そのまま気持ちが落ち込み、
軽い鬱と診断され、びっくりしました。
ひどい時は朝ベッドから起き上がれず、
「こんなはずじゃなかった」
と情けなくなりました。
心療内科に通い始めてもうすぐ1年半。
薬のおかげもあり、
今はだいぶ回復しています。
けれど、「いつまで薬に頼るのだろう」
「本当に元の自分に戻れるのだろうか」
と不安になることがよくあります。
50代の更年期の話はよく聞きますが、
60代になってからメンタル不調を経験する人
はあまり語られない気がして、
どこか取り残されたような思いもあります。
これまで家族のために動くことが当たり前で
「弱音を吐かない私」でやってきました。
もしかしたら、そうした生き方そのものに
無理があったのでしょうか。
ここ数年は、高齢の親の介護や実家の問題
なども重なり、気づけば常に気を張って
いる状態でしたので、
それも関係しているのかも、とも思います。
断捨離では「今の自分に必要かどうかを
問う」と言いますが、役割や責任感、
“まだ頑張れるはず”という思い込みも
手放す対象になるのでしょうか。
自分では思ってもみなかった
60代のスタートに、この先
どうなるのだろうかと不安が拭えません。
こんな自分にこれから
どのように向き合えばよいのか、
アドバイスをいただけたら幸いです。
【ミケ・62歳・女性】
【A】ミケさん、
ご相談ありがとうございます。
60代になって心身の不調が現れることは、
決して珍しいことではありません。
むしろ、これまで大きな問題なく頑張って
こられたミケさんのような方ほど、
人生の節目で「心と体の調整期間」
のような時期が訪れることがあります。
一般的に更年期は閉経前後の約10年
(45〜55歳頃)と言われますが、
実際には、その影響が60代まで尾を引く
ことも少なくありません。
理由はいくつかありますが、
まず、ホルモンの変化の余波です。
エストロゲンの急激な減少は、
睡眠・気分・自律神経に影響し、
これが数年遅れて不調として
表面化することがあります。
次に、人生の役割の変化があり、
60歳前後は、親の介護、子どもの独立、
夫婦関係の変化、体力の変化など、
人生構造が大きく変わる時期です。
そして3つめに、長年の緊張がほどける
時期であることです。
「家族のために頑張る」ことが当たり前
だった方ほど、その役割が一段落したとき、
心身が一気に疲れを出すことがあります。
いまの状態は、長い間がんばってきた
ミケさんの体と心が、
休息を求めているサインでしょう。
治療に取り組みながら、
休むこともときに人生の大切な仕事と
割り切って休んでください。
薬に関しては「依存するもの」と思うと
不安になりますが、回復のための補助と
受け止めてみてください。
足を痛めたとき
松葉杖を使うのは自然なことですが、
回復すれば、いずれ手放せます。
今すでに回復してきているとのことですが、
焦って薬をやめる必要はなく、
主治医と相談しながら、自然なタイミング
で減らしていくよう心がけてください。
また、「まだ頑張れるはず」という思い込み
はミケさんのように長年責任感を持って
生きてきた方ほど持ちやすい信念です。
若い頃は頑張ること、役に立つこと、
責任を果たすことなどを大切にした
価値観で生きてきたかもしれません。
けれど60代は、人生の第2章の書き換え
が始まる時期でもあります。
この先は、味わうこと、大切なものを
選びぬくこと、自分のペースで生きる
ことを大切な価値観へとシフトすること
が大切です。
「役割の断捨離」という視点も
大切にしてください。
断捨離は、物だけではありません。
「弱音を吐いてはいけない私」
「家族を支え続けなければならない私」
「まだ頑張れるはずの私」
それらの信念は、これまでの人生で
役立ってきた大切なものかもしれませんが、
これからの人生に必ずしも必要とは
限らないのです。
役目を終えた信念にも、
「ありがとう」と言って手放す段階かも
しれませんね。
過去の自分が最適解とは限りませんし、
過去への執着はときに私たちの心蝕みます。
人生は、無常です。
元に戻るものではなく、
常に新しい自分へ移行していくものです。
60代は体力は少し落ちますが
感受性はむしろ深くなり、人生の意味を
見つめ直す成熟の時期でもあります。
今起きている揺らぎは、
決して人生が崩れているのではなく、
再編成されている途中なのだと
信じてください。
ミケさんは、介護や実家の問題、
家族のサポートを担いながら、
長い間気を張って生きてこられました。
今は、体と心が発している
「少し休ませてほしい」というメッセージ
に耳を傾けてあげてください。
60代を、衰えを感じる時期としてでなく、
「生き方を軽くしていく時期」として
向き合ってみてください。
「もう頑張らなくてもいい部分は
どこだろう?」と、
ご自身に問いかけてみてください。
それは、人生の荷物を減らしながら
よりミケさんらしく生きる準備です。
ミケさんのこれからの人生が、
「頑張る人生」から
「味わう人生」へと
やさしく移行していくことを
心から願っています。
ー川畑のぶこ
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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