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2025/09/03(水)

【川畑のぶこ】私の発言を全否定してくる夫が、しんどいです。

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

———————–

【Q】いつもメルマガを拝読しております。
私は40代後半です。
重度知的障害を伴う自閉症の
小6息子と夫の三人家族です。

今回は、夫との関係のことで
ご相談させてください。

夫は50代後半の自営業者です。
元々は、当時勤務していた会社の
上司と部下でした。

優しく穏やかなところ、
自分にはない行動力に惹かれて
7年ほど交際をして結婚しました。

しかし、結婚11年目の今、
とても私に対しての当たりが強く、
しんどい思いをすることが
多くなっています。

特に許せないと思うのは、
何気ない会話のなかで
「私はこう思っています」
と伝えたことを、

「いや、そう思っているはずはない」と
私の気持ち自体を全否定してくることです。

これを言われる度に、
私という人間を認めていないようで悲しく、
涙があふれてきます。

他にも、口喧嘩をしたときに
「社会はそういうもんじゃない」とか、
「他の人に聞いてみろ」とか
言われることもあり、がっかりします。

もし息子がいなかったら…
とっくに別れていると思います。

ですが、障害のある息子を抱えての生活は
自分一人では厳しいとも感じています。

夫は仕事はきちんとしてくれていて、
そういう面はとても尊敬しています。

私自身、周囲とのコミュニケーションが
苦手なので、私の人間性にやはり
問題があるのかなと思うこともあります。

アドバイスをいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

【ぱぴこ・40代・女性・パート・愛知県】

【A】重度の知的障害を持つ息子さんを
懸命に育てながら、ぱぴこさんが
夫との関係において日々葛藤と悲しみを
抱えて過ごされていることが伝わってきます。

「私はこう思っている」
と伝えているのにもかかわらず、
「そう思っているはずはない」
と返されるのは、

ぱぴこさんがご自身の考えや意見を持つこと
自体を否定されたように感じさせることと
思いますし、とても心が傷つくことと思います。

私たちは、「自分の気持ちを受け止めて
もらえた」と感じたときに安心し、
相手に対する信頼感を築いていけますし、

逆に、それが踏みにじられると
相手を信頼できず、
自尊心も大きく揺らいでしまいます。

ですから、ご主人の配慮に欠けた言葉に
ぱぴこさんが傷つくのは
当然のことだと思います。

ただ、ぱぴこさんがご主人とこれからも
二人三脚で息子さんをサポートしていこう
と思うのなら、ご主人の態度の背景を
深く理解する姿勢も育んでみてください。

もしかしたら、ご主人が自分の正しさに
しがみついてしまう理由に、
息子さんのためにも現実を完全に
コントロールしなければならないという
強いプレッシャーがあるのかもしれません。

その結果、相手を思いやるゆとりを
失ってしまっているのかもしれません。

アウトプットは異なっても
動機はぱぴこさんと一緒かもしれませんね。

無論、だからといって
ぱぴこさんの気持ちを否定してよい理由
にはなりません。

ここで、ぱぴこさんに大事にしていただき
たいのは、相手を変えようとするのではなく、
たとえ夫婦であっても適度に境界線を
引きながらご自身を守るということです。

まず、ぱぴこさんがご自身を守るための
アプローチとして、ご自身のフィーリング
を率直に伝えてみてください。

たとえば「私は実際そのように感じている
ので、そのような言われ方をすると悲しい」

ぱぴこさんがそのような感情をもっている
こと自体は “事実”として
淡々と表現してみてください。

考え方や意見は正しいとか間違っていると
いう議論に陥りやすいですが、

どう感じるかというフィーリングには
正しいも間違いもなく、
ただそれがあるかないかですので、

ぱぴこさんがどう感じるかを
伝えてみてください。

その結果、ご主人がどう反応しようと、
ぱぴこさん自身はご自身を否定せず、

「私は私の気持ちを大切にする」ことを
思い出して、自分を守ってあげてください。

どんなに尊敬するご主人であっても
人間であり、いびつなところもあります。

夫婦が同じ価値観でいたに越したことは
ありませんが、ご主人との関係は
夫婦であると同時に
共同養育者でもあります。

夫婦関係と子育てのパートナーシップを
区別して考えてみると、
少し心が楽になるかもしれません。

同時に、信頼できる相手やサポートを
夫婦内だけで完結させようとせず、
外にもサポートシステムを
拡充してみてください。

ご友人、支援団体、カウンセリングなど、
ぱぴこさんが気持ちを安心して話せる人や
場を持つことはぱぴこさんの孤立感も和らぎ、
結果的に息子さんのためにもなるでしょう。

すべてを自分や夫婦で解決しなければ
という思い込みから
ご自身を解放してあげてください。

今起きていることは、
決してぱぴこさんの人間性に問題があるから
ではなく、安心して対話できる関係が
築けていないことによるものにみえます。

どうかご自身を責めないでください。

むしろ、こうして自分の気持ちを
整理して伝えられるぱぴこさんは、
しっかりと自己理解力を持った方だと
思います。

ぱぴこさんのご苦労も、息子さんのことを
想ってこそ、ご主人との関係をより良く
していこうとされていることと思います。

どうか、ご自身の心を守ることを
優先しながら、
小さな工夫を積み重ねてみてください。

ぱぴこさんが少しでも心軽やかに
過ごせますよう、応援しています。

ー川畑のぶこ

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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?

誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。

お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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