断捨離®の著者、やましたひでこの公式サイト

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

経営者を片づけを通して
支援することがあります。

もちろん、片づけるのは社長自身です。

そのたびごとに、
「リーダーが率先して、
　片づけに取り組むこと」
の大切さを感じます。

昨今、さまざまな企業の不祥事が
ニュースで流れてきますが
リーダーがきちんと片づけに
取り組んでいる会社では、
事故や不祥事もある程度防げるのでは
ないかと思います。

中小企業では、
情報やモノの多くが
社長のところに集まってきます。

片づけがうまい社長は、
来た「タマ」を瞬時に
打ち返すための習慣や仕組みを
持っています。

しかし、習慣や仕組みがない場合、
モノも情報も社長のところに
どんどん溜まってしまいます。

1ヶ月、3ヶ月、
中には1年以上溜まってしまっている
というケースもよくあります。

それがただちに問題になることは
ないのかもしれませんが、
ボクシングでいうところの
「ボディブロー」
のようにゆっくり、
じわじわと効いてきます。

「ハインリッヒの法則」
をご存知でしょうか？

1件の重大な事故や災害の背後には、
29件の軽微な事故や災害が隠れており、
さらにその背後には300件のヒヤリハット
(ヒヤリとしたりハッとしたりする
危険な状態)
が隠れているというものです。

重大事故・災害を防ぐためには、
問題が小さいうちに
その芽を摘んでしまうことが大事
ということです。

社長のデスクはその会社の基準です。

その基準である場所が雑然としていると、
いつのまにか社員にも蔓延し、
職場のさまざまな場所に
散らかりや乱れとなって現れます。

忙しさにかまけて、
その状態が放置されたある日、
社員の一人がお客様から預かった
重要な資料を紛失してしまい、
お客様からの信用を失ってしまった。

あるいは、社員が顧客情報を
社外に持ち出す不正が発覚した。

そう簡単には起こりそうもない
例のようですが、
このような重大トラブルの元は、
もしかすると社長のデスクに
秘められているかもしれないのです。

社長が自ら取り組む
「かたづけプロジェクト」で
職場環境の生産性向上や健全化の
仕組み化・習慣化を目指して
サポートを行っています。

1回の訪問時間は数時間ですが、
コンサルティングだけではなく、
実際にその場で片づけを
行ってもらうこともあります。

コンサルティングだけだと
「では次回までにやっておきます」と
言って結局片づける時間がとれなかった、
というケースが多いからです。

あえて会社の休日を
訪問日にするケースもあります。

休みの日の社内は電話も鳴らず、
訪問客もいないので、
片づけにとても集中できるのです。

また、翌日出社して来た社員を
「えっ！！」
と驚かせるという効果もあります。笑

会社を成長・進化させたいなら、
まずは社長から。

もちろん、今日の話は、
経営者だけのことではありません。

家庭においても、
家族に片づけてほしいならば
まずは「自分から」率先して
取り組むことが大切です。

問題解決の糸口は、
片づけにあり。

いつもあなたを応援しています！

小松易

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/

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◎編集後記
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目の前の散らかりや乱れを
「ただちょっと散らかってるだけ」
と思うと、つい放置してしまいますが、
「重大事故・災害の源」
と捉え直すと、放置なんてとんでもない、
と危機感が生まれてきます。

家の中の散らかりも、
大事なモノをなくしたり、
つまずいて怪我をしたり、
ホコリが溜まって喘息になったりと、
りっぱな「重大事故・災害の源」。

小さいうちに摘み取る、を
心がけていきたいですね。

西 優里花