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こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

突然ですが、皆さんに質問です。

「片づけは、短期戦と長期戦、
　どちらがうまくいくと思いますか？」

たとえば、週末に一気に片づけて
スッキリした気持ちを味わうのも
気持ちいいですよね。

あるいは、毎日コツコツ片づけて、
少しずつ理想の空間に近づけていくのも
達成感があります。

短期戦は達成感を得やすい反面、
すぐにリバウンドしてしまいやすい。

逆に、長期戦は
じっくりと習慣化できる一方、
結果が見えにくく
途中で挫折してしまうことも……と、
一長一短です。

そこで今回は、
「長期戦」の片づけに取り組み、
見事に成功を収めた
ある小学生のエピソードを
ご紹介させていただきます。

これは、
過去に私が審査員を務めたことのある、
一般社団法人日本片づけ整理収納協議会
主催の「片づけ大賞」での出来事です。

そのときの発表で、
特に印象に残ったのが、
小学4年生の女の子の発表でした。

「散らかった部屋のせいで
　友達に借りたものをなくしてしまい、
　そんな自分を変えたくて
　片づけに取り組んだ」

という内容の発表だったのですが、
彼女のすごいところは、なんと1年という
期間をかけて片づけに取り組んだこと。

小学生の発表では、
夏休みなどを利用して
短期集中で片づけに挑戦するケースが
多いのですが、
彼女はただ部屋を片づけただけではなく、

「自分らしい片づけとは何か」

「自分が好きになれる部屋とは
　どのようなものか」

といったテーマを追求しながら、
1年かけて自分の理想の空間を
完成させました。

その結果、
彼女は見事に受賞者に選ばれたのです。

きっと、この経験は彼女の
今後の人生を大きく変えるものに
なったのではないでしょうか。

私が企業のコンサルティングを行う際にも、
社長やリーダーが「1年」など
長いスパンで腰を据えて片づけに取り組む
“覚悟”を持っている会社は、
やはりうまくいくことが多いです。

ある九州の会社の例では、
まず社長自らが3ヶ月かけて
自分のデスクの片づけに取り組みました。

その後、社長の号令で社員たちにも
月に1度の片づけ研修を
受けてもらうことになりましたが、
最初は「社長に言われたから仕方なく……」
という感じだった社員たちも、
1年後にはすっかり意欲的に
片づけに取り組むようになりました。

このように、時間をかけて
じっくり取り組んだほうが、
長い目で見たときに
成功しやすいケースが多いのです。

逆に、
目先の片づけだけで満足してしまうと、
その後、片づけの習慣が
定着しにくくなります。

「継続は力なり」といいますが、
「片づけも継続なり」。

コツコツと少しずつ、
「自分が好きになれる環境」を
家庭も職場も手に入れて行きましょう。

いつもあなたを応援しています！

小松易

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/

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◎編集後記
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私はこの秋、引っ越しをしたのですが、
以前住んでいた部屋には、
作りつけの棚があったのに対し、
転居先は、クローゼット以外の収納が
ありません。

そのため、これまで棚に置いたり、
飾ったりしていたモノを
クローゼットに入れることに。

一応、収まってはいるのですが、
すぐ手に取りたくて棚に置いていたモノを
しまい込んでいるので、しっくりきません。

早くいい棚を見つけて買いたい！と
色々なサイトで棚を探して
気ばかり急いていましたが、
これは「長期戦」と思って、
理想の棚を見つけられるまで
焦らずゆっくり探そうと思います。

西 優里花