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2023/12/06(水)

【川畑のぶこ】Q.掃除が上手くできません

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

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Q.掃除が上手くできません

5年以上も悩み続け、
【心理療法家・川畑のぶこ】
断捨離メルマガ相談を見て、
今回こそは掃除が出来る私になりたいと!
川畑のぶこ先生の
断捨離メルマガを読み出しました。

今度こそは掃除が出来る私になりたいです。
私のー番の悩みです。

綺麗に部屋が片づきましたら、
他の場所に住みたいと切実に願っております。

川畑のぶこ先生のアドバイスを
是非是非お願いを致します。

【サーリー Grenne・80代・
 女性・退職(リタイヤ)】

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今この原稿は、
断捨離祭りの講師控室で執筆しております。

奇しくも、
片づけ士の小松易さんが登壇されていて、
その音声が控室に聞こえていますが、
片づけと掃除について、
サーリーさんのヒントとなる
情報を解説されていたので
シェアしたいと思います。

まず、これは
断捨離の基本でもあるのですが、
片づけと収納と掃除は混同されがちですが、
それらは明確に区別する必要があります。

収納も掃除も空間が片づいていないことには
機能しません。

整理整頓でいうところの、
整理(モノの絞り込み)ができていないと
整頓(収納)も掃除も機能しません。

やましたひでこさんは、
片づけはお祓い、掃除はお清め
と表現されていますが、
場を清める前にまず厄介モノを
祓う必要があります。

サーリーさんに
想像していただきたいのですが、
何もない体育館のフロアに、
クシャクシャに丸まった紙くずが
1つコロンと落ちていたとします。

サーリーさんならどうしますか?

というより、どうしたくなりますか?

多くの人はそのゴミが気になって
拾いたくなります。

「拾わねば」ではなく
「拾ってしまいたい」という
気持ちになるのです。

心理的に自然と誘われる状況ですね。

私は先ほど断捨離祭りのために
美容院に行きましたが、
美容院のフロアも一緒ではないでしょうか。

お客さんの髪の毛が大量に落ちるので、
すぐにサッサと掃除ができるように、
床には何も置かれていません。

私は子どものころから
美容院のフロアの髪の毛を集める
掃き掃除が面白そうで
(見ていて気持ちがよくて)
掃除をしている人が羨ましくて、
私もやりたいなぁ、
やらせてもらえないかなぁと
思っていました。

ところが、ひとたび帰宅すると
箒を手にするモチベーションなど
まったく湧きません。

床の上に雑多なモノが
たくさん置かれているので
心理的な抵抗が出るのです。

床のモノをひとつひとつどけて
移動するにも移動先候補の空間も
先約ありでパツパツです。

すると、面倒くさくなって
そのまま時間が経ちます。

きっと美容院の床の上に
モノがたくさんあって、
モノとモノの隙間に髪の毛が
挟まったりしていようものなら、
私は掃除などしたい気は
まったく起きなかったでしょう。

小松さんは自然に誘われるような
環境をつくることを「仕組みづくり」と
表現されています。

サーリーさんの家庭環境に
そのような仕組みをつくることが
大切です。

掃除の好き嫌いに関わらず、
自然と掃除がしたくなるようにするための
仕組みづくりとして、

そこにゴミや汚れがあると違和感を感じて、
掃いたり拭いたり磨いたりせずには
いられないような環境づくりが、
すなわちモノを徹底的に減らす
プロセスが必要になります。

小松さんが控室に戻られたあと、
やましたひでこさんと三人で
話をしていましたが、

モノが減ってくると、
掃除道具にも注意がいくようになり、
それまではどうせ汚れるのだからと
ぞんざいに扱っていた掃除道具を
丁寧にケアするようになるよねと
話しておりました。

たしかに、私も断捨離をしてからは
掃除道具もお気に入りの
厳選されたものになるので、
そのような道具を手に取るときには
ちょっとした喜びがあり
掃除へのモチベーションも上がってきます。

洗い物もしかりです。

数を絞り込み、
お気に入りの器
(私の場合は陶芸家の従妹の作品が
多いのですが)に囲まれていると、
それらを洗うときのモチベーションも
変わってきます。

汚れを落とすのではなく、
お気に入りの器のお世話をするという
感覚が芽生えます。

禅僧のティク・ナット・ハン師は、
洗い物も瞑想になると言います。

汚れを落とすことだけに注意を向けると
面倒くさい気持ちになるかもしれませんが、
赤子を産湯につけるような気持ちで
器を大切に扱い洗うと、
その行為そのものが瞑想的な
時間となるわけです。

サーリーさんは身体や髪を洗ったり
歯を磨いたりは好き嫌い
関係なくされることと思います。

これも言い換えれば身体の掃除ですね。

居住空間もサーリーさんの
身体の延長と受け止めてみてください。

家庭内の環境はサーリーさんに
エネルギーを与える大切なシステムです。

心地よい服をまとうように、
心地よい空間を纏うことで
サーリーさんのエネルギーが充電されます。

自分の身体をお世話するように、
どうか愛情を込めて家の
お世話をしてあげてください。

– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
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誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。

お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。

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住田莉良

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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